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2017/12/27

実検するおじさん

[レビュー]final E3000はボーカルの明瞭さと表現の上手さがあり、全域が明瞭で良い

発売からしばらく経ち、低価格帯においては既に定番となりつつあるfinal E3000をレビューします。少し安いE2000もあり、こちらも定番となっています。

E2000のレビューをした際に、この価格帯で1本選ぶならE2000と述べましたが、E3000も負けず劣らず魅力的な1本です。


似たキャラを持つ2本ですが、明るいポップス、ボーカルに注目したいならE3000、勢いやノリを重視したいならE2000というような差があるように感じました。
※参考
【レビュー】final E2000はボーカルの上手さとすっきりした表現が良い


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レビューに関する決め事はこちら


〇無理矢理一言雑感


目立った欠点が極めて少ない優等生で、ボーカルの主張があり良い


〇final E3000を買ったきっかけ


 E3000はE2000と同時の2017年5月18日発売ですが、発売前から話題が持ちきりになっており、非常に興味を持っていました。試聴において自分はE2000の方が好みと思い購入して早速レビューしました。しばらく経ち、E3000とE2000の比較も取り組んでみようと購入しました。


〇final Eシリーズについて

イヤーフックまで付属しており、お得感倍増

 付属品は説明書、イヤーピースとイヤーフック。finalのイヤーピースは単品オプション品として人気ですし、イヤーフックも単品販売されているようなものです。ですので、同じ価格の商品よりお得感があります。
 小さく軽量で、イヤピの良さも手伝って装着感は良いです。ただ、タッチノイズは多め0の部類なので、問題を感じる場合は付属のイヤーフックを使った方が良いでしょう。
 ところで、finalってデザインが良いです。ブランドロゴや説明書のフォント、色の濃さ、配置に結構こだわっている感じがビシビシ伝わってきます。この辺りのきめ細やかさも好きな要因です。


〇E3000のレビュー


今回取り上げているのはこちら。価格はリンク先からどうぞ。


試聴時や購入直後の印象は、低音域がややぼやけた、全体的に柔らかい表現でした。購入直後にレビュー案件が立て込んでおり、レビュー待ちもかねて入念に慣らしをしたところかなり印象が変わってきました。なので、試聴機で感じる印象と本レビューの内容が異なるポイントがあると思います。(個人の感じ方の差ももちろんありますが。) その点はご考慮ください。


■全体の印象

 ボーカル域を中心としたカマボコ。超高音まで伸びており抜けも良い。
 全域が比較的明瞭でバランスが良いボーカルはやや柔らかながら繊細さや生っぽさがなかなか良い。低音の主張はどちらかというと控えめで、ぼやけている訳ではないが締まりを期待すると違う印象。すっきりとした鳴りのする印象であり、ボーカルを中心に聴きたいポップスへの適性が高い。
 音量は取りやすいと判定できるギリギリのライン。通常使用ならば問題ないが、iPod touchの最大音量でもギリギリ鑑賞に堪える音量までしか上がらなかった。


■各音域の印象

 ベース、バスドラのアタックはやや柔らかで弱め。ベースラインは下支えするだけの量は出ているが、アタックが少し弱い分、印象としては弱め。重低音まで凹凸なく伸びている印象。

 ギターのディストーションのエッジ感はそれなりに出て明瞭。やや暖かみや厚みのあるような鳴り方をする。他の音域を邪魔するほどの主張はなく、バランスよく鳴る印象。

 ボーカルは明瞭で、全体を通して最も印象が強い。男性、女性問わずボーカルは明瞭だが、どちらかというと女性ボーカルの方が繊細さや生っぽさが出て良い。クッキリはっきりキレがある感じではなくて、少し柔らかい感じもするが、中低音がやや控えめな分、前面に出てくる感じがある。なので、少しの柔らかさも耳当たりの優しさに繋がっていて良い。リップノイズやブレスノイズはそれなりに出て、ボーカルの艶っぽさに一役買っている。サ行やタ行のささりは無い。

 シンバルはかなり高い音まで細かい音まで鳴らす。キレや鋭さは控えめながら、サスティーンは中庸かやや長め。弱いとは言えない程の量は出ているが、中高音から高音に向かってなだらかに落ちている。タムやスネアを叩くバチンという音も強調される感じもない。

 ピアノは明瞭で、アタック、クリアさがあり良い。響きは中庸か出る方。丸まってしまうことも無く、音域のバランス的にピアノと良くマッチしていて、ピアノ弾き語りでは、ボーカルの上手さも伴って、良く合うと感じることが多かった。


大雑把な聴こえ方は普通はボーカルが強いことを念頭に置いてもらって、
ボーカル≧ピアノ&ギター>シンバル>ベース
しかし、特に大きな差もなく、大小はほとんど気にしなくてよい。


■その他聴こえ方

 ソースの粗は分かりにくい方。サーというノイズは多少鳴らす。ホールの反響などはそれなりに鳴らし、空間的な広がりもそれなりに良い。打ち込み系の表現はE2000の方が上手いが、E3000単品で評価すれば、それなりから上手い方と判定しても良いのではないかと考える。ただ、バスドラのアタックは弱めなので、ノリの良さは控えめ。
 ボーカル域を中心とした明瞭な表現が良く、引っ込んだ、聴こえにくい音域や楽器がほとんどない味付けは見事。聴き疲れもかなり少ない。装着感も良く長時間の使用に適する。
 音量をかなり上げてみたが破綻感がほとんどなかった。また、ボーカル域の艶っぽさが増して、全体的に鮮やかになる方向性が強まる。逆に小音量の場合、ボーカル域の繊細さや生っぽさが落ち、柔らかい印象が強まる。E3000の強みである領域が悪化してしまうので、この点は要注意で、試聴の際は実際に使用するような音量で試してみることをお勧めしたい。

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■お勧めできる人
 
 ボーカルを主体としたポップス全般へのマッチングが非常に高くお勧めできる。ロックなどのエレキギターなどとも良く合うが、どちらかというとアコースティックな楽器を中心とした音源の方が得意。
 またピアノとのマッチングが非常に良いように感じた。ピアノの弾き語りのような歌唱力を重視したい場合はマッチングが良いだろう。
 かなり守備範囲が広いので、とりあえず試してみても大外れが少ないだろう。


■お勧めできない人

 バスドラやタム、ベースラインの勢いを重視するような楽曲や、キックを強く出したい打ち込み系との相性は悪くはないが、それを求めるなら別のイヤホンを試したほうが良いと思う。E2000はそのあたりへの適性が比較して少し高いので、そちらもあわせて検討すべき。同様に、低音のパワフルさやドンシャリの派手さを求める人。


■雑感

 E2000と同様に強い特徴を追わず、バランス型に徹するコンセプトは見事。減点法なら、明確な減点ポイントが見当たらず、かなりの高得点になる。個人的に、ボーカル域の明瞭さと上手さを求めるなら高得点。ボーカルの上手さだけなら他にも選択肢はあるが、凹凸が少なく全域が明瞭な感じを実現している点を高く評価したい。そういう意味でオールラウンダーという加点要素でE3000の総合点は高いと判定している。低価格帯に結構少ないんですよ。
 一方で、低音域のキレや勢いは控えめでノリの良さを求めるとやや辛い。コンパクトで装着感が良く、安価という気軽に使えるパッケージングで、ボーカルがスッキリとして、総合力が高いという使いやすさから、悩んだらとりあえずこれ、という安心感があると考えている。

 背面は穴がたくさん開いているが貫通しているのは、そのうちのいくつかだけらしい。とはいえ、カナル型にしては音漏れはやや多い。爆音で使用せず、電車内などの音が多い環境下なら問題ないだろうが、静かな環境では配慮すべき。

 ベスト、他はいらない、ということはないが、買って損をしたと感じる人は少ないのではないだろうか、と予想する。

 E2000のレビューをベースに書いたので、レビュー中の表現が似ているところがあるのはご容赦いただきたい。2つを比べると確かに違うのだが、同価格帯10本を並べて順に聞き比べた時、似ている音でグループ分けをすると、E2000とE3000は同じグループに入る程度に近い音を出す。(ドライバが同じだから当たり前だけど)
 E2000とはハウジングの素材違いのみ、ということなのだが、ハウジングだけでこれだけ変わるのは興味深いと思う。2本買って使い分けするという使い方も十分にできる音の差があるが、せっかくなら大きくキャラが違う物を選んでみた方が楽しめるのでは?とも思うところがあり、悩ましいところ。


〇買い物かごの中身の評価



大雑把なお買い得度を評価する指標です。基準はこちらから。

お買い得度 ☆☆☆☆☆
使い勝手  ☆☆☆☆★
お勧め度
  一般  ☆☆☆☆☆
  趣味人 ☆☆☆☆★

コメント
 お買い得度は5000円購入時で判定。お買い得度は☆5つ。これは、イヤホンの音質や使い勝手だけなら☆4つなのだが、別売オプションとしても価値があるイヤーピースとイヤーフックが付属する点を評価した。E2000に対して1000円ほど高くなっており、E2000とE3000のどちらの方が良いとは言えない、と考えるとE2000の方がお買い得とも言えなくもないが、見劣りするわけでもないので☆5とした。
 使い勝手は、コンパクトで軽く、音量も(通常使用レベルなら)取りやすいなど、高評価要素が多いため☆4つ。音漏れが少し多めなのが玉にキズ。タッチノイズは付属のイヤーフック(もしくはそのままシュア掛け)で回避できるので減点していないが、イヤーフックが嫌でタッチノイズも避けたいなら、少しマイナスかも。
 一般向けは、日本メーカで、保証も手厚く、入手性も良く、音質も良いので基礎点が高め。特徴を追わないバランスの良いイヤホンということで、良質なイヤホンに触れてほしいという私の個人的な意見を存分に入れて☆5つ。聴き疲れの少なさ、ボーカルの上手さ、ロックポップスへの適応の高さも高評価の理由のひとつ。
 より高価なイヤホンを持っている趣味人にも優秀なサブ機としての魅力があると考えて☆4つ。

final E3000は、この価格帯での定番といえる納得の仕上がりである。

※参考
【レビュー】final E2000はボーカルの上手さとすっきりした表現が良い

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