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2017/11/02

実検するおじさん

[雑談]新型スイフトスポーツに試乗してきたよ[ZC33S]

スイフトスポーツ(ZC32S)ユーザーで、国産車ファンで、スイフトスポーツファンである私が、先日、新型のスイフトスポーツ(ZC33S)の試乗に行ってきました。

あーだこーだ、細かいことは専門サイトでご覧ください。短評といいますか、こんな感じだったよ、と好きな人同士が雑談するイメージでご覧ください。

私がマイナス点だと感じているのは、タイヤの選択肢の少なさなのですが、これについては別記事でタイヤの選択肢についてまとめてありますので、そちらもどうぞ。


※関連記事

・BMW 118d 220i 320dに試乗した話
・カローラスポーツに試乗した話
・シビックハッチバックに試乗した話
 
スイスポ、カローラスポーツ、シビックハッチバックを比較して検討してみた話を記事にしました。超私的な検討結果です。


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〇最初に言いたい


 スズキ!良くやった!

 スイフトスポーツはスイフトスポーツであった!

 私の好きなスイフトスポーツは、そこにありました。見事なまでのキープコンセプトです。キープというと『進歩していない』と捉えられるかもしれませんが、しっかりと、着実に進化しつつ、変わっていないと感じさせる良さがありましたよ。


〇スイフトハイブリッドにも乗った


 スイフトスポーツに乗る前に、比較のためにハイブリッドタイプも乗らせてもらいました。新型になってから乗ってなかったので。

 ちなみに、自分はMTのZC32Sスイフトスポーツ(完全ノーマル)に乗っています。

 普段はMTで、出るトルクをギヤ選択、アクセルとクラッチでどうにでも調整できるので、AT(CVT含む)はどうしてももっさり感じてしまいます。そういう『もっさりさ』はありましたが、加速し始めると十分にトルクがありますし、乗り心地(やわらかいという意味)とスムーズさ(ふわふわしない)がうまくバランスされていると思います。重心も低い感じがして、フラフラと振られるようなこともありませんでした。

 デザインが、少し、アクが強くなったというか、個性的になったというか、個性的な割にはマツダっぽくなった(コラ!)感じがあるので、万人受けからは離れたかもしれませんが、コンパクトカー(非軽自動車)を探しているなら、必ず試乗してみてほしい車です。


〇真打スイフトスポーツ


 営業さんに無理言ってバイパスを1区間走らせてもらいました。自動車専用道路で80km/hまで出せたので、結構イメージができました。


★乗り始めの印象

 乗り始めは、乗った感じはZC32Sから違和感なく馴染む感じです。細かな違いはあれど、クセはありません。とりあえずOKです。(結構、クセのある車ってあるんですよ…)

 動かし始めて感じるのは、クラッチの繋がる位置が少し変わったのと、下のトルクが太いことです。非常に乗りやすい。

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★エンジンの印象

 大昔のターボ車は、ターボが効くまでは細いというイメージで、ダウンサイジングターボの時代になって、下は何となくトルクがあって上はスカスカ、という印象の車もありますよね。

 そういうイメージでZC33Sに乗ると、良い意味で裏切られます。乗りやすいです。

 1000回転を超えたあたりで、スムーズにトルクが出てきますし、そこから先はどこでもトルクを(街中でなら)欲しいだけ出してくれる感じがします。当然、上までブチ回せば頭打ち感があるでしょうが、ZC32Sでも、街中でそんなに回わさないので、実際問題はトルクがある領域だけで楽しめると思います。

 次に感じたのは、エンジンのスムーズさ。滑らかさ、ですね。個人的に、スズキのエンジン(およびバイクのエンジンを作っているメーカのエンジンは良いと思っている)は、スムーズでトルクがあって良いと思っています。その期待を裏切らず、今回のZC33Sもスムーズです。
 試乗にZC32Sで行って、試乗して、また帰ったわけですが、自分のZC32Sに乗って、こんなにカタカタとガサツなエンジンだっけ?と思ってしまいました。ZC32Sに載っているM16Aは、現在の小型エンジンの中ではトップクラスに入るぐらいスムーズなエンジンだと思ってZC32Sの購入を決めたほどなのですが、それを超えるスムーズさがZC33Sにはありました。


★街中の印象

 次に、街中の路面の悪い所の試乗でも感じたことに、乗り心地の良さがあります。ZC32Sの時代から、スポーツという名前で持つ先入観とは違う、落ち着いた乗り心地と操作性(走行性能)の両立が魅力と感じていました。ZC33Sは、それをさらに磨き上げた感じです。

 峠道に持ち込んだわけではないので、そちらの楽しさは分かりかねるのですが、少なくとも、街中での走行では乗り心地は向上しています。足回り全体をもう少しスムーズに、柔らかくしたのか、道の細かな凹凸でコツコツコトコトと左右に振られる感じがありませんでした。と、柔らかいというとコンフォートに寄ったと思われるかもしれませんが、そうではないと思います。

 今回のスイフトスポーツでトレッドが拡大しており、これがロール角の暴れを抑えるのに効いているのかな?と予想しています。重心が結構下がったのかもしれませんね。後で書きますが、バイパスで80km/hでカーブとレーンチェンジをしましたが、安定感があり良かったです。


★80km/h巡航

 非常に安定感があり、再加速に十分なトルクが出て安心感があります。

 固さも無ければ、ふわふわ感も無く、こんなに安定してて良いのかしら?と思うほどです。別メーカの、どこぞのなんとかチューニングは、3年ほど前に試乗した際に、マンホールを超えるだけで『ガツン』と車内に響くような音を立てるという、私の感性とはまるで合わない車もありましたが、そんなことはありませんでした。

 100km/hまでは試せませんでしたが、6速が残った状態と、80km/h時の回転数、ギヤを落として加速させた感じなどを総合して、100km/hでの巡航は余裕でこなすと思います。この価格帯、このクラスではトップクラスのツーリングへの適性の高さと言ってしまって良いでしょう。

 ヨーロッパで売ることを意識したスイフトスポーツ等の車は、フランスなどの制限速度120km/hで巡航可能なことが求められます。とはいえ、4年ほど前の型のルノーの某車両(一般グレード)をフランスで120km/h巡航させたときには、ちょっと安心できないなという印象を持ちました。そういうのと比べれば、ZC32Sの時代から同クラスでは高いレベルを実現していたと、ユーザーとして太鼓判を押せると思っています。
 そんなZC32Sよりも、少し試乗したZC33Sの安定感は上回っていると感じました。

 私が今乗っている車も、タイヤはそんなに古くないので環境としては大きくは劣らないと思うのですが、あれだけ差があるとフルモデルチェンジによるレベルアップの大きさを感じてしまいます。

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★ギヤチェンジ(シフトフィール)

 結構ショートになっていますね。また、フィーリングも変わっています。

 端的に言って、ショート&ソフトな方向になりました。

 ZC32Sは、『コツっ』と機械的な抵抗を感じてから、『コン』と入りきるまでは少し長めです。これは、ZC33Sと比べれば長めというだけで、悪い物ではありませんでした。

 ZC33Sは、機械的な抵抗が『クニッ』とちょっとソフトにあたってから、『コツ』と短く入り込みます。そもそもの機械的な抵抗を感じるまでもショートなので、短くショートな印象に変わっています。

 試乗車はまだまだ馴染んでいないので、これからもっとスムーズになると思われますので、期待してよいのではないでしょうか?


★その他

 ハンドルもキープコンセプトな感触で、より滑らかになった感じもします。路面に取られる感じが弱くなったのは、チューニングのせいなのか、足回りのせいなのかは不明ですが、チューニングのせいだとすると、路面フィールが曖昧になる方向になるので、峠道などではどのような判定になるのかは興味があるところですね。

 ブレーキは、効き始めの効き方が強くなっています。もともとZC32S時代から十分な制動力がありますし、軽いので十分すぎる程ですね。ブレーキのパワーアップはアナウンスされてなかったともうので、さらに軽量化されたからなのか、フィーリングを変えたのかは不明ですが、まぁ、味付けが変わった程度に考えておくと良いでしょう。


〇語らせてくれ!



※うざい話なので、興味が無ければまとめまで飛んでください

 スイフトスポーツはエンジンを大きくして、足回りを固めたスポーツグレードとはレベルが違う、ということは言わせてほしい!確かに私はスイスポファンですが、冷静に見てみても、ノーマルグレードからの手の入れ方は並みではありません。というか違う車になっています。

 今回、ノーマルに比べて幅を広げたのは『レベルアップを求めて』という単純な理由と、スイフトとスイフトスポーツは違う車であることを表明したかったのでは?と思っております。スイフトをちょっとスポーティーにした、のではなく、違う車として定義したかったと。

 もう一点は、安直に『ダウンサイジングターボ化した』とは言わないでほしいということですかね。確かに、1.6L NA → 1.4L ターボなのですが、『街乗りや峠道、ミニサーキットで早くするにはトルクアップしかない = 重量、排気量のバランスを考えてターボ化』という流れに見えます。その中で、今あるエンジンの都合と、トルク出過ぎにならないバランスで1.4Lになったのではないかな?と思います。
 ダウンサイジングターボというとイメージしがちな、ターボでトルクを絞り出す感じのエンジンとはまるで違うので、ぜひ体感してほしいですね。


〇まとめ



 新型のスイフトスポーツはトルクがあって、乗りやすく、乗り心地が良くて、扱いやすくて、4人乗れて、そこそこ荷物も乗る。うるさくないし、小さいし、安くて、維持費も安い。スポーティーな車ってのは随分と高くなってしまった現在、車の運転の基礎を楽しく学べる良い教材になると思います。また、車の運転が好きで、子育てもほぼ終わったおじさん用の車としても優秀だと思います。


 昔はスポーティーな車に乗っていたけど今は…という人は、冷やかしがてら試乗してみてはいかがでしょうか? 向こうだって仕事ですので、『ちょっと乗らせて欲しいです!』って素直にお願いすれば、喜んで乗せてくれるはずですよ。

私がマイナス点だと感じているのは、タイヤの選択肢の少なさなのですが、これについては別記事でタイヤの選択肢についてまとめてありますので、そちらもどうぞ。


※おまけ
 そろそろスポーツの名前を辞めて、GT(には小さいかな)とか、別の名前にしませんか?というぐらい、街乗り、巡航に適したモデルです。もちろん、そのまま峠道に持ち込んでも最高でしょう。で、その(仮)GTグレードのエアクリと排気系とCPUのライトチューニング+足回りを少し固めたタイプをスポーツと再定義してはどうでしょうかね?


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・カローラスポーツに試乗した話
・シビックハッチバックに試乗した話
 
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