結論を言いますと、TFZ SECRET GARDENを買いました。
普段は、需要がありそうとか話題だからとか応援しているブランドだからとか、そういう『ある程度の枠組み』の中から、自分が好ましいと思う低価格帯イヤホンを購入して取り上げています。しかし今回は、予算内で自分が一番好きな奴を買おうということで検討した次第です。
そんな検討の中で、悩んだもの、比較した物を挙げながら、今回何故シークレットガーデンにしたかをまとめます。
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〇これまで
今回の購入検討の段階で、手持ちのイヤホンで最も総合力が高いイヤホンは何?と聞かれますと、SIMGOT EN700 PRO(レビュー)です。気に入っている、主力と考えていると言い換えても良いでしょう。(いわゆるリファレンスとは違いますが、価格の目安にはしています)
EN700 PROはいまだに話題に出すと評価が高いイヤホンで、使う度に購入してよかったなと思える良いイヤホンです。しかし、SIMGOTの運営がいろいろ変ってしまい、中国国外では買いにくい状態になっています…。さらにEN700 PROが発売になってから約1年と、代替わりが激しいイヤホン界隈ではそこそこ古いモデルとなってきました。
というわけで、別メーカで現状で最も『好きな』(←これ重要)1本を追加したいなと考えた次第です。
〇記事を読む前の注意事項
この記事は、私が、私の持つ機材で、普段聴く音源で試した時に、こう感じた、という限定的な内容になります。しかも、試聴の場での印象ですので、色々と検証した上での内容ではないので、大きな誤りもあるかもしれません。普段は色々試しながらより平均的な感想になるように書くのですが…。
ですので、この内容をそのまま受け取りますと、必ずしも良い結果が得られるとは限りません。絶対評価と取るより、各モデルの相対評価や立ち位置を比較するようにすると、有益な情報になる可能性があります。そのようにご注意ください。
その他の前提は以下になります。
メインの使用DAPはOPUS#1Sでどちらかというとウォーム系で駆動力はそれなり。音楽ゲームを楽しむ都合でiPadやiPod touchとの相性も気になります。
中高音が鮮やかでギターのキレ味が良く出るタイプを好みます。高音のキツさへの許容度合は一般に比べれば甘い(逆を言えば高音キツめでもOK) 低音もそこそこ出たドンシャリ系が好みです。
以降の内容をそのまま受け取ってしまうと、皆さんにとっては、中高音キツ過ぎという結果になりますので、ご注意の上、話半分に読むことをお勧めします。
というわけで悩んだモデルを並べてゆきます。
〇final E4000 E5000
界隈では非常に評判の良いイヤホンですが、いかんせん私の環境に合わなかったのです…。OPUS#1Sでfinal E4000もしくはE5000を聴くと、かなり低音寄りで中高音の抜けが悪く感じました。
というわけで、自分の環境ではこれら2本の良さを活かせないと判断して候補から外しました。この2本を高評価しているのは、かなり刺激的な音を出すDAPを使っている人なんじゃないかなぁ、と私は思っています。
〇Anew(七福神商事) 白玉
これね、おすすめです。何度かツイートしていますが、音のバランスは申し分無い楽しいドンシャリで、1.5万円ならお買い得と感じました。ノリが良く、ボーカル域もはっきりと聴こえ、低音のパンチもあります。2万円ぐらいイヤホンに出せるなら、一度試して欲しい1本ですね。ハウジングの作りも良いです。
しかし、私には、ほんのちょっとだけギターのキレが足りなかったのです。ほんのちょっと。もし、このギターのキレのためにドンシャリがきつくなるのであればこのままの方が良い、と断言するぐらい完成度は高いので、これはこれでアリだとは思います。
逆に考えると、もう少し刺激的な音を出すDAPと組み合わせれば、私の好みとぴったりマッチした可能性があります。考えれば考える程イヤホンの選択は難しいです。
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〇Oriolus Finschi
これも良かったです。結構ハマる人もいるのでは?と感じます。中低音域がやや厚めの印象のカマボコから弱ドンシャリといったところでしょうか。個人的好みで考えると、ギターのキレがいまひとつという所です。
これを買うなら私の音の好みから考えて白玉が優勢かな?と考えて候補から外しました。作りも良く、ケースもしっかりとしたものが付属しますので満足感は高いと思います。
一点、付属のイヤーピースとイヤホンとの相性が悪いのではないか?というツイートがありました。私は試聴機付属品と耳のサイズの都合上、手持ちの物に交換していたため気付けなかったのですが、付属品では低音があまり出ない(抜ける)、という話でしたので、頭に入れておくと良いでしょう。
〇Ar:tio RK01
中音域から中高音にかけての繋がりの良さやバランス、必要十分に出た低域など非常にバランスが良いです。最後まで候補として残りました。予算3万円ぐらいまで出せるなら、とりあえず試してみて、と言います。
また、ケースもオシャレで良い革を用いており、ケーブルも複数付属している辺りは満足感も高いです。バランス出力も付いているOPUS#1Sとしては活かしやすい点も魅力でした。
ただ、iPod touchあたりで試すと若干駆動力が足りずに刺さり気味の音になるということで、自分の用途としては減点ポイントが…。完全にDAP専用というのであればシークレットガーデンではなくRK01を選んでいたと思います。
↑半永久保証というのは大きいですね
〇YAMAHA EPH-200
これも良いです。ボーカルの艶っぽさとか、近さ、アコースティックな楽器の表現力とかを優先すると結構な有力候補になると思います。
購入する考えた時に、ちょっとだけ低音といいますかノリの良さが欲しいかなぁと思ったのと、イヤーピースが専用品なのが気になった点ですね。イヤピは、筐体があの形状なら仕方ないと思うのですが、ちょっと躊躇してしまいました。
〇というわけでTFZ SECRET GARDEN買いました
TFZは現状で日本の代理店から買えるモデルはすべて試しました。ついでに最近話題になっていたT2 GALAXYも試聴しました。どれもこれもTFZの良さである、中高音から高音に向けて鋭く鮮やかな表現は、基礎的な性能の高さを感じました。(結構好きなので) ただ、それらはTFZ EXCLUSIVE5を持っている私からすると、キャラが似てしまうのも確かです。
そんななかでSECRET GARDENは、他のモデルから比べると高音の派手さを控えめに、ボーカル、ギターの鮮やかさや鮮明さを残した感じのバランスで好みでした。低音域(特にベースラインとバスドラ)も大人しめになる感じはありましたが、そこはトレードオフということで仕方ないかなと思います。
あと、シェルのフィット感が私には良かったのもポイントが高かったです。
詳しくはレビューをお楽しみに、ということで。