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2017/04/25

実検するおじさん

濃厚なチーズが印象的 ドンタコスひとくちDELI クワトロチーズピザ【レビュー】

前回のミートピザに続き、湖池屋の新コンセプト商品を紹介します。


 
 2017年3月末コンビニ発売、同4月10日にスーパーにて販売開始となりました。スーパーにて物色している時に見つけて、先日紹介したミートピザ味と一緒に連れて帰ってみました。

 前回詳しく取り上げましたが『おつまみ以上、食事未満』を狙った新コンセプトの商品として発表されています。トルティーヤチップスの定番商品であるドンタコスをどういう方向性で仕上げてきたのか気になるところです。

 それでは詳しく見てゆきましょう。



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〇コンセプト


 先日紹介したミートピザ味の方で説明したので、こちらでは詳しくは省略します。プレスリリースも併せてご覧ください。

 一番ポイントとなるコンセプトは、【「ドンタコスひとくちDELI」は食スタイルの変化に対応する“惣菜”として十分に機能し、食シーンにおけるスナックの可能性を広げる“新・惣菜の候補”の一つとして“惣菜選(そうざいせん)”をおもしろくする“おつまみ以上お食事未満の中間食スナック”であること意識して開発されました。】(プレスリリースより抜粋)ということだそうです。


〇パッケージ


 パッケージは落ち着いた色使い。対象年齢を高めに設定している感じが分かります。黒い部分は良く見ると木目テーブル調。この黒い部分の面積が多くて、これまでのスナックパッケージのイメージとは少し違う感じがする。

 開け方も、上部2cmぐらいのところに切込みがあって、上部分を切り取る感じ。底部が平らになっているので、立てて置くことができます。この辺りは食べるシーンをイメージしたこだわりなのかなと思います。


〇開封


 ミートピザほど強烈さは無い。袋に顔を近づけるとクセのあるチーズの香りと香ばしいトルティーヤ(とうもろこし)。ミートピザはサラミの香りが強かったのを比べると違いを感じる。


〇チップス



 見たまんまトルティーヤチップスで、細かな変更はあるかもしれないがドンタコスのあれ。チーズがトロっと掛けられています。片面だけに掛けてありますね。この辺りはミートピザ味と同じ感じです。ただ、写真を見比べて思ったのが、ミートピザはトマトの赤が結構濃いですね。

 食べてみると、パリッとしてから噛むと結構ゴリゴリと食感の残るやつです。私は好きですが、好き嫌いが分かれるポイントかと。チップス単体の後味は、トウモロコシの味と香りが比較的残る感じ。


〇ひとくち目の印象


 食べるとチーズの香りと味がガツンとくる。ペッパーの香りが効いており、ペッパーの辛味も感じるが、あくまで味を引き締める程度。


〇食べてゆくと…


 基本はチーズ系のうまみ。味付けの粉にしっかりとしたうまみがあり、チーズなのかクリーム系なのかは分からない。肉系のうまみも感じる。ミートピザに比べてチーズ感(味も香りも)が強いように感じる。ただ、ミートピザがオニオン&サラミが強烈だったので、チーズは引っ込んでいただけかも。

 じわっとチーズ系のうまみが広がった後は、比較的シンプルでトルティーヤのトウモロコシのうまみとか甘味、香ばしさが広がる。後味には香ばしいトウモロコシの香り。チーズのクセは残らず、思ったより後味はあっさりした印象。

 チップスのうまみが出てくるのはクワトロチーズの方で、ミートピザはトマトソースやサラミの主張が強い。

 この感じならパッケージ裏のワインも合いそう。


〇感想


 もし湖池屋の担当者が見てくれていたら、これだけは伝えたいのですが『後ろの説明文がミートピザと同じで、クアトロチーズが何チーズで構成されているのかが書かれていない』のです。このシリーズはスナック菓子としては少しお高い150円となっており、パッケージ、味付けにもこだわりを感じますが、説明文が同じなのは実にもったいないと思います。PRIDEシリーズのようにこだわりを前面に押すなら、もう少しPRしても良いのでは?と思います。

 さて、コンセプトである中間食を意識したからでしょうか?少なめかな?と思います。ガッツリという量ではありません。チーズの香りは強いものの味自体はまろやかなので、これを『おかし』として食べると、ちょっと少ないかなぁと思います。多いとクドイと感じるかもしれませんが。ただし、トルティーヤチップスが食べごたえがあるので、ゆっくり味わいながら、という感じがあります。

 ミートピザにも言えるが、チーズの香りが結構クセがあって強いですね。私はチーズ系の癖は比較的問題ないのですが、苦手な人は避けた方が良いでしょう。(というか、チーズ味って書いているのを買わないか。) ただ『匂いを付けておけばよいだろう』みたいな強烈なタイプではなく、しっかりとうまみを感じるタイプのチーズなので、お酒のお供に良さそう。

 グリコが出しているチーザなどは、おつまみ特化型で少量だけど濃厚!という方向性なのを考えると、おつまみ向けならこれぐらいの量で良いのかもしれないですね。


 コンセプトにある『食べられる時に少量だけ』という中間食の役割を果たすかどうですが、男達には少な目かなぁと思います。『チーズ系しっかり』という味付けは女性受けも良いと考えられますが、ドンタコス自体が男性客の方が多いのでは?と思うと、どうなんでしょうかね?(もちろん、私の認識不足だったり、これを機に女性ファン獲得を!ということかもしれません。)

 ミートピザのレビューにも書きましたが、個人的にマッチすると感じたのは『お酒を飲む人と飲まない人が同席する場でのおつまみ』でしょうか。
 私は基本的にお酒を飲みませんが、おつまみ系の食べ物は好きです。そういう人としては、美味しく食べられる味のバランスとなっており、食べごたえがあり、コクやうまみも濃くて複雑なので、ひとくちに対する満足度が単純なポテチ類より高いように感じます。でも、お酒を飲まなくても、炭酸ドリンクは欲しいですけどね。
 お酒を飲む人としても、いつものチップス類とは違うタイプで新鮮味があること、食べごたえがあること、パッケージなども含めておしゃれな感じ(おっさん向けツマミとは違うという意味)があるので、良いと思います。

 パッケージ裏にはワインの絵が書いてあり、こちらはワインも合いそうですね。一度併せても面白いかな?と思ったのが日本酒です。チーズと日本酒の組み合わせは最近では注目されています。チップスの味が強いのでケンカしてしまうかもしれませんが、そこがクリアできれば結構合うのではないかなぁ?ビールも良いと思いますよ。



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