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2017/11/19

実検するおじさん

カモ井 mt fotoのグレーでWB調整と遮光性テストをしてみた【レビュー】

なにかとあると便利な商品です。
10年以上前までは、マスキングテープと言えば、仕事や模型製作に使う黄色(とは限らないけど)のテープ、というイメージでしたが、ここ最近では、可愛い柄のおしゃれなテープという意味も持つようになってきました。

そんなカワイイマステを当てたカモ井から写真撮影を意識した商品が発売されております。今回、撮影時にテープが欲しい時がありましたので、せっかくならと購入しました。


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〇マスキングテープとは?


 日本語では養生テープです。養生、というほうが知らない人が多いかもしれませんね。塗装や作業をする際に、色が付いてほしくない部分や、傷がついてほしくない部分に張り付けて守る、という役割をします。

 マスキングテープは作業性確保のため手で切りやすく、紙製の物が多いためメモを書いておきやすいなどの利点があります。また、用が済んだ後は跡が残らないように剥がせるように、粘着力は弱めです。そのため、仮止めとしても用いる場合があります。
私の不注意で壊してしまったxDuoo X10のダイアルを再接着するために、位置決めと仮止めのために使用しました。これが業務用ではよく使われる使用方法の一部。

 で、ここまでは本来の意味。
 切りやすく、剥がしやすく、メモができるマスキングテープに目を付けて利用していた方が、可愛い色や柄のテープを発売して欲しい!という要望をカモ井に出し、これに応えた結果が大当たり。DIYで市販品を可愛く飾ろうというような流行とくっついて、マスキングテープの役割のひとつとして、装飾するというポジションを得ました。


〇mt fotoシリーズ


 そんなカモ井のマスキングテープですが、色々とシリーズがあり、そのうちのひとつがmt fotoです。ただ、mt fotoは写真撮影を意識したシリーズで、マスキングテープとはちょっと違うかもしれません。一般的なmtシリーズと違って、サイズが大きく、厚手でしっかりしています。また、色はホワイト、グレー、ブラックの3色で、幅も各種揃えたシリーズとなっています。

 詳しくは実物を見ながら解説してゆきましょう。


〇mt foto グレー 25mm


 今回は、グレーの25mmを選択しました。
 幅は、25mm、38mm、50mmと3種類あります。
小さいサイズだと思って、細すぎるかもしれない…と届くまで心配だったのですが、でかいロールでした(苦笑) 写真だとサイズ感が分からなくて(苦笑) 届いて、想像以上に大きくて『でかっ』と言ってしまいましたよ。


〇グレーでWB(色温度)調整をしてみる


 このグレーの特徴は、ニュートラルグレーに近いとのことなのですが、公式HPなどには掲載されていません。たぶん、厳密な色調整には適さないので記載されていないようです。しかし、パッと見た感じ、なかなか良いなと思いますので、どうしても色が合わない時に非常的に使うのはアリだと思います。

 実験してみましょう。
 白熱電球で、下は画用紙です。カメラの設定にもよりますが、カメラ任せの撮影ですと、こんな感じに赤っぽくなることがあります。
次の写真は、写真の位置で電球の下あたりを指定してLightroomにてWBを自動調整させた写真です。カメラの設定とかフォーカス位置の都合でこうなることもあります。
次が、テープのグレーを基準に調整した写真。あれ?結構微妙だなw
Lightroomの設定の都合か、1ピクセルを指定するので指定する場所によって結構変わりますのでご注意ください。写真の右上当たりが画用紙の白っぽさが出ています。先ほどの写真は青いですね。
まあ、こういう写真では、全然イメージに合わない!ということが多く、ひとつの基準ができると調整が楽になりますので、サンプルショットで写しておくというのも良いかもしれません。

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〇テープの素材


 テープは比較的厚手で、しっかりしています。手で切りやすいですが、いわゆるマスキングテープの薄手ですぐ切れる、というのをイメージするとちょっと違います。
粘着力はそこそこ。何かを固定するのには少し弱いです。この写真の背景は画用紙なのですが、剥がしてみたら画用紙が負けました。一般的なマスキングテープよりは強いような気がします。面積が広いだけかもしれません。


〇遮光性


 写真を見てもらえばわかるように、黒いベースとなる紙にグレーを塗装しているように見えます。というわけで、遮光性を気にした設定なのでは?と考えて実験してみました。

 かなりのイジワルテストですね。いつも使っているCN-160に貼り付けて撮影してみました。拡大すると分かりますが、ポツポツと光が抜けているのが分かります。しかしかなりの部分で遮光できているのが分かりますね。厳密に遮光したければ2重にすればよいかと思います。

 そもそもこのライトは直視するとしんどいぐらいの光量ですし、ちょっとした光漏れぐらいなら十分に止めることができると思います。普通に使うならこんな感じでしょうか?
カメラの軍艦部の液晶の光漏れ防止に使ったとするとこんな感じ、というイメージです。このほか、表示LEDなどの光漏れ防止に使えると思います。厳密な環境(よほどの暗さが必要)でなければ十分な遮光力が望めると思います。


〇買い物かごの中身の評価


大雑把なお買い得度を評価する指標です。基準はこちらから。

お買い得度 ☆☆★★★
使い勝手  ☆☆☆★★
お勧め度

  趣味人 ☆☆☆★★

コメント
 厚手で、黒ベースから色を付けている等かなり手間がかかった仕様ですが、その分、良いお値段ですね。1000円弱という値段を考えて☆2つ。用途も広く、使い勝手としては悪くないですが、サイズが大きく持ち運びの面を考えて高評価は無理と考えて☆3つ。持ち運ばないとか、もっと大きな荷物を日常的に運んでいるなら☆4つかも。
  一般向けお勧め度は省略して、趣味人には、色々と使い勝手も良いですが、色(透明など)も揃えて使い分けて…というのが前提にも思えるので、これ単品では☆3つ。光を漏らしたくない等の要望と、グレーの使い勝手を高評価するなら、もうすこし高い点数でも良い。

 撮影時には何かとあると便利なテープです。用途によっては目立たないように透明の方が良かったり、黒バックなら黒テープの方が良かったりするでしょうが、何かしらテープが欲しい場面は多い物です。背景布を貼り付けておいたりする以外にも、このテープ特有のグレーですとか、遮光性の高さが有用になる場面はあると思います。特に、暗闇で光を出したくない時などは重宝すると思います。



 色々書きましたが、私はこれが気に入っています。一番重要なのは、撮影時にテープが必要になった時に、さっとこれを撮りだせたら、超プロっぽくてカッコ良さそうってポイントです。
 え?そんな場面無い? 無くても備えるのが紳士ってもんです。