これが大正解で、とても軽くて満足しています。
もっとも、この写真でカーボンの部分は石突の部分だけなのですが…
というわけで、購入の際に調べた、どこがカーボンなの?とか、カーボンってなぜ良いの?とか、少しまとめます。
電車通勤とかで、長時間傘を持ち運ぶ必要がある人には特におすすめしたいです。
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〇はじめに
これまで使っておりました傘は大学時代の頂き物でした。もらった当時は分かっていなかったのですが、ホームセンターで予備に傘を買おうかと物色していたら、売っている傘がとても重くて、自分の傘が軽いのに丈夫だ、ということに気付きました。
よくよく見ますと、その頂き物の傘には、親骨(※後述します)にグラスファイバーかカーボンが使われているようで、なるほどこれが軽量で長年(10年近く使った)使えた秘訣だったのか、と感心したわけです。
(ちなみに今回の故障個所はヒンジ部分の摩耗による破損で、もうこれは寿命ですね。)
〇カーボン製って何がカーボン製なのさ?
傘の構造は、Amvelさんのサイトが非常にわかりやすかったので、詳しくはこちらをご覧ください。
Amvel 洋傘の基本構造
ここで、グラスファイバーおよびカーボン製の傘と言った場合は、親骨がそれらの素材で作られている場合が多いです。使っていると分かりますが、親骨部分が風にあおられたり、物が引っ掛かった時に壊れやすいのです。安いビニール傘でこの骨がぐにゃっと曲がったことはありませんか? 私は(その頂き物の傘じゃない、折り畳みとか安い傘で)壊したことがあります。
で、軽量さを追求し、コストアップを許容すると、カーボンの使用比率が高い傘が候補に入ってきます。カーボンは高価ですが非常に軽量で、サイズの割に強度を出しやすいという特徴があります。強いので細く作っても強度を確保できるから、さらに軽く作れる、という訳ですね。
〇とにかく、親骨はグラスファイバーかカーボンを選ぶべき
この記事はカーボン製の傘をお勧めする記事ですが、カーボンまで手が出なくても、親骨はグラスファイバーの物を選んだ方が良い理由を書いておきましょう。金属製の折り曲げて作られた親骨と、カーボンやグラスファイバー製の丸い親骨を比較してみます。ここでは、字数の都合でカーボン製と書きますが、グラスファイバーも含めています。
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☆カーボン製の親骨は横向きの力にも強い
多くの金属製(アルミ・ステンレス)の親骨は、板状の金属を曲げて骨状にしています。一方、カーボン製の親骨はカーボン素材そのままの丸棒が使われています。これって結構大きな差です。
金属製の折り曲げて作られた親骨も、傘を押さえつける方向には丈夫です。安いビニール傘でもこの方向には強いです。しかし、横方向や捩じる方向には弱いです。これは断面二次モーメントの考え方が分かっていると簡単なのですが…。例えば、紙の端を持つと垂れ下がりますが、立てて旗を立てるように持つとピンッと張って曲がりません。そんなイメージです。
一方、カーボンは丸い棒材なので、どのような方向の力も同じだけの強度があり、突風のように風が暴れても、物に引っ掛けても強度が確保しやすいという特徴があります。
各社、良く考えて作られていますので、金属製でも強度が出るように改良が重ねられていますが、この構造が全く違う点はどうにもなりません。長年使ってみて、その丈夫さを理由に、親骨はグラスファイバーかカーボンが良い、というのが私の結論です。
〇今回買ったのはオカモト原宿店さんの傘
楽天で購入しました。ネット専売の傘専門店です。Amazon倉庫から出荷されます。
と思ったら、Amazonの方が安かった。失敗したな(苦笑)
もっと軽量なモデルもありますが、私は軽量さよりも丈夫さを求めているので、少しだけ重いこちらのモデルを選びました。後でも書きますが、十分に軽いです。
シャフトもカーボン! 虎目が出ています
そして驚いたのがこの取っ手部分です。実物を見るまで思いもよらなかったのですが、これ、普通のプラじゃないね。
たぶん、これもカーボン製ですね。明らかに軽いのと、手触りがいわゆるプラじゃない。
※後日追記
プラではないのは間違いなかったですが、カーボンでもないようです。ファイバー製、いわゆる頑丈な紙製と思われます。グローブトロッターのトランクケースとかそういう系の素材です。
一点注意は、これはジャンプ傘ではなく手開きであることと、モデルに寄りますが70cmはそこそこ長い点です。ご注意を。
〇オールカーボン製の傘を買って良かったこと
非常に軽量で300gほどです。傘のような長物は重量が大きく効いてきます。傘をさしている間や持ち運びの際に非常に楽になりました。
重く長い物は持ち運ぶだけで重さを感じてしまい結構疲れやすいものです。逆に、モーメントの原理で、長い物は少しの重量差でも軽く感じやすいです。これまでの傘も決して重くなかったのですが、それが重く感じる程、差が大きかったです。
私のように車移動が多い人よりも、電車移動で常に傘を持ち歩かなければならない人は、この軽量さは有益だと思います。特に、ホームセンターなどで売られている『丈夫さを売りにした骨の多い傘』はとても重い物が多く、持ち歩きに苦労している人はぜひ試してみてください。
〇もう少し安いのならグラスファイバー製もある
重量は400gほどになりますが、グラスファイバー製の傘も選べます。軽いに越したことはないですが、経験上、400gでも結構軽く感じます。これで2000円ですから、結構魅力的です。
〇最後に
本当は、親骨がカーボンで、シャフトはアルミの物なら、もう少し安いですよーなんて書こうと思ったのですが、紹介するオカモト原宿店さんがフルカーボンでもとても安く、他の店舗が値段で勝てない、という状態でした。
ですので、カーボンが良いけど、高いのはちょっと…、と思う人は、今回お勧めする商品を選ぶのが最も安いです。写真のところにも書きましたが、ろくろと呼ばれるスライド部に若干ガタが大きめとか、ジャンプ傘じゃないとか、マイナス面もありますが、軽量さと低価格の優位点でこれを十分にカバーしています。
それでも4000円はちょっと、と思う方は先に紹介したグラスファイバー製の傘をお試しください。それですと半額の約2000円です。
楽天で表示していますが、Amazonの方が安いのでそちらを利用すると良いです。ちょっと長めの70cmになります。
あ~そうそう。配送の際はAmazonの都合でしょうが、クソデカい箱に入って出荷されますので注意してください。