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2018/09/12

実検するおじさん

[長期使用レビュー]REALFORCEを買って良かったと実感しています[5ヶ月]

これほどまでに『早く買っておけばよかった』と思ったものは記憶にないです。
REALFORCE R2-JPV-IV
Topre REALFORCE R2-JPV-IVを購入して約5ヶ月が経過しました。長く使っていてじわじわと分かってきたことをまとめたいと思います。

また、購入後のレビューが少し長かったので再構成して当記事に切り分けました。

※関連記事
[購入レビュー]REALFORCE R2-JPV-IVは普通を極めたキーボード


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〇REALFORCEキーボードとは


 REALFORCEは、軽いタッチと高い耐久性が特徴のサードパーティーキーボードです。大きく分けてメカニカルタイプとメンブレンタイプと分かれるキーボードの構造の内、メンブレンタイプの高級品の定番とされています。(正確には他のメンブレンタイプとは違うけど)
 そんなREALFORCEは2017年秋に16年ぶりのモデルチェンジをしまして、ずっと買おうかと悩んでいた私としては、ようやく買おうという決断ができました。それが今回紹介するR2-JPV-IVです。このブログを本格的に更新し始めて、入力量が増えたことも後押ししました。


〇REALFORCEのオプション再考


 REALFORCEはモデル数が多く、メーカーサイトには古いタイプも掲載(たぶん継続販売)されているので分かりにくいです。公式サイトで型番の冒頭がR2であるものが新型と考えて良いです。記事の本筋とずれるのでここでは簡単に。また、オフィス用/事務用モデルを中心に考えます。

 REALFORCEのオプションというか機能は以下があります。

・静音
・等荷重
・変荷重
・検出ポイント微調整(APC)機能
・日本語キーボード
・英語キーボード
・テンキー有無
・色(黒かアイボリー)
・アプリキーの有無

 これらの組み合わせでモデルがだいたい決まってきます。組み合わせによってはモデルが有るとか無いとかあって結構悩ましかったりします。私が購入したモデルは、アイボリーの日本語キーボード(テンキー有)で、変荷重モデルとなるR2-JPV-IVです。


〇REALFORCE R2-JPV-IVを選んだ理由


 私は、目にも止まらぬ高速タイピング等はできません。(業務でタイピングが多い人より遅いという感じ) ですので、微妙な検出位置を調整できるAPC機能は不要と考えました。また、静音性も求めません。実際に使ってみて、そもそもREALFORCEは静かな方ですので、要求が厳しくなければ問題ないかなと思います。テンキーは悩みましたが、イヤホン等のモデル名を入力したりするのに使うことが多い(使う癖がついている)のと、有無であまり値段が変わらないので、という理由で決めました。


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私はアイボリーを買いました。黒もありますが、印刷がアイボリーの方が丈夫という情報がありましたので。キー荷重は、アイボリーは変荷重タイプ、黒はALL45gとなっており違いもあります。

私が購入したモデルのテンキーレスが以下となります。


〇REALFORCEを買うべき人はどんな人か?



 私が実際に使い込んでみて、私が考える『買う価値がある人』を列挙します。後半にこれについては解説します。

・業務利用を含めたヘビーユーザー
・入力装置に耐久性や信頼性を最重要視する人
・1文字1文字の入力に喜びを感じる人


〇REALFORCE R2-JPV-IV


 詳しくは当初のレビューをご覧いただくとして、ざっくりとしたタイプフィーリングは以下の通りです。

・軽い反力
・摩擦や引っ掛かりの少ないフィーリング
・明快な底突き感
・クリック感はほぼゼロ

 ほんの少し抵抗があって手を置いただけでは押されないようになっており、それを超えるとスムーズに押し込まれてゆくフィーリングです。押し込まれていく間は反力が軽く、必要な力は最初だけ、という印象です。
 押し込まれてゆく間は、キーはまっすぐにストロークします。安物でありがちなキーが斜めになって引っかかるようなことがなく、摩擦感が弱く非常にスムーズです。この辺りの出来の良さが軽い反力に繋がっています。
 明確な底突き感を例えてみると、不明瞭な底突きを指の腹で机を叩くのに例えると、REALFORCEは爪で叩くのの違いぐらいの差があります。指の腹で叩くと、どこまで力を入れればよいか分かりにくい感じになりますが、爪で叩くと軽くても『コツン』という音が鳴り当たっていることが分かりやすいです。また、REALFORCEの場合は底に当たる前にタイプの検出が終わっているので、少しでも底に当たっていれば十分なストロークとなっており、それ以上の押し込みは不要な力となります。ですので、分かりやすい底突き感は不要な力を減らすのに効果があります。
 クリック感は無いと言って良いでしょう。このあたりは好みになりますね。REALFORCEはポキッとかカチッといったフィーリングはほとんどありません。



 さて、当初のレビューで、REALFORCEの剛性の高さをお伝えしました。剛性高いのが良いフィーリングをもたらすのは理解していましたが、実際に使い込んで『剛性が高いことによる効果』を痛感しています。
REALFORCE R2-JPV-IV全景
REALFORCEの剛性はフレームの剛性と折り畳み脚の剛性の2つがあって成り立っているのを、使っていて感じます。脚は剛性が高い上に滑りにくいのです。剛性度が高く接地面が真っ直ぐになっているので、机の平面度が高くないと性能を活かしきれないなぁ、などと感じるぐらいです。
REALFORCE R2-JPV-IV スタンド

 さて、全体の剛性が高いことにより、タイピングのために入力した力が、キーだけに真っ直ぐ入力される感じです。これによりキータッチの曖昧さがなくなり、すーっと滑らかにキーが沈み込んで、コツンと明快な底突き感があります。これがREALFORCEのタッチの神髄かなぁと私は感じています。


 このモデルの特徴(というか採用されるオプション)は変荷重という点です。変荷重は先のレビューにも書いたように、小指が軽いという感覚よりも、力が弱い小指でも同じぐらいの反力に感じる、という感覚で『そういえば小指だけ疲れるとかが無くなった』という程度の変化になります。ホームポジション外の入力(ゲームとか)を重視する場合は、等荷重の方が良いかもしれませんね。


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〇買う必要があるのかを考える


 さて、ゲームユースは置いておいて、文字入力の使用用途において、このキーボードに2万円を払う価値があるのかについて考えましょう。ここで最初に述べた3つのパターンに戻ります。私は、以下のうちどれかに当てはまる人は買う価値がありそうなので検討してはどうか?と考えます。

・業務利用を含めたヘビーユーザー
・入力装置に耐久性や信頼性を最重要視する人
・1文字1文字の入力に喜びを感じる人

 基本的に文字入力が多い人ほど上質なキーボードを使うメリットは大きくなります。業務利用(大学のレポートなども含む)の場合は数万字/日打ち込むことも少なくないでしょうから、そのような人はREALFOCE使用による疲労感の低減は大きなメリットとなります。

 業務利用をされている人でキーボードへの要求レベルがそこそこ高い場合、こだわって選んだキーボードが故障してしまったら業務に大きな支障を及ぼしかねません。(安物のキーボードじゃストレスがたまって仕事ができない!という感じです。)
 このような場合、REALFOCEの耐久性と信頼性の高さで、サブキーボードの必要性を可能な限り減らすことができますし、入手性も良く長期間販売されているという意味での安心感もあります。どうしてもサブキーボードが無いと心配という場合は、程度の良いREALFOCEの中古を1枚用意しておけばフェールセーフとしては十分でしょう。

 で、ここまで言っておいてなんですが、これぐらい『REALFOCEでなければならない』という人はすでに購入してそうですし、まだ買っていない人は迷いなく買って良いと思います。出費分のメリットが得られそうです。ただし、要求も多彩で厳しそうで、モデルの選び方を再考する必要がありそうですが…。


 さて、完全なホビーユースの場合を考えます。
 私の1日の文字入力量を考えてみました。勢いで1日で書いたナイジェルケーボン別注TIMEXのレビュー記事でも4000字程度なので、書いて消してとかを考えて1日1本レビューと、SNSやメールなどを書けば約8000字/日程度でしょう。趣味使用だけを考えると8000字/日は一般的に見てかなり多いのではないか?と思います。(ローマ字入力なのでタイプとしてはその2~3倍)
 私も平均すれば3000字/日がせいぜいでしょうが、それでも一般から見れば多い方でしょう。そんな私は、REALFORCEを買ってから、明らかに手先の疲れが低減されたように思います。『う~んなんとなく楽かも』という感じなので難しいですが、小指と薬指の疲労感は薄くなったように感じます。

 ご自身の使用環境を見直してもらって、私と同程度であれば疲労感の低減や使用感の良さが支払ったコストと見合うのではないかな?と思います。


  では、それよりもっと文字入力が少ない人はどうでしょうか? つまり、3つめの『1文字1文字の入力に喜びを感じる人』かどうか、です。


 冷静に考えると、ホビーユースレベルで情報機器(タブレットなども含む)を利用する限りでは、物理キーボードでの入力は時代遅れです。10年後にホビーユースで物理キーボードが残っているかどうかは微妙なところでしょう。そんななかで、やはりキーボードに拘りたい、と考える人は『キーボード好き』です。そういう人は、REALFORCEのキータッチが自分に合っているか良く調査すべきです。

 キーボードのフィーリングは、ざっくりと分けて『カチッと明確なタイプ』と『スムーズなタイプ』に分かれます。REALFORCEはスムーズなタイプです。ただ、そこまで押し切ると底突き感で結構明確感もあります。
 このレビューを書くために、フィーリングに注目しながら文字を打ち込んでいますが、いろいろ感じ取りながらタイプすると、良く出来ているなぁというのを痛感します。嫌だと感じそうなポイントを丹念に削り取ったフィーリングで、私にはとても合っています。PC付属の安いキーボードでは絶対に得られないフィーリングですし、その他それなりの出費を考えても、ここまで丹念に作られたキーボードは少ないと感じます。


 REALFORCEがスムーズ過ぎて合わない、という声があるのも確かで、好みに合わないとダメだろうなぁ、と思います。タクタイルフィールの強いタイプのメカニカルキーボードのようなカチカチと1タイプに楽しさは、あれはあれで良いので、そういうのを求めるとREALFORCEは合わなさそうです。この辺りは、ご自身で試しながら検討するのが良さそうです。


〇最後に


 当初のレビューと重複しますが、極めて私的な感想を言わせていただくと『さっさと買っておけばよかった』と思いました。それほどの使い心地の良さや疲労感の低減、満足感があります。

 買ってすぐは、一文字打ち込むたびに『良いな』と感じることもありましたが、慣れてくるとこれが普通になり、これでなくてはブログ更新をしたくないな、と感じるようになってきました。(会社用PCに買い足そうかと結構悩んでいます。)

 当初の記事REALFORCEの神髄は長く使った後に『そういえば疲労感が薄い』とじわじわと良さを感じる商品であると書きましたが、しばらく使っていてその恩恵を感じています。『当初は非常に軽いと感じていた反力も、普通に感じるようになった=不要な力が減った』ということだと感じています。その分疲れにくくなっていることは明らかで、小指と薬指を中心に、PC使用後の疲労感は小さくなっているように思います。

 買った当初の満足感も非常に高かったのですが、使えば使うほど良く出来ているなぁ、とか買って良かったなぁと感じることが多く、長く満足して使ってゆける商品だ、との思いを強くしている次第です。

 結構高価な買い物です。既に使えるキーボードを持っているのに高価なキーボードを買い足すのは躊躇われますが、軽いタッチが好き、という前提があって、使用頻度や入力文字数が多くて、ずーっと買おうかと悩んでいる人は、買って失敗した、と感じることは少ないでしょう。私は、一度お試しいただきたいなと考えております。


↓楽天であれば以下のお店が送料無料+ほぼ最安値です。値段の変動もちょこちょこあるみたい。
私はアイボリーを買いました。黒もありますが、印刷がアイボリーの方が丈夫という情報がありましたので。キー荷重は、アイボリーは変荷重タイプ、黒はALL45gとなっており違いもあります。