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2017/03/24

実検するおじさん

【レビュー】RHA MA350はレンジの広さと空間的な広がりが高印象

日本では新商品ですが、既に海外にて高コスパ品として高評価を受けているRHA社製イヤホンです。


飛び出た特徴ではなく全体のバランスを上手く取った良品だと感じました。このバランスというのは、低音~高音のバランスだけではなくて、刺激と柔らかさのバランスもあります。詳細にレビューしましたのでどうぞ!

追記:注目度が高まってほしいと思い、別記事におすすめする内容を書きました。
   RHA MA350が地味ながら良い仕事をするって話


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レビューに関する決め事はこちら

〇無理矢理一言雑感


 飛び出た特徴勝負ではない良バランスが魅力のレンジの広いイヤホン。


〇RHA MA350とは


 海外では2015年2月頃に発売され、海外のレビューサイトでは低価格品のなかでも高評価を受けている商品となります。MA350は日本でも実売約3500円と趣味のイヤホンとしては低価格帯に位置します。RHA社の商品は日本ではS500が人気ですね。S500はもう少し高い5000円前後となっています。

 MA350は、既に日本で発売されている上位機種MA750等の設計のベースとなった商品のようです。日本ではMA350が後発ですが、本来の立ち位置は逆になります。RHA社の製品は内外価格差が小さくて好感が持てますね。さらに、メーカー3年保障と太っ腹です。


〇買ったきっかけ


 このRHA MA350の日本導入は2017年3月18日で、S500の評判や海外での評価を考えると関心度も高いだろうと考えて購入しました。
 オーディオ、イヤホンに興味が無かった人が『初めてちょっと良いイヤホン買っちゃった』というクラスが3000~4000円かなと考えているのですが、そこに勝負をしてきた英国メーカの実力調査という意味があります。知ってる日本メーカ以外はちょっと不安、と思っているような人の参考になればと思います。


〇RHA MA350 パッケージ 付属品など 






 付属品はこの他にS,Lのイヤーピースが付属します。ポーチは写真ではわかりませんが、目の粗いメッシュ状。ケーブルは布巻きタイプで、クセは付きやすいのですが絡まっても滑ってくれます。ですので、絡まってどうしようもない!ってことは無いですが、こまめに絡みを取ってやる必要がありますね。

 LRの表記が筐体とケーブルの接続の根元にエンボス加工で小さく表記してあるだけで、分かりにくいですね。筐体も左右差は無いので、暗いところでは判別できないと思った方が良いです。何かしらの工夫が必要。

 海外Amazonのレビューを見ると、音は良いとの評価が多い一方で、断線と思われる故障が多く報告されています。懸念点のひとつですが、日本人は扱いが丁寧だし、保証もあるのでそこまで神経質にならなくても良いかな?と。


〇RHA MA350 レビュー



今回取り上げるのはこちら。価格などはリンク先からどうぞ。


■全体の印象

 最初の印象はドンシャリ。低音は重低音まで出ているし高音も強めに出ているため。ボーカル域がやや柔らかく感じるが、ボーカルが篭ってしまうような周波数上の大きな窪みはなさそう
 小ホールのライブ音源、バイオリンの表現などが良く、ジャズやクラシックなどに合うと思うことが多かった。このような特徴をもつイヤホンは、同価格帯では少なめなので、優位性になる。音量は取りやすい。(iPod touch使用)

■各音域の印象

 ベースは低音から重低音まで出ている。低音が強い音源では圧迫感が出るほどだが、基本的にはバランスを崩さない程度。歪ませたベースはやや丸まって、多少アタック感を弱めている。

 スネアやタムは明瞭。アタックはやや柔らかい。他の音域も良く出ている影響で、ガンガン前に出てくるタイプではない。

 ギターはディストーションのエッジ感が出て、どちらかというと乾いた音を鳴らすが、やや中低音を伴った力強さもある。トランペットやサックスは鮮やかで、暖かさも適度にある。中音域に共通するのは、アタックはほどほどで軽くコンプが効いているような印象。これが多少の柔らかさ・滑らかさに繋がっている。
 
 ボーカルは明瞭と言って良い範囲。他の音域もしっかり出ている影響で、派手な曲ではやや存在感が薄れる。どちらかというと暖かさや柔らかさのある表現。やや遠さを感じる。ブレスノイズは出す方。Skypeチャットなどでサ行などは刺さりが気になったが、音楽鑑賞では少なめ。かすれ感は残した表現で、ウィスパーボイスに合うと感じた。

 バイオリンは弦のザリッとした音がよく出て、楽器由来の響きやホールの残響も鳴らし、なかなか良い。高音まで出ており音抜けが良い。

 シンバルのような金属音は少し近くて、少し強い。少し刺さるが特にはひどくは無い。おそらく、全体的にクリアな方向性が、これらを目立たせているように思う。超高音まで必要量は出ており、細かな音まで再生している。シンバルのサスティーンは普通か長め。強調された感じは無い。

大雑把な聴こえ方はミックスがボーカルが大きいのが前提で
ボーカル≒バスドラ&ベース>シンバル>ギター&ピアノ
大小関係を強く意識するほどの差は無い。


■その他聴こえ方

 ソースの粗は高音起因で感じることもある。音量も稼ぎやすくポータブル機やスマホに適する。

 大きめの音量で再生した時に全体的に、特にボーカル周辺からより高い音域での粗さというかザラつき、歪みがあり、分離も悪くなるのを感じる。実質的な許容入力がやや低めなイメージ。このような中高音~高音域の特徴により、大音量では高音起因の痛さや聴き疲れがある。控えめの音量ならば問題にならず、むしろ優しいと言って良いレベル。
 これらのマイナス点は、コスト比で十分に高性能なのは付記しておきたい。繰り返すが、大音量にしなければ問題ないレベル。

 ホールで収録したようなオーケストラの演奏がなかなか良い。というかバイオリンの表現が同価格帯においてかなり上手い。楽器やホールの響きを鳴らして、高音までの抜けがなかなか良く、なるほどと思わせる。


■お勧めできる人
 
 強ドンシャリによる中音域の大きな凹みを好まず、低音量を確保したい人、締まりのある低音を諦めたくない人へ。重低音が強すぎる音源でなければ打ち込み系との相性はそれなりに良い。
 ただ、どちらかというと空間的な広がりの表現が欲しいジャズやクラシックとの相性が良いように感じる。さらに、もともと低音が少なめなクラシックなどでは、大げさでない程度に低音が豊かになって好ましいと感じるかも。


■お勧めできない人
 
 大音量での使用を前提とする人には、先述の歪みや分離感の低下が気になるかもしれない。また、大音量での低音の強さや高音の痛さも気になるかも。ただし、本機のバランスをそのままに、この点をクリアしようとすると、予算の上積みは覚悟したい。



■雑感

 ケーブルが布巻の影響で、衣服と擦れた時のゴリゴリ音が気になる。シュア掛けも出来るので、こちらで回避できる。

 価格比で見ればボーカル周辺も上手いと言って良いと思うのだが、厳しく評価して歪み感がある。歪みの量自体は同価格帯と同等なのだと思うが、ボーカルが明瞭なのと、かすれ感を残す表現のため、歪んだ感じが実力以上に目立っているように思う。この価格帯でそこまで求めるのも酷だと思うが。逆に、試聴にてその点が気になるなら、予算の上積みをして、より上位クラスを狙った方が後々良いかもしれない。

※実験の結果、大音量時に低音が飽和し歪みが出て、ボーカル域に悪さをしているような感じを受ける。どちらにせよ大音量は耳のためにも避けた方が良いよ。(自戒)


〇買い物かごの中身の評価


大雑把なお買い得度を評価する指標です。基準はこちらから。

お買い得度 ☆☆☆★★
使い勝手  ☆☆☆★★
お勧め度
  一般  ☆☆☆☆★
  趣味人 ☆☆★★★

コメント

 お買い得度は3500円購入として判定。より高価(5000円ぐらい)な商品の値段が下がって競合した場合にも勝てるか?と考えると良い勝負はできるだろうと考えて☆3つ。値段が下がって3000円を切ってくれば☆4つでも良い。音量が稼ぎやすく小型で、使い勝手としては高評価要素があるが、タッチノイズの大きさとケーブルのクセの付きやすさ、LRの判別の難しさから使い勝手は☆3止まり。ただしマッチする音楽ジャンルは広い。
 お勧め度は、音質、音域ごとのバランス、キレと柔らかさのバランス、ほどほどの刺激など、各所のバランスが良いことから高評価を付けたいと考えました。一般へのお勧め度は、高評価を得ているメーカかつ販売実績のある代理店があり、保証もあるため☆4つ。趣味人がメインとして選ぶなら、特別な強みが少ない点、厳しく評価してボーカル域の曇りや粗さも感じる点から☆2つ止まり。でもクラシックの表現はなかなか良かったので、これが気に入った人なら☆4つ付けても良いかも。

 

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