↓他の記事も読みたい方はこちら
サイトマップと管理人ご挨拶
画像・記事の二次利用も上記まで
※当サイトはAmazonアフィリエイト、Google Adsense、楽天アフィリエイトによる公告を掲載し、収入を得ています。

2018/05/30

実検するおじさん

MUXI IX3000はフラット系で明るく軽快で、ボーカルの明瞭さが良い[レビュー]

既にこの価格帯の定番となっていますが、5000円前後のイヤホンを扱うのならば避けて通れまいと考えて取り扱うことにしました。
このIX3000はMUIXのラインナップの真ん中に位置し中核となっています。

音は低価格帯では少ないフラット系で非常にバランスが良いです。メーカのこだわりを感じるバランスになっていると思いました。こだわりは作りにも出ており、全体的なコストを抑えつつアルミ筐体を採用するなどしています。

詳しく見てゆきます。


※スポンサー




レビューに関する決め事はこちら


〇無理矢理一言雑感


控えめな低音域とバランスの良い中音~中高音域で、低価格帯では珍しいフラット系が楽しめる。


〇MUIX IX3000とは


 MUIXは韓国のメーカで、1万円以下(より具体的には7000円以下)という低価格帯にラインナップを持ち、それぞれに良さがあって、非常に堅実な音作りをするメーカです。IX1000HEという新作を投入してきましたがそれも7000円を切っているという、この価格帯に負けられない敵がいるのか?と思えてくるような執念を感じます。
 個人的には、それぞれ丁寧に作り込まれたと思われる音が好きですし、この価格帯で真面目に作られたイヤホンが増えることは非常にうれしいことです。

 さて、このIX3000はMUIXのラインナップの真ん中に位置し中核となっています。既にこの価格帯の定番となっていますが、5000円前後のイヤホンを扱うのならば避けて通れまいと考えて取り扱うことにしました。
パッケージは簡素です。この価格帯はここは簡素にして中身にお金をかけてくれている感じが好感を持てます。(希望的観測ですけどね)

 実際に、中の作りも良いと感じています。プラ成型のプラグなどコストを抑えつつ、安っぽくなり過ぎないようにまとめられているように感じます。その割に筐体はアルミを使っていたりして、どうしてもアルミ筐体にしたかったのだな…などと思ってしまいます。


〇MUIX IX3000レビュー



紹介する商品はこちら。価格などもこちらへ。

↑楽天を表示していますが、送料を考えるとAmazonの方が良いかも。


■全体の印象

 低音あっさりで中音域がシッカリと聴こえるフラット系高音域がキンキンすることもなく、低音が抜け落ちてスカスカすることも無い良いバランス。厳密に言えば弱ドンシャリに分類されるかもしれないが、低価格帯では強ドンシャリ系が多いのでフラット系として差別化した。
 ボーカルは明瞭で他の楽器類はボーカルを補助するようなバランスに聴こえる。ベースラインも明瞭に聴こえるのでノリの良さもあるし、中高音の抜けも良いためギターのキレやシンバルの明瞭さも楽しめる。
 全体的に誇張感のない印象にまとめつつ、明るさとかキレをちょっと加えたバランスになっており、今後の自分の好みを考える上での軸としても優秀。また分離が良い点も好印象につながっている。


■各音域の印象

 低音の絶対量は多くない。全体のバランスから考えると、中低音は少し多めで重低音は少な目。ベースラインは量の割に明瞭に聴こえるし、バスドラの圧迫感も多少出ているため、全体がスカスカする感じは無い。締まりやキレは中庸か多少感じる方。
 スネアやタムはどちらかというと明瞭。強く主張してくる感じはないが埋もれてしまうことは無い。シンバルも量は少ないが明瞭に金属的な鳴りを聴かせる。量は少ない割にキレや鋭さがあって明瞭に聴こえるようだ。キツさは無い。

 ボーカルは明瞭で、男性・女性ボーカル問わず明瞭。鋭い方向性か柔らかい方向性か考えると、どちらかというと柔らかい方向性。暖かさとか豊かさは中庸か控えめ。他の音の主張が控えめのためボーカル域が強く聴こえる。サ行やタ行の刺さりは気にならない。

 エレキギターは、ディストーションのエッジ感が出て良い。太めのサウンドも悪くないが、どちらかというとカッティングのようなキレやディストーションのエッジ感の方が得意で、乾いた音を鳴らす。

 バイオリンは、弦をこするザリッとした成分は出る。楽器由来の響きは控えめで豊かさも控えめ。空間的な広がりはなかなか良いが、その点を求めると物足りない。ピアノは明るく軽やか。金管楽器も明るい感じが出るし、各楽器の鳴らし分けも悪くない。アコースティックな楽器に限らず、明るく軽やかな音との相性が良い。逆にダークなとか豊かさとか太さはやや苦手。


大雑把な聴こえ方は普通はボーカルが強いことを念頭に置いてもらって、

ボーカル≧ギター≧シンバル≧ピアノ>ベース&バスドラ


■その他聴こえ方

 サーノイズは小さめ。録音の粗は分かりにくい方。分離もなかなか良く、フラット系で各楽器の音が聴き取りやすいのに一役買っている。
 打ち込み系との相性はも悪くない。ベースラインが明瞭でバスドラの印象もあり、明るく、どちらかというとキレのある感じが合っているように感じる。アコースティックな楽器も明るく軽快な方向性であれば、空間的な広がりやホールの残響感もあって悪くない。
 音量は取りやすい。


※スポンサー



■お勧めできる人


 ボーカルを中心に各楽器をまんべんなく聴きたい人。低価格帯を色々試聴してみたが、低音が強いとか高音が強いとかでいまいち良いと感じれなかった人。明るくキレのあるギターサウンドを楽しみたい人。
 普段、高価格帯のフラット系のイヤホンを使っているが、予備用に安いイヤホンを常備しておきたい人。



■お勧めできない人

 強いドンシャリ系を求める人。もしくは、力強い低音を求める人や、鋭くキレのある高音域を求める人。

 ボーカルは明瞭で良いのだが、表現のうまさ(艶っぽさや生っぽさ、息の感じ)の表現はいまひとつ足りない(価格から考えれば十分なのだが…)ので、そのあたりを求める人。(E3000あたりはいかが?)


■雑感

 低価格帯には珍しいフラット系で個人的には好みである。ただし、いずれかの表現が飛び抜けて上手い一芸タイプではないので、細かく見ると厳しい表現が並んでしまったようにも思う。
 ただ、この価格でこれぐらいバランスが取れていれば十分すぎるほどの出来栄えだと思うので、一度試してもらえると嬉しい。さすがに『これで満足』とは言わないが、外出時に『小型で、壊れても辛くない価格帯で、バランスが良い物』と考えると個人的にはIX3000を選びたいと感じる程。final E2000、E3000、MUIX IX3000あたりが、私のスーパーサブといったところ。

 低価格帯で同じくバランス型の定番と言えばfinal E3000あたりになるだろうか? 全体的な表現、特にボーカルの上手さはE3000の方が価格分だけ上に思うが、どちらかというと柔らかいとか優しい音色に対し、IX3000は明るく軽快な感じで悪くない。

 色々と試している人の中にも隠れファンがいるイヤホンなので、気になったら試してみてほしい。


〇買い物かごの中身の評価



大雑把なお買い得度を評価する指標です。基準はこちらから。

お買い得度 ☆☆☆☆★
使い勝手  ☆☆☆☆☆
お勧め度
  一般  ☆☆☆☆☆
  趣味人 ☆☆☆★★

コメント

 お買い得度は約4000円で購入として判定。バランスの良さや使い勝手の良さを評価してお買い得度☆4。☆5と迷ったが飛び抜けた一芸を持っている訳でもなく、付属品も一般的なもののため4止まり。使い勝手は、各ジャンルの音楽へのマッチングが高く、リモコン付き、クセの付きにくいきしめんタイプのケーブル、小型で音量も取りやすいことから☆5とした。
 お勧め度は、低音や高音が強くなくても良いイヤホンってあるんだ!と感じてほしいという個人的な考えから一般向けには☆5つ。 趣味人には強い特徴が無い点が訴求力が弱めかと考えて☆3つとしたが、私のようにバランスの良いサブイヤホンを安価で購入したいと考えるなら、もう少し高く評価しても良い。

紹介した商品はこちら。価格などもこちらへ。

↑楽天を表示していますが、送料を考えるとAmazonの方が良いかも。


ラベルのヘッドホン・イヤホンから他の商品のレビュー、またはラベルの買い物かごの中身から各種レビュー記事が閲覧できます。