良くなってきたから人気も出てくる、というのは容易に想像できますが、私、保守的なもので手を出せずにおりました。(音だけでいえば有線の方が有利ですからね)
そんななか、AIKAQIさんからサンプルを提供いただきましたので、レビューさせていただきます。(ストアフロント)
感想としては、通信は安定してるし、無線って便利だし、AIKAQIのチューニングが適性で聴きやすく、上手く作っているなぁという感じでした。AIKAQIってS600i plus(レビュー)の時も思いましたが、安いながら上手くまとめる技術が高いのでは?と思います。
この辺りを中心に見てゆきます。
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レビューに関する決め事はこちら
〇無理矢理一言雑感
安価で、通信も安定し、聴きやすい音で、使いやすさが好印象
〇AIKAQI Bluetoothイヤホン B01概観
外装箱の中にケースが入っていて、そこに本体が入っています。AIKAQIはケース付の商品が多くて、お得感が増しますね。背面側がマグネットになっていて、ネックレスのように引っ掛けておけます。使うまではあまり有効性が分からなかったのですが、ワイヤレスタイプだと便利ですね。
右側にリモコン部があります。この中に、アンプ、リモコン、バッテリのすべてが集中しています。改めて考えると、この中にすべて入ってるんですよねぇ。すごい。中見たい(ダメです)
リモコン部の横がキャップになっていて、充電用のUSBを差し込みます。
ちなみに、IPX4級の防水仕様となっています。IPX4とは、どの方向から水の飛沫をかけても大丈夫というレベルで雨や汗に対して安心できます。
〇AIKAQI B01レビュー
たまにセールも行っているようですのでお得に買えるかも。商品は以下のリンクです。
■全体の印象
女性ボーカルの音域ぐらいをピークにしたカマボコで、高音に向けてきつめに落ちている。低音はやや多めに出ている。少し大きめの音量にすると、女性ボーカルや、やや高めの男性ボーカルがよく聴こえ、それ以外の楽器がボーカルの邪魔をしないようなバランスになり、非常に聴きやすい。全体的に柔らかい表現だが、篭りすぎなどはない。
※ご注意
今回は、音質に関してあまり細かくはレビューしません。というのも、ケーブル上に受信機のあるBluetooth型で、出力の大きさの面などから有線式に比べて不利であり、細かく書くと、私の感想以上にネガティブな印象を与えてしまうからです。
■各音域の印象
ベース、ドラムは柔らかい印象。量のバランスは、(音源にもよるが)ボーカルの次か同等程度に聴こえるようなバランス。低音起因の聴き疲れもなく、楽曲全体の邪魔をしない程度であり、ノリの良さは出るバランスに調整されていて良い。
シンバルは刺さりもなく、やや弱めで少し遠い。音量のバランスがボーカルよりも目立たないバランスで、ボーカルの邪魔をしない。超高音に向けてきつめに落ちており、サスティーンは短め。
ギターはディストーションのエッジ感は出るか出ないかのギリギリのところ。ソロで高音に向けて駆け上がってくると抜けが良くなってくるので不満に感じにくい。ピアノはアタックが弱めで丸い音。ギターにせよピアノにせよ、軽やかなとか、軽快な感じの音は苦手で、やわらかでしっとりした印象。
ボーカルはバランスで最もよく聴こえる。やや高音側の方が明瞭さが出る。やや柔らかながら、篭りや曇りは気にならない。全体の中で明瞭さや音抜けが最も良いのがボーカル(特に女性ボーカル)で、他の楽器がそれよりもやや柔らかい表現となり、ボーカルが目立つバランスになって非常に効きやすく印象が良い。
大雑把な聴こえ方はミックスがボーカルが大きいのが前提で
ボーカル≒ベース&バスドラ>ギター&ピアノ≧シンバル
■通信面と使い勝手
通信面の安定性は良好。iOS(iPod touch)および古いモデルだがAndroidでも問題なく通信できた。テストはiOSで運用した。
再生停止の際、リモコン側で再生停止、もしくはいきなり電源OFFにして片づけ、次に使用する際に電源ONするだけで再接続し、ボタン一つで再度再生されるなど、運用が非常に便利。マイクはSiriにて動作確認できたし、曲送り、音量調整なども問題なく動作した。
バッテリは、連続使用可能時間6.5時間となっています。実験では6時間は確実にもっていました。あとは自分の計測の誤差などもあるので不明ですが、5時間は安心して使えます。iOSの場合、画面上にイヤホンの残バッテリー量が表示されて便利。
■雑感
Bluetooth型イヤホンが普及してしばらく経ちますが、すごい時代になったなぁと痛感しました。これが3000円以下で買えるのですから。
具体的に音を評価してしまうと、さすがに厳しい表現となります。しかし、このイヤホンのすばらしさは、音のバランス取りが非常に上手いことにあります。(偶然かもしれないけど。)そこまでクリアさがないボーカル域ですが、シンバルやその他の楽器が控えめに鳴るので、ボーカルが浮き立つようになります。こうするとボーカルが目立つだけではなくて、シンバルだけやたら近いといった『チグハグ感』が無く、違和感が無くなるという効果があります。個人的にここは高く評価したいですね。周波数特性的に凹凸はあるが、急激な変化が無さそうで、そのあたりも違和感の少なさに繋がっていると思います。
2500円程度の有線イヤホンでも、下手にドンシャリで低音と高音だけが目立つイヤホンよりも、B01の方がボーカル域に明瞭さがあって、音だけの評価でもB01に軍配を上げるというパターンも十分にありうると感じます。
一点だけ注意する点は、ボリュームを下げるとダイナミック型にありがちな明瞭さが落ちる現象が起きて、全体的にぼやけてしまいます。もし買われて、曇りが気になるようなら少しだけ音量を上げてみてください。
〇買い物かごの中身の評価
大雑把なお買い得度を評価する指標です。基準はこちらから。
お買い得度 ☆☆☆☆★
使い勝手 ☆☆☆☆★
お勧め度
一般 ☆☆☆☆★
趣味人 ☆☆★★★
コメント
お買い得度は2500円で判定。出来の程度の差はあれ、同様のBluetoothイヤホンは、最近では非常に安価になってきており、飛び抜けて安いわけではない。しかし、ケースが付属し、防水仕様もあり、接続も安定しているのでお買い得度は高いと考えて☆4つ。音のバランスの良さも好印象の要因のひとつ。
使い勝手も、接続、防水などの面から良いと判定。ケーブルの絡みもなく、スタビライザー(フック状の部品)のおかげか、タッチノイズも感じられなかった。そこで☆4つ。
お勧め度は、安くBluetoothイヤホンが欲しいなら十分お勧めできるため☆4つ。ボーカルを中心にしたバランスが欲しければ良いだろう。趣味人には、悪い音ではないが、飛び抜けて良い音とも言えないので、運動時用などサブ機には十分におすすめと感じ☆2つ。
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