前回は、先生の選び方を中心に、おすすめの取り組み方についてまとめました。今回は、ネガ、というと悪く聴こえますが、こういうポイントが不便だな、と思ったりする点を挙げておきます。だからダメ!というつもりはありませんが、ネット英会話を始めてみて『最高!超便利!ってわけじゃないんだね』ということが分かってもらえればよいです。
大人の習い事(英会話)のラベルではシリーズとしてネット英会話の紹介をまとめています。ご興味がある方は、ぜひこちらもご覧ください。
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〇いつでもレッスン!という訳でもない
たしかに、待機している先生は多いため、時間の融通は利きます。しかし、先生を絞って受講しようとすると『常にレッスンができる』というわけではなくなります。そのために『お気に入り』に設定した先生を多くしておくことが重要になります。
ということは、いつでも受講できる環境を作るためには、始めてしばらくは様々な先生で受講をして、受けたことのある先生を増やしていく必要が出てきます。しかし、始めてすぐは、自分の慣れの問題から、ある程度先生を絞って受講したいわけで…。
というわけで、色々な時間帯で受講するという人や、ほぼ毎日受講する場合は、1カ月程度は新たな先生の開拓がポイントになります。そこさえクリアしてしまえば、売り文句通り『いつでも』を実感できると思います。
〇通信不具合があるときも
産経オンライン英会話では、フィリピン在住の先生の自宅と直接Skypeで接続します。そのため、なんらかの理由で通信不具合となる場合があります。地域間や先生個人のPC環境の差や問題によるもので、映像はクリアで滑らかに動き、音声も途切れることが少ない先生もいれば、映像がとぎれとぎれで、音声も途切れることがある先生もいます。
念のため補足しておくと、30回以上レッスンを行っていますが、受講できないというトラブルはありませんでした。ただ、二度ほどトラブルはありました。一度は通信が不安定となり音声のみのやりとりとしたことと、もう一度は、先生のPCが不調となり他の通信手段(Skype以外)でレッスンを行ったことです。
お世話になっている先生なので『だいじょうぶ?』とか言いながら笑って進めたのですが、気になる人は注意してください。
一応、日本側のトラブルも考えられます。日本国内の場合、地域間の格差でインターネット通信が安定しないことは無いと(私感ですが)思います。しかし、マンションなどの場合、マンション内のインターネットの集合器にトラブルが出たり、通信がビジーになると、同様に通信障害となる可能性があります。
通常のウェブサイト閲覧であれば、多少トラブルがあっても『ちょっと遅い』という程度ですが、音声通信の場合は言っていることが途切れることに繋がりますので、このあたりはネガティブなポイントと言えます。
〇ごく稀に先生の都合で休講も
これは先生にもよりますが、私は一度、先生の都合で休講となったことがあります。その補てんはありますし、別の先生で受講すればよいのですが、やはり良いこととは言えません。
これについては、そういうこともあるということを覚えておいた方が良いです。
〇『いつでも良いや』は、おそらく受講しない
週に3レッスン以上の時間を確保するには、それなりに高いモチベーションが必要です。
時間のマネジメントなどでも良く言われることですが、例えるなら貯金で『収入から貯金を引いたものが使えるお金』と同じで、『時間があるから受講する』ではなく『受講予定を決めて、それ以外が自由時間』というぐらいの気持ちが必要です。
このシリーズで何度か書いているように、人気のある先生はすぐに予約が埋まるので、早々にレッスン予約を入れて『その時間は死守する』ぐらいの意気込みでないと、うまく受講できない場合があります。もちろん『先生は選ばない派』ならば、十分に受講できると思います。
ちなみに、産経オンライン英会話では、1時間前まではレッスンキャンセルができます。
〇ライフスタイルに受講する余地がある?
自分のライフスタイルとのマッチングが良いかどうかも注意が必要です。
私は比較的に決まった時間に帰宅できる身ですので、ある程度予約と受講がしやすい環境にあります。(ちなみに産経オンライン英会話は6時から25時まで開講。先生がいるかは別。)
しかし、帰宅時間が不安定だったり帰宅がかなり遅い人の場合、予約をしても受講できなかったり、そもそも予約できなかったりするかもしれません。そのような場合は、24時間受講可能な運営会社を選んだりする必要があるでしょう。また、そもそも帰宅後に受講する、という強い意志が必要になりそうです。
〇30分というレッスン時間は長い?短い?
長くもあり、短くもあります。
先に『長い』理由を説明しましょう。
多くの時間は仕事をしている人にとって、残った時間のうち30分をレッスンに割くのは思ったよりも大きなことです。しかも、開始までに帰宅しておき、直前に時間のかかる作業は着手できなくなったり、PCの準備をしたりと、レッスンに関する拘束時間は案外長いです。
あと、Webカメラが結構広角で、自分の部屋も写るのでちょっと注意が必要です。私の場合は、レッスン前に少しものを動かして写らなくしたりしています。これも多少ですが時間が取られます。もちろん、カメラの角度や写る範囲を調整するだけで対応できれば問題ないのですが…
ですので、前後の時間も含めて45分ぐらいは拘束時間があると考えています。自分の生活のうち、自由時間が何時間あるか思い浮かべてもらい、そのうちの45分がどれぐらいの割合になるかをお考えください。
次に『短い』理由を説明しましょう。
レッスン時間30分は、学習という観点から見れば短いです。その日に扱う表現の数は、だいたい2~3個といったところでしょうか。重要なテーマというか重点ポイントは1つです。
よって、意欲的に1ヶ月20レッスン受講しても、1ヶ月で60個の表現、20個のポイントを学習するのにとどまるということになります。しかも、1レッスン行うだけで、それをいつもの会話ですぐに使えるか?というと、そうもいかず、何度も練習する必要があるでしょう。
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〇これだけでTOIECの点数が上がる?
先にも書きましたが、レッスンだけでは、取り組める内容は限られています。
英会話レッスンだけ取り組むとすると、英語の音に慣れて、聞く練習はできます。しかし、TOEICリスニングテストで、読まれた英語を意味として受け取れるようになるかは少し違います。
確かに、5W1Hを聞き分ける能力も上がりますし、文頭のWhatが疑問文を作っているのか名詞節を作っているのかの判断はできるようになるでしょう。
しかし、レッスンテキスト中で新たに学ぶ表現や語彙は先に書いたように限られていますし、テキスト以外で使用する表現も、割と同じような表現や語彙ばかりで、様々な表現に触れられるか?と考えると、少し疑問があります。
TOEICでより高得点を目指すとなると、多くの表現や語彙が必要になってきます。ですので、レッスン以外の取り組みは必要だと考えています。
ちなみに、産経オンライン英会話では、追加料金でTOEIC向けテキストを買って取り組むことはできます。
〇これだけで英会話力が向上する?
テキストを使ったレッスンの場合、英文を見ながら読む能力(単語の発音、単語の繋がりを意識した発音)は、レッスンだけで向上すると思います。
しかし、自分から発言する能力は取組み方によって差が出るでしょう。
楽譜を見ながら演奏できる技術と、そこに感情を載せたり、アドリブ演奏したり、作曲するのは別なのと同じかなと思います。
自分から発言する能力を身に着けるには、レッスン外の努力、例えば語彙や決まった言い回しのストックを増やし、それを引き出す練習が必要です。
レッスン中でも、文中に出てきた表現を使って発言する練習はありますが、ちょっと不足かな?と思います。そういう場合は、フリートークのレッスンを使って練習するのもありだと思います。
〇初心者でもOKは本当?
ネット英会話では超初心者でも大丈夫!というのが売り文句になっていることが多いです。確かに少し日本語が話せる先生もいますが、そこまで多くないですし、なにより予約がすぐに埋まってしまって、なかなか取れないです。あと、日本語に逃げてしまいがちになるかもしれません。
レベル別にテキストが用意されていることが多いと思いますし、こちらが初心者だと先生も分かっていればレベルも併せてくれるでしょうから、全く理解できないということはないと思います。
英語のみ対応可能な先生でも、テキストに書いてある内容は、自分も文字を読みながら受講するので、辞書で調べたりしながら対応できます。
しかし、そのレッスンで何故そのポイントが重要なのか?を英語で解説してくれたりする場合、それなりに長く、テキストに書いていない内容を聞き取る必要があります。よって、1レッスンの効果を高めようとすると、ある程度聞けることがひとつのポイントになると考えています。
〇まとめ
色々と書きましたが、一言でまとめると『本当の意味での英語力を高めようと考えるなら、高いモチベーションとレッスン外の取り組みが必要ですよ』ということです。
たしかに、長期間(1年以上)取り組むなら、英語力の底上げができると思いますが、数か月で成果を出すためには、レッスン外の取り組みが重要かなと思います。
この記事だけ読むと、ネット英会話ってダメなのでは?と思われるかもしれませんが、このポイントさえ理解した上で取り組めるのなら、有用な学習手段だと私は思っています。この記事以外のおすすめポイントなども読んでもらって判断いただきたいと思います。
大人の習い事(英会話)のラベルではシリーズとしてネット英会話の紹介をまとめています。ご興味がある方は、ぜひこちらもご覧ください。
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