↓他の記事も読みたい方はこちら
サイトマップと管理人ご挨拶
画像・記事の二次利用も上記まで
※当サイトはAmazonアフィリエイト、Google Adsense、楽天アフィリエイトによる公告を掲載し、収入を得ています。

2020/10/02

実検するおじさん

電験におすすめの電卓とテクニックをまとめて紹介!

電験3種を受験するにあたり、良い電卓を買おうと考えました。というのも、科目合格狙いで2年間はお世話になりそうだし、電験2種にステップアップする際にも必要だと考えたからです。
 受験するには最低限の電卓があればOKですが、今回、少し良い物を買ってみて、非常に満足しています。購入したシャープEL-VN82の簡単なレビューと、試験問題でどのように操作すれば効率的に計算できるか?テクニックを詳しく紹介します。
 

21年度試験にて電験三種、合格しました!
令和三年に電気主任技術者試験(電験三種)に合格しました。技術士一次試験(電気・電子部門)、第一種衛生管理者、乙四危険物に合格している私が、それらの試験と比較して、難易度がどの程度であったか?を詳しく検討し解説します。また、必要勉強時間についても解説します。電験三種はかなりの高難易度試験です。

 

〇電験にチャレンジに際して良い電卓を買うか否か…

 
 受験しようか?これからどうやって対策しようか?と考えている人は、こんな疑問を持つはずです。
 
『高い電卓って必要なの?アフィで売りたいだけでは?』
 
若干、自分もそう思いました…
 
 実際にチャレンジしてみて、私の回答は以下です。
 
『必須ではないが購入を強く推奨する。特にガジェットや文具好きに。』
 
 どうしてそう考えたのか、私が購入した物を紹介しながら説明します。



〇シャープ 電卓50周年記念 EL-VN82を買いました


 今回はシャープを買ってみました。かつての電器系の日本企業の多くは電卓で一発当てたところが多く、カシオ計算機はもとより、シャープとキヤノンはこのジャンルを大切に考えているようで、未だに製品を豊富に取り揃えています。
 
 計算機=カシオということで、カシオを選べばよかったかな?と思いましたが、ちょうど良い価格で欲しい機能が付いている物がシャープにあったのでこちらを選びました。あと、デザインが好きだったんですよね。
 
 

 もし、予算2500円が出せて、デザインが嫌いでは無かったら、四の五の言わずにこれを買ってください。試験対策としては失敗はありません。
 
 
 

〇シャープ EL-VN82のおすすめポイント


 文字、ボタン共に大きく、押しやすくて見やすいです。これ、結構大事。
 関数電卓は、入力履歴が分かりやすいので、ミスを取り返しやすいですが、普通の電卓は押し間違えに気が付きにくく、リカバリーがやりにくいです。ですので、ミスが少ない方が良いです。

 また、ボタンのタッチが良く、反応が良く、思った通りに入力できます。意外と安い物は引っ掛かりがあったり反応が悪かったりでイライラしたりするんですよね…。キーボードにこだわる趣味がある人は、きっとハマるはずです。「良い電卓って、ちゃんと良いんだなぁ」と思わせるタッチと剛性感があります
 
 機能面では以下が揃っている点が良いです。
 
・√(ルート)計算ができる
・「M+」「M-」「RM」「CM」がある
・「÷÷=」で逆数の計算ができる
・「+/-」ボタンがある

 √=平方根は必須です。付属するものを選んでください。
 
 M+は記憶部に値を足して保存していくコマンドです。M-は記憶部から値を減じて保存するコマンドです。RM(Read Memory)は、記憶部から値を読み出します。CM(Clear Memory)は記憶部の値を消去します。購入時に、ボタンが存在するかどうか?をチェックしてください。

 ÷÷=で逆数計算ができるかどうか?は、商品説明だけでは分かり辛いです。おそらく、多くのモデルでは可能なはずです。EL-VN82は問題なく可能です。+/-もあると便利ですね。
 
 これらの使いこなしテクニックは次で述べます。
 
 
 

〇電験受験に必要な電卓テクニック


 実際の問題でどのように操作するか?を例示しながらテクニックを紹介します。平成29年の「理論」問16の途中で、以下の計算をする必要があります。
この式を、メモリー機能の無い電卓で解くのはかなり面倒です。メモリー機能を駆使した解き方が、式の下に書いた呪文のような部分です。
 
1行目が分母のルートの中を計算するものです。
5の2乗を計算してメモリーに加算してから、その後ろの2π~を計算して2乗してメモリーに加算します。すると、メモリーには、√の中身が計算されて保存されます。1行目を計算してRMを押した状態が以下の画面です。
ここでルートを押すと、分母が計算されます。分子に1/√3が居るので、これを分母に持ってきて掛け算します。「×3√」がその部分です。2行目を完了した状態が以下です。
これが分母の数字になります。「÷÷=」をして逆数にして、1/9.077の計算をさせて、ここに200を掛けて答えを得ます。最終結果が以下です。
これで正しい結果が得られました。
 
 この問題は、電験の中で電卓の機能を最も駆使する問題のひとつです。ここまで使う問題は少ないですが、ここで用いたひとつひとつのテクニックは他の問題でも多用しますので、この操作を見て「何をしているのか?」が分かるようになると、問題を解くのが非常に楽になります。
 
 なお、今回は使わなかった「+/-」は、電位差を計算する時に基準をどちらに取るべきか分からない時に、とりあえず計算して「+/-」で正の値にするなどに使います。
 
 電卓によっては「RM」と「CM」がいっしょになった「CRM」「C.RM」ボタンが存在します。これは二度ボタンを押すことでメモリーをクリアするもので、少しコツが必要になるようです。cosθからsinθを計算してメモリーに保存しておく場合には、sinθの値を何度も使用する場合があり、メモリーを消すか否かは別ボタンで操作した方が良いと私は感じました。
 
 
 

〇良い電卓は「本当に必要なのか?」に答える

 
 そろそろ、最初の疑問に回答しましょう。
 
 ここまで書いたように、良い電卓により計算スピードと効率アップ、ミス低減が望めます。また、使っていて楽しいので、良い文具で楽しんで勉強したい!という趣味のある方は、買って損はないでしょう。
 
 もしあなたが、コストを抑えて受験できれば良くて、解法を導き出すのが早く、計算効率も高い人であれば、平方根が計算できる最低限の電卓で全く問題ありません。

 ただし、受験してみた経験から言って、受験勉強から本番にかけて、かなりの回数の電卓入力が必要となります。そこで、少しでもイライラを抑えることができて、スピードアップが望める電卓を購入するのは、良い投資ではないか?と考えています。紹介品は2500円程度ですし…。

 私は今回買ったシャープの電卓に非常に満足しています。おすすめですよ。

これ以外なら・・・無印良品のものが良さそうですねぇ・・・安いしスタイリッシュ。


併せて、試験用に信頼性の高いシャーペンとBもしくは2Bのシャー芯を買うことをお勧めします。濃い目の芯はマークを塗るのに非常に便利ですし、疲労軽減になります。太さは0.7mmを推奨したいですが、0.5mmで問題ありません。