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2019/05/11

実検するおじさん

2019年5月現在のイヤホンレビュー環境や方法とか

何度か掲載していますが、こういう機材を使っていますとか、こういう試し方をしています、いろいろな記事に分散してしまっていますのでちょっと更新しておこうと思います。
OPUS#1SとHIFIMAN RE800 Silverの組み合わせが気に入っています

それだけだと労力の割に面白くないので(苦笑)、こんなことしていますとか、面倒なんだよね、とかそういう内容を読み物っぽくまとめました。



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〇再生環境は?


 基本的にPCから光でDAC+HPAであるTopping D3に出力し、そちらで聴いています。音の傾向はそこそこドンシャリです。特に高音側が派手な傾向です。この点は理解しているので、レビューではこれをちょっと差し引いています。



 音源の形式はflacかwavかといった感じで、あまりこだわりはありませんが、表現力のチェック時にmp3は使わないようにしています。様々なジャンルでのバランスとかマッチングをチェックする時に、昔リッピングしたmp3やyoutubeの比較的音質が良いもの(オフィシャルがアップしてる音源とか)を使うことはあります。また、録音の粗が出やすいかどうかのチェックのために、わざとmp3を使うことはあります。

 PCで聴いているのは、音源を雑多に保存していることや、読み込みや操作が速いこと、レビューを書きながら再生・操作が可能なこと、などの利便性の面が主です。

 あとは、OPUS#1Sも併用しています。後で書きますが、OPUS#1SとTopping D3はかなり音の傾向が違うので、D3だけでレビューを書くとドンシャリ過ぎに、1Sだけでレビューを書くとウォーム過ぎになるのでバランスと取るためのチェックという感じと、音のバランス以外の機材による差が無いか?の確認です。

 ちなみに、iPod touchやiPad pro(イヤホンジャック有)でも使ってみたりします。これは出力の低い機材で再生した時のネガ要素が無いかや、音量が取りやすいかどうかの確認のためです。ま、iPadはゲームしながらどんなレビューにしようかな?とか考えたりしているだけですけど(苦笑)



〇DAPはOPUS#1Sの音の傾向


 一言で『ウォーム傾向で聴きやすい』です。駆動力はそれなり~ある方だと思います。パワー全開でどれぐらい歪むかどうかは不明なので、駆動力が必要なヘッドホンなどのレビューには使わないようにしています。ボリューム自体はかなり余裕があるのですが…。

 低音の締まり具合はそこそこ~緩めといった感じで、とても聴きやすいバランスになっています。ボーカルが前面にグイグイ出てくるタイプではないですし、各パートがクッキリと分離されている訳でもないです。アコースティックな楽器の表現やボーカルの息遣いなども出ていますので、個人的にはレビューに最低限の性能(分解能)は持っていると思っています。あと、2.5mmのバランスを搭載している点もレビューや試聴チェックには便利で助かります。操作性も自分がイライラしない程度なのでOKといったところ。

Bluetooth非搭載なので、これを使わないという人は値段も下がってきているようですし良いのではないかな?と思います。あとは、充電するとすぐに90%以上と表示される割に、電源を入れて使うともっと低いということがあります(苦笑) これは表示に惑わされずにじっくりと充電してやれば良いのですが、ちょっと不便ですね。




〇レビューに使っている音源


 色々です(苦笑)

 好きなアニソン系が多いですね。良く聴く楽曲だと違いが分かりやすいですし、こういうところに注目して聴きたいなども分かっていることや、単純に聴いていて苦にならないなどが理由です。というわけで、私が推しているindivisuals↓買って聴いてくれよな!(笑)


 ただですね…レビューに使うのには大きな問題があって、アイマス系全般…音質が悪いんですよ…。というわけで、主に音のバランスチェックのために用いています。楽器の表現力をチェックしたい場合は、以下のような楽曲を…

それぞれ、ドラムの表現、管楽器系の鳴り方、バイオリンやホールの反響の出方などをチェックしています。この他にも色々と使ったり…なので、このあたりはまちまちです。



〇レビュー前に気を付けていること


 他の人のレビューは極力見ないようにしています。どうしても目に入りますし、自分が購入候補を決める際に見ることはありますが、レビュー執筆に入ったら見ないですね。

 また、基本的に100時間は鳴らしてからレビューをするようにしています。慣らし前は少しだけ、どちらかというと刺さり等の悪いポイントをチェックしておいて、それが慣らしで改善するかなどを確認します。改善するならばレビューに書いた方が良いですからね。
 エージングの効果が有る!無い!ってかなり意見が割れるのですが、個人的に差はあると感じています。理論的な部分は説明できないのでもどかしいのですが…。またその変わる度合いですが、あまり変わらない物と相当変わるものがあると感じています。
 よく、イヤホンが変わったのではなく耳が慣れた説がありますが、それがすべてだとは思いません。(多少はあると思う) なぜなら、初期チェック時に気になったネガポイントが、耳に装着しない鳴らしっぱなしで慣らしをした後にチェックすると気にならなくなった、という経験が多いためです。

 そういう細かいことは置いておいて、慣らしで変わるかもしれないし、変わらないかもしれないなら、レビューをするなら慣らしをしておいた方が良いだろう、という考えの元で(最低)100時間慣らしを行っています。(状態をチェックして200時間ぐらいすることが多い)

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〇レビューを読む際に知っておいてほしいこと


 知っておいてほしいことは、私のレビューは基本は良い点探しということです。また、このブログの基本にあるのは『買って良かったと思えるお買い物をサポートする』という点です。ですので、できるだけ「こういうポイントが好きなら買って満足するかもよ!」というスタンスで判断しようとしています。言い換えると、このブログは音質の採点会場では無いんですよね。この点は分かっておいてもらえるとありがたいです。

 例えば、RHAのS500(レビューはこちら)は、音質は平均的以上だとは思うが好みが分かれるところかな、という程度で、同価格帯イヤホンを比較した音質の採点なら70点が良いところだと思います。ただ、このイヤホン(もしくはRHA)の良いところは、良質なイヤピを多めに付属してきたり長期保証があって、買った後の満足感が大きいし持続すると思っています。こうやって、実利のある付加価値で商品価値を高めるRHAは上手いし、評価されるべきだと私は考えているので高評価を付けました。


 変な話ですが、作りはグズグズで扱いがピーキーだがメチャクチャ音が良いイヤホンも玄人向けには高評価になりますし、作りが良くてサービスが良くて使い勝手が良くて音がそこそこというのは初心者向けに高評価になりやすいです。でも実際のところ、玄人は玄人なりに、初心者は初心者なりに求めている、もしくは色々と試したことがある人からお勧めすべきイヤホンて変わるんじゃないかな?と思います。

 逆に、どんなものだって悪く書くのは簡単なんですよ。ただ、その悪いと感じたのが好みに合わないのか、ほんとに表現が下手なのかを切り分けるのはものすごく難しいです。なんでも持ち上げれば良いってもんでもありませんが、自分が悪いのでは?と思ったポイントを良いと思う人はどういう人なんだろう?と考えてみて、やっぱり分からんと判断したら悪い、と書くようにしています。


 もう一点、話は変わりますが、私のオーディオに対するスタンスです。私はポータブルオーディオは消耗品のひとつだと考えており、ある程度の価格で自分の満足がある程度得られれば十分という考えです。ある程度の価格というのは難しいですが、DAPは気持ち的には5万円ぐらいですが現状の価格帯を考えると10万円以下、イヤホンは1万円前後だと嬉しいが大きな満足感を得るなら3万円ぐらいは出せる、といったところです。この辺りは、昨今の高価格イヤホンが多く存在する状況に置いては『ミドルレンジ』といった感じです。色々と試して、自分の中の評価基準を高める(良い物に触れる)努力はしますが、消耗品にそこまでお金はかけられないよ…と根底では思っていることは理解いただいた方が良いかと思います。



〇表現が下手だって良いこともある


 私は基本的に音域のバランス重視です。そして中音域から中高音が明瞭だったら基本的に高評価になります。

 で、ちょっと表現が下手ってどういうことかというと、ZERO AUDIOのCARBO MEZZO(レビューあります)あたりが分かりやすい例です。これはちょっと音量を絞って使うとフラット寄りのドンシャリになります。楽器の表現は大雑把ですが、それが良い結果を出すこともあります。例えば楽器の生音を録音した物ではなくて打ち込み系でアコースティックな楽器を再現した物に対してです。打ち込み系はどうしても生音に比べて表現が一辺倒になります。これが表現が上手すぎると偽物っぽさが出てしまいます。一方で、ちょい下手なCARBO MEZZOはこのあたりのごまかし方が上手い(苦笑) その結果、なんとなく良い感じに聴こえたりします。

 細かな表現の上手さを横に置いておいて、聴いていて楽しいというのを優先しますと、聴く音楽によってはCARBO MEZZOのほうが良かったりします。そういうのは評価しても良いんじゃないかな?と私は思います。



〇レビュー対象の選び方


 色々とありますが…

・話題性がある物
・私が皆さんに知って欲しいと思った物
・試聴して買う価値があると思った物
・応援しているメーカの物
・意欲的な取り組みのある物

といったところでしょうか。これに依頼品が加わります。

 こうなりますと、昨今の中華系イヤホンは一過性の話題にはなるのですが、長続きせず、レビューとして価値のある期間が短くなってしまうのでなかなか手が出ません(苦笑) もっと短時間でスパッとレビューを書けるだけの腕があればよいのですがね…。

 あと、試聴して購入している機種が多い都合で、私が好きな中高音鮮やか系のイヤホンが多くなってしまっています。この辺りは苦手な物の良さを検討してレビューを書くのもかなりツラいなどもありますので、ご理解いただけると…。




〇現在の悩みどころ


 そろそろDAPなんか欲しいなぁなんて思います。試聴した感じはSR15は悪くないなと思ったのですが、OPUS#1Sと違うボーカルシャッキリ系なのでウォームなOPUS#1Sでイヤホンを決めている現状でSR15に乗り換えると、手持ちのイヤホンとのバランスが崩れるかなぁ?なんて思っています。現状で気に入っているので乗り換えはだいぶ先だと思いますが。

先に書きましたが、中高音鮮やか系が好きな都合で、そういうイヤホンを買うことが多く、レビューが『中高音鮮やか!』っていうレビューが増えてしまっています。いや、だって鮮やかなんだもん!(苦笑)

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