個人的には注目の範囲外なのですが、家電量販店やPCショップ等々で売り場面積が大きくなっているのを見ると、注目度の高まりを感じますしニーズもあるのでしょう。
今回はEWA(Twitter:@ewa_jp)さんよりサンプル提供を頂きました。某雑誌でも高評価を得ているメーカです。
正直に言うと、こういう小型スピーカーはあまり期待していなかったのですが、作りの良さと音のバランスの良さ、大音量でもバランスが崩れないなど、ポテンシャルの高さを感じて驚きました。こりゃ、このジャンルの注目度が上がっているのも頷けますね。
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〇EWAってどんなメーカ？
EWAはBluetooth接続のコンパクトスピーカーをメインに販売しているブランドです。ここまで特化したメーカも珍しいように思います。他にも以下のような商品があります。
↑のA106は某雑誌にてベストバイに選ばれるなど、最近注目度が高まっているようです。
〇EWA A110miniについて
今回は、EWA(Twitter:@ewa_jp)さんよりサンプル提供を頂きました。
EWAの中では大きめのサイズ感で40mmのドライバーが使われています。詳しくは調べても分かりませんでした。外装は金属ワンピース（しかもこれ、かなり分厚い）のリング状のケース、その内側にバッテリーとかドライバーとかが詰め込まれています。また、塗装も綺麗で作りが良いです。
手に取って最初に驚くのは『重量』でしょう。ビックリするぐらい重く400g越えです。小型スピーカーの弱点を『丈夫な材料で作って質量を増加させる』方法で解消しようとしているのが良く分かります。
価格は2018年12月現在で2800円ほど。作りの良さや重量感、後で書く音の良さも相まって、十分に価格分の満足感が得られそうです。
外装箱は必要最低限です。コンパクトだけど中身が重いのでびっくりします。
開けるとマカロンケースが出てきて、あれ？青色をお願いしたはずだけど？と驚きました。ピッタリの専用ケースでカラビナも付いていますが、中身が重たいのでこれをぶら下げて持ち歩くことは無さそう(苦笑)
なお、バッテリについては説明書によると充電２時間、再生４時間とのこと。しばらく使用しましたが、充電も早く電池の持ちも良いように感じました。
〇使い勝手について
接続は(ちょい古いですが)AndroidでもiOSでも簡単でした。スピーカーの電源を入れて、スマホのBluetoothをオンにしてやれば自動で探してくれます。それをペアリングすれば接続完了です。
スマホが近くにあれば途切れもなく問題なし。端末の性能によりますがAndroidだと、間に物や人が入ると途切れることもありました。iOS(iPad Pro)だと、同じ条件でも全く問題ありませんでした。
遅延は、所有するBluetoothイヤホンの印象から比較して普通程度。MVなどを見る分には十分な印象です。音楽ゲームはちょっと難しいレベル。Bluetooth通信で音が出る物ならば、2018年現在ではこれぐらいの遅延は通常レベルだと考えています。
BluetoothだけではなくてmicroSDカードも使用できます。mp3ファイルを入れておけば自動で探してくれて勝手に再生してくれるようです。電源を入れるとmicroSDカード内の音楽が再生されます。特に操作に迷うことは無さそう。
〇EWA A110mini 小音量でのレビュー
※他のBluetoothスピーカーを所有していないので、いつものレビューよりもあっさりと、簡易的なレビューをさせていただきます。
ボーカル域がぐっと持ち上がったバランス。小音量(スマホスピーカー+αぐらい)だと、低音～中低音域が少な目。ボーカルが非常に明瞭で表現が上手い。と、ここで比較対象が無いので、手持ちのiPad Proと比較してみました。(iPad Proはタブレット端末の中では内蔵スピーカーがマシな方だと思っています。)
iPad Proは全体のバランスは良いけどちょっと余裕がないと言いますか、ぺらぺらとした音の感じ（まぁ仕方がない）です。一方、EWA A110miniに繋ぐと、ボーカルがしっかりと明瞭だし表現（息遣いとかハスキーボイスの感じ）が非常に上手いです。ただ、ピアノやギターなどが内蔵スピーカーよりも弱く聴こえがちなバランスです。低音域はバスドラなどはがドンッとキレ良く出てくれます。内蔵スピーカーでは味わえない良さですね。
〇EWA A110mini 大音量でのレビュー
さて、ここまでは小音量でのテストでしたが、ぐっと音量を上げてみました。かなり驚きの良い音が出てくれます。
小音量では弱いと感じていた中低音域、ピアノやギターもグッと出てきて、全体のバランスが良くなります。低音もより強く迫力良く出るようになります。さらに、かなり大きい音量でもボーカル域その他の音割れは気になりません。これってちょっとすごいです。また、大きめの音量ですと音の広がり（全方位に音が出てる感じ）が出てきます。そのため、スピーカーがどこにあるのか分かりにくい鳴り方となります。無理に人が居る方向にスピーカーの上面を向ける必要は無さそう。
音量は相当出ます。室内では出しきれない程の音量が出ますし、屋外でも例えば10人位でダンスの練習とかに十分対応できそう。
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〇置く場所によって音が変わる
このA110miniを木製のテーブルに置きますと、テーブルに振動が伝わり、音の広がりが増します。逆に、フカフカした物の上に置きますと音のバランスが変わり、低音が減った感じになります。これでもスカスカした感じはありません。ですので、いろいろと置き場所を変えてみると発見があるでしょう。個人的には、テーブルの上や、良い場所が無ければまな板のような木材の上に置くのが良いと感じました。
〇こんな使い方にいかが？
一般的には、スマホから音楽を飛ばして料理などの作業をしながら聴く、とか、動画をタブレットで見ながら音はA110miniで、という使い方になりそうです。その他にも、音量大き目で鳴らして音の広がりを出せば、イベントなどの小規模ブースや店舗でポンと置いておくだけで結構良い音でBGMが流せます。
先にも書きましたが、結構大きな音が出ますので10人程度の規模でダンスの練習とかにかなり重宝するのではないでしょうか？ リズムを取るのに重要なバスドラの音も良く出ます。
〇ちょっといまいち
惜しむらくは、充電ポートが底面だということ。これが横だったら充電しつつ使えたのに！！と思います。クッションの上などに置いて斜めに設置するか、ケーブルを逃がす台の上に置く必要があります。なお、充電しながら使用可能です。
+-のボタンは短押しで曲送りで長押しで音量調整と、なーんで逆にしないかな？という設定なのは個人的には要改善点だと感じます。
〇最後に
レビューを受ける際にはあまり期待していなかったのですが、しっかりと作られた製品で驚きました。結構オーディオ機器に詳しい人が聴いても『おっ！？』と思う良さがあると感じます。サイズがサイズなので過度な期待は禁物ですが、サイズの割に良い音を出してくれるのは確かです。
ここまで小型で使い勝手が良ければ、先に書いたダンスの練習用とか色々と使い道が思い浮かびます。それぐらい、活用方法によっては魅力的！と感じました。
購入は2018年12月現在で、Amazonの直販のみ約2800円となります。（そしてなぜか検索しにくいという…） 年末年始のイベント用の機材としてや、春夏に向けてのアウトドアに活躍してくれそうです。 音は上記のように使い勝手の良いバランスでボーカルがはっきり聴こえる良い音ですし、作りの良さがあって満足感は十分だと感じました。
今回は星付けの評価は、比較基準がないのでやめました。他に同様のBluetoothスピーカーのレビューをしましたら追加する可能性があります。
