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2018/07/15

実検するおじさん

カチカチのカップアイスを口溶け良く食べる方法[スーパーカップ]

私、アイスクリームが大好きです。

お店で食べるアイスももちろんおいしいですが、コンビニで買える物のレベルが非常に高いので、色々と試したくなるなります。
アイスクリームを口溶けよく食べる方法
ある『ひと手間』で柔らかくなったカップアイス

例えば明治エッセルスーパーカップ。超定番ですね。大変おいしいカップアイスですが、家で保存しておいた物を食べようとしたときには問題があります。

冷凍庫から取り出してすぐはカチカチで食べにくく、口溶けもあまり良くないということです。

ちょっとした『ひと手間』でこの問題が解消するのですが、そのことを身の回りの人と話していて、あまり知られていないのに気付きましたので、今回紹介します。

簡単なので是非ご一読を


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〇どうすればアイスが口溶け良くなるのか?


 簡単なので、最初に答えを書きます。

 食べる前に冷凍庫から冷蔵庫に移してしばらく待つ

 これだけです。
 
 溶けてしまわない? 心配なのは良く分かります。すぐには溶けませんが、時間管理が必要です。どれぐらいの時間が必要か、待ったらどのようになるのか、なぜ冷蔵庫の方が良いのか、などを実験と共に紹介します。



〇どうして堅いのか?


 そもそも、どうして堅いのでしょうか? 水はだいたい0℃で凍ります。通常は『氷ならば0℃以下』しか意識しないと思いますが、0℃なのか、-20℃なのか、という違いは、想像以上に影響が大きいです。(規格で冷凍庫は-18℃以下とされている)
 実は、スプーンでアイスを局所的に溶かしながら削っているのですが、溶けにくければ削りにくいのです。
 

〇口溶けを良くするには?


 こちらも温度が関係します。

 -20℃のアイスは、20℃も温度を上げないと溶けはじめません。それだけ口の中の熱を奪わないと溶けてゆかないのです。

 対して、あらかじめ温度を上げておけば、口に入れると直ちに溶け始めて、口溶けの良さに繋がります。
 当然、-10℃の氷を融かす方が必要なエネルギーは少ないので、温度を口に入れた時に素早く融けて、柔らかく、優しい食感に繋がります。これがかき氷屋さんが教えてくれたコツの原理です。

 また、温度が高めなので味が分かりやすいという効果もあります。(私の感想ですが…)


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〇実験する


☆注意!☆
以下に実験しますが、冷凍庫の温度、アイスクリームの元の温度、冷蔵庫の温度などの条件により結果が変わってきます。なんども開け閉めする家庭だと冷蔵庫・冷凍庫の温度は上がってしまいますし、買ってきてすぐのアイスクリームは既に温度が上がっている可能性もあります! 真似をする人は様子を見ながら調整してください!


私のこれまでの経験から、
冷凍庫から冷蔵庫に移して『15~20分』待つというのが、アイスクリームの口溶けを良くする方法です。

もう少し言うと20分が限度だと思います。推奨は『最初は10分で様子を見る。慣れてきたら15分ぐらいにしておく』というのがベターです。(私は悲しいかな独身なので冷蔵庫・冷凍庫の状態を管理できますので攻めれるのですよ…)


今回の被検体は明治エッセルスーパーカップ バニラです。

冷凍庫から出してすぐはカチカチで、力を入れればスプーンは入っていきますが…という感じです。
この状態で冷蔵庫に移します。

(撮影で一度出してしまったので、念のため冷凍庫に戻して、しばらく待ってから、冷蔵庫に移しました。)

時間にして20分

取り出して、スプーンを差し込んだのがこちら。
圧倒的じゃないか!

こんなにもさっくりと掬うことができます!

 ここまで柔らかいと口溶けもよく、口の中ですっと広がってゆきます。冷蔵庫から出してすぐだと、口の中に塊が残る感じってあるんですよね…。そういうのがなくなり、非常に、掬いやすくて快適で、美味しく食べることができるのでお勧めです。

 友人と話していて『室温に置いておく』というのは実践している人がいました。しかしその場合は、カップの淵部分が溶けてしまっている場合がほとんどです。今回紹介した冷蔵庫に入れる方法であれば、写真を見てもらえばわかる通り淵部分も解けずに全体的に柔らかく仕上がります。


〇ちょっと原理について


 間違っている内容もあるかもなのですが…

 周りの空気とカップ表面の間は熱伝達になります。一方、カップの内側(=アイス)は熱伝導となります。(カップとアイスとの間は無視します)
 
 熱伝達は、温度差が大きいと熱エネルギーの移動が大きくなる(熱伝達率が大きくなる)ので、庫外で放置するよりも、冷蔵庫に入れる方が、アイスクリームに入力される熱エネルギーは小さくなります。(つまり溶けにくい)

 熱伝導は、熱の伝わりやすさの熱伝導率は物質によって決まります。(アイスクリームのような混合物は考えるのが難しそうですが…) いまの目標は、アイスクリーム全体の温度が全体的に上がること(理想は中心部と端部分の温度が均一で、柔らかくなること)なので、中心部分と端部分の温度差が小さいほど、アイスクリームの温度は均一に近づきます。言い換えると、アイス内の温度勾配を小さくしたいんですね。

 以上より、冷凍庫から冷蔵庫に移すことで、アイスの端部分が溶けにくく、また、中心部分の温度も上がって掬いやすく、口当たりが滑らかに楽しむことができます。

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〇その他にお勧め


 分かりやすいようにアイスクリームを取り上げましたが、氷菓(かき氷)でもOKです。むしろ、カップかき氷の方が、最初全く食べることができないフラストレーションもなく、口溶けも良くなって良いですよ。

 また、簡単のために冷蔵庫に移して食べましたが、より完ぺきを求めるのであれば、もう一度冷凍庫に戻す(5分ぐらいかな?)と、表面部分の温度が下がり、温度がより均一になって、表面部分が溶けやすくなってしまうのを防げます。


〇注意点


 繰り返しますが、冷凍庫の温度、アイスクリームの元の温度、冷蔵庫の温度などの条件により結果が変わってきます。なんども開け閉めする家庭だと冷蔵庫・冷凍庫の温度は上がってしまいますし、買ってきてすぐのアイスクリームは既に温度が上がっている可能性もあります! 真似をする人は様子を見ながら調整してください!最初は10分程度から様子を見るのを推奨します。
 溶けていなければ食べられますが、溶けてしまってはアウトなのです!