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2017/12/08

実検するおじさん

Dentsの革手袋の選び方[革種からサイズまで]

上質な紳士用革手袋を検討すると、良く名前が挙がってくるのがDentsです。歴史があり、ロイヤルワラントを持ち、そのフィット感に定評があります。

 Dentsといえば、革の種類が選べて、内貼りの有無が選べて、ハンドソーンとマシンメイドに違いがあって、インチ展開とSML展開とあって、何から選べばよいのだ!?と思うかもしれません。また、イギリス人をベースにしたサイズ(フィッティング)であり、日本人にも合う、合わない、という話が付きまといます。

 そこで、数双購入して使用している私が、いくつかポイントしめしつつ、選び方をまとめておきたいと思います。

※ペッカリー製の代表モデルのレビューとメンテについて書きました。

【詳細レビュー】Dentsペッカリー製革手袋Clifton

革手袋のメンテナンス方法のご紹介【Dentsで実演】

 なお、サイズ測り方などは公式サイトをよく読んで計測方法を試すことをお勧めします。やはり、公式の方法が一番適切です。

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〇シリーズ(ライン)がいくつかあることを知る


 Dentsには2017年現在、イギリス生産のHeritageとそうでないシリーズがあります。そうでないシリーズの方が安く、スマホタッチスクリーン対応などがラインナップされています。

 Heritageシリーズはサイズはインチ展開で、安い方のシリーズがSML展開です。後で述べますが、結構形が違って、フィット感が違います。

 こちらはHeritageラインのペッカリー製ハンドソーン アンラインドという仕様のものです。アンラインドかラインドかや、手首付近の仕様がいろいろあり悩ましいですが、Dentsの手袋を検討する際に候補に挙がりやすい物のひとつです。非常にフィット感が良く、とても満足しています。


 Heritageラインでは無い物の中には映画の007に関連した商品というのがあって、007の作品名が付けられた商品がラインナップされています。こちらも低価格シリーズと同様、イギリス生産ではなくSML展開です。

 こちらはやや指が長くて、手の平付近が薄いという形状になっています。007スカイフォールという名前のこちらの仕様は、シープスキン アンラインドとなっています。Heritageラインのシープスキンも持っていますが、革質に大きな差はないように感じます。もちろん、厳密に調べれば少し違うのかもしれませんが実用上や満足感としては差が無いように『私は』思います。

 この007シリーズが欲しければこれを選ぶほかないですが、Dentsが欲しい!と思うのであれば、イギリス生産のHeritageシリーズを選択してほしいなぁ、と思っています。


〇革を選ぶ


 シープスキンかディアスキンかペッカリーか、非常に悩ましい問題です。このあたりを選ぶのもDentsを選ぶ楽しさのひとつです。

 革の選択の基準は、ものすごくざっくり言うと以下になります。

・スーツ用が欲しいなら黒のシープスキン(内縫い)
・普段着用ならディアスキンかペッカリー
・『Dentsならでは』ならペッカリー

 私はシープスキンとペッカリーを持っていまして(ディアスキンも欲しい…)、言わせてもらいますと、両方とも両方の良さがあって、非常に良い革を使っています。なので、Dents=ペッカリーと、こだわりすぎる必要はないと思います。

 持っているペッカリーとシープの印象はこんな感じ。



★ペッカリー


 イノシシ系の動物で、ポコポコと模様があり、シボのある革質。柔らかく、しっとりとしている。伸びもありフィット感が良い。ペッカリーは手縫いの物が多く、外縫い(縫い目が外に出る)タイプが多くて、これはカントリー調(アウトドア向き)っぽいイメージが強くなります。また、Dentsのペッカリーと言いますか、イギリスっぽい色使いであるコルクを選択すると、よりカントリーっぽさが強まる。
 詳しくはこちらのレビューでも


★シープスキン


 羊革。滑らかで艶がある。伸びが優秀で、吸いつくような感じ。しっとりとして、ふんわり柔らかな触感。内縫いの物も有り、光沢感とあわせてスーツにも合う。『にも』としたのは、外縫いで、ステッチ色が色付きだと、比較的にアウトドアっぽさが出るため。これで本当に野良仕事をしたりする人はいないと思うので、シープ=スーツ用とまで決める必要は無い。


ついでにディアスキンは


★ディアスキン


 鹿革で、用途としてはペッカリー近似。耐久力などの面で手袋に好適な素材。シボがあって、カントリー調に合う。


 少し書いたように、艶があって内縫い仕様のあるシープスキンは、スーツスタイルに合います。厳密には、フォーマルには内縫いの黒のシープスキン一択と言いますか、最有力と言いますか、なので、スーツに合わせるなら一番無難です。

 しかし、だれも人の手袋を見て『合っていない!』などと指摘する人もいないでしょうから、お好きに選んでください。ただ、ペッカリーのコルクあたりの明るい色使いは、さすがにダークスーツに合わせるには浮く色使いなので、要注意です。



〇サイズ選択で最初に読んでおきたい公式サイト


 公式サイトでの計測方法はチェックしておきましょう。また、他の紹介記事を読んでいても、タイトすぎるのは選んじゃだめだよ、と書いてあったりします。Dentsの日本での売り言葉に、吸いつくようなフィット感とか、新聞をめくれるとか言われていて、それを得るにはタイトに着用したいと書かれていたりしますが、無理が一番禁物ですよ。


〇測ってみてから考える事


 私が公式の方法通り測ってみますと、おおよそ20cmでした。つまり、7-1/2と8の間になります。

 Dentsの手袋には、内貼り有りのラインドと内貼り無しのアンラインドの2種類があります。私の選択の結論から言うと、内貼り無し(アンラインド)は7-1/2で、内貼り有り(ラインド)は8を選ぶことにしました。

 実際の結果は後に示すとして、なぜそのような選択になるのか書いておきましょう。

 アンラインドの7-1/2とラインドの8を比較すると、おそらく、革部分のサイズが表記サイズ(ここでは7-1/2と8)で製作されており、同じサイズを選ぶと内貼り分小さくなるように感じています。仮にDentsがアンラインドとラインドで型を変えていたとしても、内貼りの厚さ分よりも変化幅が小さいように思います。

 この内貼りは、タイトなフィット感を求めるうえでは結構分厚くて、なかなか難しい問題です。なので、個人のウェブサイトとか、通販サイトのサイズ感のインプレッションを読む際は、それがラインドかアンラインドなのかは十分に注意して情報を収集してください。


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〇ラインドなのかアンラインドなのか?


 よくDentsを褒める時に言われるフィット感を重視するならば、どのサイズのラインドを選ぶのかアンラインドを選ぶのかが重要です。どちらも持っている私から言わせてもらうと、どっちも良い物です。用途などに注目して選んでみましょう。

 ラインドは、あたりまえですが防寒性が高いです。また、ふかふかとした柔らかい着け心地があり、カシミヤニットのラインドは上質なカシミヤに包まれる感じがして、高級な手袋を使っている満足感があります。
 サイズ感については、内貼りが伸びたり、革との隙間に動きがあって、多少のツッパリを吸収してくれる分、多少大雑把でも許容してくれる感じがあります。

 一方、アンラインドは手袋の縫製と革のタッチ、つまりDentsの底力を感じ取ることができます。Dentsは素材と縫製の双方を重視しているように私は感じているのですが、そのDentsの良さを味わうならアンラインドの方が良いのでは?と思います。(もちろん、スコティッシュカシミヤの内貼りの良さを感じるのもアリですけど。)
 シープスキンといい、ペッカリーといい、非常に触り心地の良い上質な革が使われています。また、ハンドソーンでもマシンメイドでも、手に沿う形状に作られており、ダブつきや余った感じや突っ張った感じが無く、感触が非常に良いです。
 革一枚になるので防寒性は落ちますが、非常に寒い地域でなければ、特に都市部での、電車から降りて少しの移動だけであれば、アンラインドでも風が凌げる分、十分な防寒性があります。もちろん、冷え性などで、できるだけ暖かくしたいならアンラインドの方が良いでしょう。

 アンラインドで小さいと革が突っ張るだけになるので、使用に差支えが出てきます。確かに伸ばしてゆくのも手ですが、長手方向(指方向)に伸ばしてゆくのは幅方向に伸ばすより(経験上)難しいので、個人的には推奨しません。多少、フィット感は悪化しますが、日本人の中では指が長い人と自覚している人は大きめのサイズを選んだ方が無難です。


〇私の手のサイズ


 自分の手は、日本人では比較的大きめです。何人かと比べてみましたところ、真ん中から少し大きめぐらいのサイズ感です。また、全体的に肉付きが良く、指も少し太めで、手の甲や親指の付け根を中心に厚いという印象があります。
 指の長さは日本人の中では比率的に中くらいか少し長めという感じでしょうか。ギターも多少演奏していましたが、指が短くて苦労している人から比べれば余裕をもって演奏できていました。




〇Clifton(ペッカリー アンラインド)



 Cliftonについては別記事に詳細レビューを載せました!

【詳細レビュー】Dentsペッカリー製革手袋Clifton 

 Cliftonはペッカリー製で、手首にスナップがあり、アンラインド、ハンドソーンという仕様です。私はこれについて7-1/2を選びました。


 最初は、全体的にやや突っ張るかな?と感じましたが、何度かグーパーとしているうちに馴染んできてピッタリという感じになりました。この時、手の平部分にも革が沿うようになっているので、ガバガバ感はありません。欲を言えば、指部分が数ミリ足りない感じがしますが、これ以上は(Dentsはやっていませんが)フルオーダーする必要がありあそうです。


〇Clyne(シープ スコティッシュカシミヤ)


 Clyneはシープスキン製で、スコットランド産カシミヤニットの内貼り、マシンメイドという仕様です。また、糸の色が革色と異なったものとなったクレイジーパターンという感じ。私はこれについては8を選びました。
  多少余裕があるかな?と思いますが、圧迫されるでもなく、遊びがあるわけでもなく、ぴったり、という感じ。指先が少し余っているように見えなくもないですが、中のカシミヤニットで作られた内貼りはフィットしています。


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〇マシンメイドかハンドソーンか


 Dentsにはマシンメイド(ミシン縫い)仕様とハンドソーン(手縫い仕様)があります。CliftonがハンドソーンでClyneがマシンメイドです。

 ハンドソーンの方が手間がかかるだけ高価ですが、マシンメイドが廉価版という訳ではありません。ただし、部品構成が異なる部分がります。フィット感を追求するために細かな部品構成にして手間のかかるハンドソーンを採用しているということがありますので、そういう意味では価値があります。
最も大きな差が指の間の菱形上の部品です。マシンメイドにはこれが無く、ハンドソーンには存在します。こんな小さな部分を別部品にしているのは、フィット感や可動域を確保するために重要であるとの考えでしょう。

 アンラインドでハンドソーンとマシンメイドを比較したわけではないですが、ハンドソーンのアンラインドであるCliftonのフィット感は非常に良いです。
 マシンメイドでラインドのClyneもフィット感が良いですが、フィット感に最も影響がある部分はラインドのカシミヤニットの内装部分であり、わざわざハンドソーンを選ぶ必要は無いのではないかな?とも思います。


〇最後に


 Dents以外の高級な手袋は所有していないのですが、自分にはサイズ感が非常に合っており、大変満足しています。日本のアパレルメーカの販売している手袋と比較た際に、切断部分の処理や、各種縫製がDentsの方が非常に優れていると感じることがあり、歴史と実績のあるメーカの底力を感じます。

 しかし、サイズが合わなければ意味がありません。また、良い物だからといって使用する用途やシーンに合わないものですと、手袋だけ浮いてしまったり、使用機会が減ってしまって非常にもったいないです。

 革の種類とラインドかアンラインドかを決めてしまえば、ラインナップはかなり限られてきます。あとはサイズを、『えい!やー!』と決めてしまって買えるだけの勢いをもって買ってしまうか、どこかで試着して買うかは悩むところでしょう。

 個人的には、1双目はショップ等で試着の上で購入し、2双目以降はネット通販を利用するのが一番無難かと思います。その際は、ラインドとアンラインドの両方を店頭で試して、やや安価なシープスキンやディアスキンの物を購入し、2双目により高価なペッカリーやカシミヤラインドの商品を購入するというのも手です。
 試着してサイズを確認したらそこで買うのが筋ってもんです。勉強代としては結局安く済むことが多いですよ。


ここまで興味深く読んでいただけた方は、こちらも楽しめるかも。

【詳細レビュー】Dentsペッカリー製革手袋Clifton

革手袋のお手入れ方法を別記事に書きました


 ちなみに私は、公式通販も利用した経験があります。冬前やシーズン終わりに大幅なセールをやっていたりしますので、チェックするのも手です。サイズを試せない等のリスクはありますが、サイズが分かっている人は利用するのも良い選択だと思います。

Dents公式通販についての記事(セール情報ですが…)