〇それぞれのレビューについて
StudioDaydreamのKCM-ODとJRM-ODは、それぞれインプレッション記事を書いてあります。
人気の高いスタジオデイドリームのKCM-OD ゴールドを買いました。ケンタウロスクローンとして有名ですが、テイストを残しながら良質で使い勝手の良いオーバードライブ、もしくはブースターとして仕上がっています。お勧めです。
〇そもそもは、JHSペダルのYoutubeを見て
先日、JHSペダルのYoutubeを見ていて発見したのですが、トランスペアレント系ペダルを初段に配置してミドルの厚い古典的ドライブペダルを後段にゲインを高めにして置くのが良いとのことで
2:20あたりから参照してください。
この方法を参考にしました。
〇KCM-OD GoldとJRM-ODを組み合わせたおすすめのセッティング
最初に書いた通り、JRM-ODを前段に、KCM-ODを後段に置きます。私の場合はジャズコを基準にしており、アンプはクリーン状態です。
JCM-ODをバッキングに合わせた軽い歪みか、ぎりぎり歪んでいるぐらいのクリーン系のセッティングにして、音量はON-OFFで変わらない程度を基準にします。なお、今回紹介の組み合わせではJRM-ODはONのままを標準とします。ちなみに、私の好みでJCM-ODのゲイン12時はそこそこ歪んでいる状態ですね。もうすこし控えめでも良いと思います。
KCM-ODのゲインは高めに設定して、トーンは12時以上にしています。
もう少し設定を掘り下げましょう。組み合わせるギターやアンプの特性によりセッティングが変わるので、そのあたりは試しながらお願いします。
KCM-ODは中音域が厚く、JRM-ODと二段掛けすると低音が太すぎて高音の抜けが悪くなる場合があるので、JRM-ODは僅かにTREBLEを上げて、僅かにBASSを削っています。JRM-ODのサチュレーションはMAX。サチュレーションを下げる場合は、もう少しTREBLEを上げた方が良いかも。音量はON-OFFで変わらない程度を基準としましたが、大きくなるようにするとKCM-ODをプッシュしてくれて歪み方が変わってきます。ここは慎重に調整しましょう。
両方オンの状態でKCM-ODの特徴の強く出た、中音域が前面に出た「暑苦しいぐらいのソロサウンド」になります。KCM-ODのトーンを絞ると音が抜けなくなるので注意してください。ギターアンプ側のイコライザーもサウンドの印象に大きく関わります。エフェクター側の中音域が厚いのでアンプの高音の抜けを良くしておく方が私は好みでした。JRM-ODのみでシャキっとカッティングで、KCM-ODオンで厚みのあるサウンドですね。
〇この組み合わせのメリット
前段のJRM-ODがトランスペアレント系で歪みの質もあっさりです。JRM-ODを強く歪ませてアンプが完全にクリーンだと、何かひと味足りない(これは、どんなエフェクターでも普通)状態になりがちですが、弱い歪みですと気持ちの良いバッキングサウンドになります。イコライザーも使いやすく、ギターの特徴に合わせたセッティングがしやすいです。
後段のKCM-ODだって歪ませたマーシャルにつっこむのなら良いですが、単体ではひと味欲しくなります。そこで、前段に軽く歪ませたJRM-ODを置くことで、JRM-ODの歪と相まって、単体とは違う複雑さのある歪みサウンドが作れます。また、KCM-ODの場合はオリジナルのケンタウルスと同じゲルマニウムダイオードを使っているのだから、歪みサウンドを使いこなしたいわけでして、そういうわがままにもマッチしています。
さらに、ソロ用と想定するKCM-ODの後ろには歪み系が存在せず、クリーンなジャズコのみですので、KCM-ODの音量を上げてもエフェクターよりも後ろ側で歪むことがありません。よって、ソロ時の音量の具合を見ながらKCM-ODのボリュームを上げることができます。これは、歪ませたアンプでは難しいセッティングであり、クリーンなアンプを使うメリットとなります。
↑参考文献
先にも書いた通り、JRM-ODの音量によってKCM-ODの歪み方も調整でき、サウンド調整も可能なので使い勝手が良いです。ここにジャズコのリバーブをかけるだけで、ものすげー気持ちの良いソロギター用サウンドが作れます。
近い特性を持ったエフェクターはいろいろとあるので、ぜひお試しを。