自分の性格上、フライパンや鍋、調理器具をどんどん増やしてしまう!と危機感を覚えていた昨今の私。
ならばむしろ、可能な限り鍋とフライパンの合計本数を減らし、無理なく合理的にオールマイティーに活躍できる物は何か?を考えて、ティファールのルビー・エクセレンス マルチパン22cmにたどり着きました。
ひとりぐらし~夫婦2人の料理でフォワードと中盤までこなしてしまうマルチプレイヤーだと感じています。
詳しく紹介しましょう。
〇1本だけ買うなら
鍋やフライパンを1本だけ買うとするならば、炒め物や焼き物が可能なフライパンを外すことができません。(中華鍋1つでカバーする手段もありますが、全体的にちょっと大きい…)
食卓の核となる料理は人それぞれですが、鍋よりもフライパンの方が必要になるケースが多いのではないか?と考えています。
では、フライパンならば、どのようなタイプが良いだろうか?と考えました。
フライパンを選ぶ際には、深さと大きさ(直径)の2つの要素を考える必要があります。
〇浅いか、深いか、それが問題だ
浅いフライパンはぶっちゃけ格好が良い。男前。プロっぽい。浅いので食材に手が届きやすく、ステーキやパンケーキなどを焼く際にフライ返しが入りやすい点が美点です。パンケーキ専用フライパンなどは、ほとんど深さの無い物となっています。
↑最後まで悩んだ1本。鉄でコンパクト。耐久性は鉄に軍配。
対して、深いフライパンは、食材に手が届きにくいデメリットはありますが、炒め物をするならば、深さが無いとこぼす原因になります。また、深ければ汁気の多い料理でも対応可能だったり、焼いた時の油跳ねを防ぐ壁になったり、蒸し焼きにしたり、そもそも煮物に使えたりします。結構万能。
よって、鍋を買わずに1本だけ買うなら、煮物も可能な深めのフライパンが適していると考えました。
〇サイズはどの程度が良いか
2つの相反する考えがあって悩みました。
大は小を兼ねるので、大きい方が良いという考え。これは間違いない。
超大きな、あるいはたくさんのお肉を焼くことや、複数人に料理を振る舞ったり、作り置きをするために大量に料理を仕込む際は重宝します。
その逆、必要最低限のサイズで良いのではないか?という考え。
鍋の役目もフライパンで担うことを考えると、サイズが小さい方が水分が少なくても水深が確保できます。そうすると、無駄となるスープを少なくできますし、麺類を茹でる時もお湯を少なくできます。調味料の量が決まっている即席めんでは威力を発揮します。
この2つを天秤にかけた時、大きな物がどうしても必要になったら大きなものを買えば良く、実際の用途で便利になる最小限なサイズの方が、調理器具の数を減らす観点からは適している!と考えました。
〇ティファール マルチパンに決定
以上の考えから、深くてコンパクトな物を探しました。そしたら、あります。さすがのティファール。「焼く」「炒める」「煮る」「茹でる」の全部をこなすことを目的としたマルチパンが、できる限り機材を減らすのに適していると考えました。
フライパンのサイズは、20cmぐらいが「普通の小さめ」で、それより小さい物は特殊用途向きになると考えました。(実物を見れば分かりますが、1本でこなすには厳しい) 大きい方は、25cmぐらいの物がよく選ばれているようです。
マルチパンは22cmと26cmのラインナップで、この辺りも、さすが良く考えられています。
今回は、コンパクトなサイズ感を狙いましたので22cmとしました。これでも買う時は小さいかもしれない…と不安になったものです。
〇ティファール マルチパンを使い込んでみて感想
買って使い込んでみて、小さいかもしれないという不安は無用だと感じました。(1~2人用途としては)
「焼く」は、鶏むね肉1枚のソテーなど、全く問題がないサイズでやりやすいですし、油跳ねも抑えられます。厚みのある肉でも蓋が閉まるので安心です。玉子3個分のオムレツなどはサイズ感がちょうど良いです。
「炒める」際は、米1合分のチャーハンや、2~3玉分の焼きそばも十分なサイズ感。もう少し多い量でも対応は可能だと感じました。(大きい方がやりやすいのは確か)
「煮る」は少し割り切りが必要です。カレーなどは便利なサイズ感です。味噌汁を汁椀1杯分だけ作るには大きくて、小さい鍋が欲しくなりますが、小丼に入れる豚汁を作る際は十分に使えると感じました。
「茹でる」際も便利でした。良い!と感じたのは、例えば「マルタイ棒ラーメン」を茹でる時で、ちょうど鍋底に入るぐらいのサイズとなっており、柔らかくなるまで端が飛び出すことが無く、やりやすいと感じました。
袋めんは、既定の湯の量だと最初は麺の1/3ほどが湯から出てしまいますが、ほぐしてやればちょうど良いサイズ感です。 コーティングはこびりつきが無くて優秀です。中火以下で使うことと、鉄系のフライ返しなどを使わないことに注意すれば現在のところ痛みは見られません。
こびりつかない工夫でしょうが、表面がザラザラとしていて、ペーパータオル類の繊維が着いてしまうことがあるのはマイナスでしょうか。(三角は模様? もっとも細かい白いツブツブがザラザラの原因って見えるかな…?)
デメリットとしては、IH対応のために底が厚くてサイズの割に重いです。また、底が厚くて熱が均一に伝わる(ムラが少ない)のは良いですが、予熱に時間がかかります。自分のイメージよりも長めに予熱することを心掛けてください。コーティングのフライパンに強火でガンガン加熱するのは不適なので、中火以下でじっくり予熱してくださいね。
〇鉄とコーティング系のどちらを選ぼうか?
ここまではティファールのコーティング系を前提として話をしてきました。しかし、最初の段階で鉄フライパンを選ぶ道もありました。先ほど示した柳宗理の鉄フライパンは最後まで悩みました。
一般論として鉄とコーティング系のどちらにするか悩んでみましょう
鉄とコーティングは鉄の方が寿命は長いです。取っ手などをメンテすれば一生使える鉄フライパンに対して、ティファールの店員さんも「(ティファールのコーティングは丈夫だが)消耗品です」と言っています。
一生物というフレーズに惹かれて鉄も魅力に感じました。思ったほど手入れも面倒ではないという情報も聞きました。
しかし、数年もすれば生活スタイルも変わっているはず(はずだ!)なので、その間の主力となってもらえれば良いと考えました。また、手入れの手間もコーティング系の方が楽なのは間違いないので、できるだけ省手間を狙いました。楽をして生きたいんだよ!
〇最後に
中途半端と見るか、ちょうどよいと見るかは人それぞれ。できるだけ1本に多機能を集約させたい、物を減らしたい人には自信をもってお勧めできます。便利です。
なぜなら、最適化を考えに考えた結果、この便利なマルチパンの同じ物をもう1本買うのがベターだと判断したぐらいですから…