Tortex製のTosin Abasiシグネチャーピックです。JAZZタイプと呼ばれるものよりも縦長で、ティアドロップよりも短いというサイズ感です。弦の引っ掛かりが少なく抜けが良くて、サウンドもすっきりとしています。
〇ピックの好みはひとそれぞれ
ピックの好みは人それぞれで、いろんな種類を買っちゃう人と、一筋に決める人の両極端です。エフェクターやギターは種々揃える人でもピックは一筋ってパターンもあります。私はピックを集めるのが好きで、いろいろと買ってしまい、どうにも確立していません。
ピックに求めるものは人によって異なり、様々な要素があります。
・しなる方が良いか、硬い方が良いか?
・喰い込む方が良いか、抜けが良い方が良いか?
・特徴的なサウンドが付加される方が良いか? すっきりした方が良いか?
これらについて検証してゆきます。
〇Tosin Abasi氏について
Tosin Abasi氏は多弦ギターを駆使する超絶技巧のスーパーギタリストです。とはいえ、自分は別に好きというわけではなく(高度過ぎるw)、LeqtiqueのShun Nokinaさんと親交が深いということで知りました。
こういうの
〇Tosin Abasiシグネチャーピックのレビュー
超絶ギタリストはどちらかというと硬めのピックを使用する人が多いです。超絶ギタリスト=メタル系ということも多く、ザクザクと刻むのに適したものを選ぶと硬めが必要という背景もあります。
これに対してTosin AbasiシグネチャーはフェンダーMidiumやオレンジカメさんTortexに近い標準的な厚さとなっており、比較的しなりのあるタイプです。これは意外でした。
JAZZタイプと呼ばれるピックよりも縦長で、一般的なティアドロップよりも短くて先が尖っています。
弾いた感じは引っ掛かりが極めて少なく、滑るわけではなくしっかりとピッキングしながら、抜けが良いのが特徴です。オレンジカメさんのTortexは先の尖りが少ない分だけ引っ掛かりや抵抗感があり、ペチンというはじく感触があります。この抜け感は抜け感の良いULTEMに近いところもあります。
サウンドがクリアで、ペチンという弾く感じもなければ、Torlex特有の接触時の柔らかさがあって、ULTEMのようなシャキっとしたアタック音も無く、純粋なピッキングの音が出る印象があります。
※音が派手だというレビューを見かけて試してみたところ、私のような「優しいフレーズを弾く人」はスムースに、テクニカルに刻んで強くピッキングするとエッジの効いたサウンドになると感じました。
〇Tosin Abasiシグネチャーピックの好きなポイント
弦の抜けが良いことに加えて、コントロールが非常にしやすい。狙ったところに持って行きやすく、引っ掛かりも少ないので思ったところで音を出せます。これが非常に心地よい。
結構いろいろなピックを試してきた身ですが、このような感覚はあまりありませんでした。
地方では取り扱いがありませんが、首都圏であれば手に入ると思います。ぜひお試しください。通販でもあります。