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2017/03/08

実検するおじさん

ZERO AUDIO ZB-03とカルボテノーレを徹底比較する

先日、ZERO AUDIOから発売されているZB-03とカルボテノーレについてレビューを掲載しました。(レビュー記事:ZB-03 カルボテノーレ

この記事が好評でして、両者の比較で検索し、当ブログを閲覧する人が多いことが分かりました。

そこで、この2つを徹底的に比較しちゃいましょうというのが、この記事です。



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☆取り上げるイヤホンはこちら

〇各音域の比較


 両方ともにドンシャリだが、ドンシャリ度合いが強いのはZB-03。その分、カルボテノーレの方が中音域が強く聴こえる。

 低音はZB-03のほうが低音は一段も二段も低いところまで、量感をもって鳴らす。キレや締まりは両方あるが、キャラクターがかなり異なる。
 重低音をバッサリカットして、低音域の高い側(バスドラのアタックなど)を際立たせることでキレを出すカルボテノーレと、締まりをもって重低音まで鳴らすZB-03といった違いである。

 中低音から中高音はカルボテノーレの方が乾いていてクリアで、他の音域との兼ね合いもあり、くっきりと明瞭に聴こえる。やや細く繊細な方向性。
 ZB-03はやや温かみがあり、響きのある太めの音を鳴らす。丸まっていると評価するほどではない。低音と高音が出ているため、比較するとやや引っ込み気味。

 高音域は、ZB-03の方がより高い音まで出る。ドンシャリによって高音が持ちあがっているピークが異なっていて、ZB-03の方がより高い周波数にピークがあるように感じる。
 カルボテノーレの方がやや低い周波数にピークがあり、おそらくだが、高いスネアの音からシンバルの間ぐらいだろうか?そこから高音は強めに減衰している。

 ZB-03はより高音の細かな音まで再生する。カルボテノーレは上記のピークより上は大雑把でつぶれているのを感じることが多い。ただし問題になるほどではない。

 低音の力強さ、高音の強さにより、ZB-03の方が聴き疲れしやすい可能性がある。


〇楽器に注目した聴こえ方


 ドラムは広い帯域が含まれるので、別々に考える。
 バスドラが太く力強く聴こえるのはZB-03。バスドラや低めのタムの力強さを重視するならZB-03。カルボテノーレはサスティーンが短めで、バスドラのアタックや低めのタムの音が明瞭。共にぼやけた感じは少ない。高めのスネアの澄んでハリのある音を求めるならカルボテノーレ。シンバルの、より高く細かな音を出すのはZB-03。強さは同等。

 ボーカルがクリアなのはカルボテノーレ。やや力強く、太く、響きがあるのがZB-03。ギターやピアノも同様。

 トランペットなどの金管楽器で、金属的で繊細であり細めの音を鳴らすのはカルボテノーレ。温かみがあって太く、響きがあるのがZB-03。ミュートを付けたトランペットなどで差が顕著で、カルボテノーレは細くなりがちだが、ZB-03は温かみがある。

 バイオリンなどの弦楽器で、弦がこすれるザリッとしたエッジ感はカルボテノーレが出ており、やや細く繊細。エッジ感は控えめだが、温かみと響きがあるのがZB-03。

 エレキギターのエッジの効いたディストーションサウンドで、キレがあるのは中音域のクリアさでカルボテノーレだが、高い周波数(より高速応答性が要求される部分)で、細かな音を再生するのはZB-03。
 ただし、ZB-03で持ち上がっている音域は、いわゆるギターでのドンシャリよりも、やや高いところにピークがあるように感じ、音抜けが良くないと感じる可能性がある。

 カルボテノーレは会場のエコーなどは弱いか大雑把な表現だが、ZB-03はそのような弱い音も表現する。


〇聴くジャンルによる比較


 ボーカルを中心とした曲、ボーカルに集中したい場合はカルボテノーレ。ボーカルに太さや力強さが欲しければZB-03。

 打ち込み系は両方得意で、低音の量を基準に選定すればよい。重低音が好きならZB-03で、低音が多くなりすぎるようならカルボテノーレ。

 メタルは低音の勢いとドンシャリの派手さを重視するならZB-03。エッジ感のあるギターの刻みを重視するならカルボテノーレ。ボーカルを重視するならカルボテノーレだが、ZB-03も十分に明瞭に聴こえるレベルなので、他の音域の聴こえ方で選べばよい。ロックもほぼ同じ基準で選べばよい。

 古い音源のジャズなどで、低音を少し盛って聴きたいならZB-03。サーノイズが多い音源はZB-03の方が目立つ。ウッドベースが主張する音源ではZB-03は圧迫感が強すぎる可能性がある。

 ジャズの中でも、トランペットやサックスの響きや温かさ、力強さを重視するならZB-03。音抜けや金属的な鳴りを重視するならカルボテノーレ。非常に大げさに書くなら、ZB-03はトランペットもサックスっぽく聴こえるし、カルボテノーレはサックスもトランペットっぽく聴こえる。

 軽やかなピアノならカルボテノーレ。重厚さや温かさ、響きを重視するピアノならZB-03。アタックやニュアンスが良く出るのはカルボテノーレか。

 クラシックは、重低音と超高音が出ていることから、再生能力としてはZB-03の方が上。また、ホールの響きも良く出ていて、空間的な広がりを感じる。重厚で力強い。
 重低音が強すぎると感じるならカルボテノーレ。中音域がクリアなため、主旋律が明確。ただし、響きなどはあっさりとした表現となり、反響を抑えたスタジオ収録のような印象を受ける。このあたりは好みで選べばよい。 

もう少し続きます。
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〇コストパフォーマンスによる比較


 2017年2月末時点ではカルボテノーレの方が優勢。しかし、同等に収束すると予想される。

 根拠は、それぞれ個性を持ちながら価格並み~価格以上の音質が得られることと、2017年2月末の時点で、実売でカルボテノーレ:3500円、ZB-03:4500円であるが、カルボテノーレがクリップ付のホワイト(実売4500円)に統一された場合、価格が同じとなるし、統一されなくてもZB-03の価格が下落してくれば同じとなると予想されるためである。
 
 私がどちらか選ばなければならなければ、カルボテノーレを選ぶ。理由は、クリアさが好みなのと、同じ価格帯で『あっさりクリア系』が少ないように感じるためである。ZB-03も悪くないが、比較的人気のある音の傾向なので、競合する商品が無いか調査しても良いのでは?と感じる。


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