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2021/08/18

実検するおじさん

電線のAWGとSQの対応・換算と、許容(最大)電流値の目安一覧表

最近、自分の業務の内容が変わったというか、種類が増えまして、シーケンサーや遮断機、サーボモーターなんかを配置して試験装置を作ったり…

そんななかで気になるのは、電流量に対して電線太さは十分なのか?どれぐらいの太さにするのが妥当なのか?ですよね。しかも、電線太さはAWGとsq(スケ)表記が混在していて分かりにくい!

そこで今回は、探せば出てくるけど、まとまった資料が無くて困る『AWGとsqの対応と許容電流値の目安一覧表』を記載しておきます。

管理人が自分用に書いた記事だ!なんて言わないで。



〇AWGは何sqか?の対応表・換算表と、最大電流値、許容電流の目安は?


 電線に流せる電流量って、電線の抵抗値による発熱が限度を超えない(熱で被覆をとかしたりしない、燃えない、周りに悪影響を及ぼさない)限度であり、外気温や被覆の耐熱性能や放熱性能、束ねる本数によって、ものすごーく影響されます。
 それを言い出すとキリがないので、私が大雑把に参考している、ちょっと厳しめの基準を、AWGとSQの対応表と一緒に示します。

AWGSQ許容電流
AWG 300.05 sq0.8 A
AWG 280.08 sq1.4 A
AWG 260.12 sq2.0 A
AWG 240.2 sq3.2 A
AWG 220.3 sq6.0 A
AWG 200.5 sq10A
AWG 180.75 sq15A
AWG 161.25 sq20A
AWG 142.0 sq30A
AWG 123.5 sq40A
AWG 105.5 sq50A
AWG 88.0 sq70A







〇そもそもAWGとsqの違い


 規格が全く違います。
 AWGはアメリカ系の規格で(昔先輩に聞いたところによると)規定された長さあたりの抵抗値と対応関係があるとか。本当かは不明(調べたけど見つからなかった)ですが『数字が小さくなると抵抗が小さくなる(太くなる)』と対応関係が覚えやすいです。参考まで。

 sqは日本ではスケと読みます。『square mm』つまりmmの2乗を意味して、断面積の大きさを示しています。ですので、値が大きければ太いのです。


〇大雑把に、どれを選択すればよいか?のオススメ


 5Vとか12V系で、電流も1Aよりもっと少ない電子機器を動かしたり信号をやり取りする際は、AWG22~26あたりを使うことが多かったです。これでは過剰なのですが、作りやすいコネクタや圧着しやすい圧着端子(コネクタ用コンタクト)の対応太さがこれぐらいが多く、太くて物理的な強度もあって、適度に細いので取り回しが良いのです。

 100Vなんかで使う機器の内部配線の場合は、配線場所の都合で細いほうが楽なのですが…。自分は100Vぐらいで、特に何も考えなくても良い100mA程度の場合は、ストックしてある0.3sqぐらいを使うことが多いです。
 それ以上のサーボモーターへの配線などとなると、瞬間最大とか定格とか、運転のパターンとか、かなりいろいろと考える必要があるので、そのときに応じて選んでいます。サーボモーターで、低トルクで一定回転させつづけるのであれば、定格10Aのモータ+インバータなら、最低でも0.75sq、1.25sqぐらいは選んでいます。(ただしこれは、立ち上げ時の大電流は考慮していないので、それを考えると…となります。)