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2016/12/04

実検するおじさん

カメラ グリップストラップの効果を考察する

普段、ハクバ PIXGEAR カメラグリップ(KGP-04)を愛用しています。(商品レビューしてます) 商品レビューを書くうちに、グリップストラップの効果の解説するべきでは?と思うに至り、この記事を作成しました。

呼び方は色々あるようですが、グリップストラップが一般的な呼び方のようです。
もしくはハンドストラップでしょうか。

こんな感じで使います。

なぜこれが便利だと考えるのか、効果的だと考えるのかを語ってみたいと思います。


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なぜまた解説記事を?ということなんですが、

カメラのワークショップの参加者や撮影スポットにて、同様のグリップストラップを使っている人を滅多に見かけません。というか使っている人を見た記憶がない。(´・ω・`)

それってもったいないなぁと感じており記事にしました。


ちなみに、ハンドストラップの方が意味が広く、ひもタイプも含まれるので、ここではグリップストラップに統一します。


〇グリップストラップって何だ?


とりあえず、構造を見ておきます。取り付け型は商品によって異なると思いますが、基本的に、カメラ底部からカメラの上部にストラップを渡して、ストラップ取り付け部分に縛って固定するものがほとんどです。

使い方ですが、グリップストラップ(パッド部)とカメラグリップの間に手を差し込んでカメラを握ります。基本的にはこれだけです。

※ここでは『カメラに指をかけて握る部分』をカメラグリップと呼ぶことにします。


〇カメラを構える時


最初に載せた写真ですが、基本的にはこんな感じです。


後で改めて自分のグリップを見て気付いたのですが、実際の撮影時は、この写真よりもう少し下側から上に向かって、横から見た光軸にむかって斜め上に手の平を突っ込んでいました。

左手でもう一台のカメラで撮影してたので不自然な感じになりました。勘弁してください。


〇グリップストラップの効果


上記の状態でカメラを掴んで、グリップを握り込むと、手の甲が外側に逃げる動きをします。力んで手が膨らんだり、手の平とカメラグリップとの間に隙間ができたりするためです。これをパッド部が抑え込むことにより、手の甲から先のブレを抑え込むことになります。

そもそもブレはどこで生じるのか?を考えます。
シャッターが開いて閉じるまでの間に、カメラの位置や角度が変化して、その変化によって像がブレることが、ブレた写真になるわけです。(被写体が動くのは今回は関係なしです)

このカメラの位置の変化は、足首に始まり、ひざ、腰、肩、腕・・・と人間のあらゆる可動部が動くことで生じます。

グリップストラップは、手首より先、手の指付近での動きを規制してやることで、可動部分を一か所潰してやろうという目的の品になります。

ここが重要です。


〇グリップストラップに対する世間の評価への疑問


ここまで見てきまして、世間のグリップストラップへの評価に疑問が出てきました。

その評価とは具体的には

☆持ち運び時はタイトに縛ってほしいが、カメラを構える時は少しゆとりが欲しくなる

というものです。つまり、両方のタイミングでピッタリな商品て無いよねーってことです。

でもさぁ、
それじゃあ可動部を潰す目的果たせてないんじゃね?(´・ω・`)


個人的には、小指側を外側に突っ張ってグリップストラップとカメラグリップの間を手がつっかえ棒のように両側に力が掛かるようにして動きを制限しています。(言葉で表現しにくいですが) この時にストラップがルーズだと力が掛からず、可動部が潰せません。


あと、持ち運び時も、タイト目ではありますが、手に縛り付ける、というのは少し違います。

これまた説明が難しいのですが、指先に少しだけ力を入れ引っ掛けておくと、カメラの自重でグリップから手の平が離れようとしますが、手の甲でパッドに抑えられて、カメラが落ちることがありません。

ある程度、グリップとストラップの隙間を狭くしておいて、指を曲げておけば、指の第二関節あたりでストラップが引っ掛かって、すっぽ抜けることはほぼ無いです。

ブンブン振り回したら知らん。

持ち運びはタイトな方が良いっていうのは、これよりもっとタイトなのがお好みなのでしょうか…?



〇グリップストラップのメリット・デメリット


グリップストラップは、メリットとデメリットがはっきり分かれたものだと思います。

☆メリット
・手振れ抑制
・手から落とす可能性が減る(上記)
・コンパクト(ストラップって案外邪魔)

先に説明したので、3つめのコンパクトさだけ説明します。これは、私には重要です。
私は、ギリギリのサイズのコンパクトなカメラバッグを使っており、皆さんの肩掛け移動を、カメラバッグに任せていると考えてください。すると、ストラップが案外と場所を取る…。グリップストラップを使うようになって、今の運搬スタイルになったので、卵が先か鶏が先か、という感じもしますが。



☆デメリット
・適したカメラが限られる
・取り付け可能なカメラが限られる
・レンズ取り替え時にカメラを置く必要がある
・首掛け、肩掛けストラップとの共用が難しい


デメリットを順に説明します。
私の力の掛け方ですと、グリップのでっぱりが大きく、掴むタイプのカメラでないと適さないと思います。逆に言うと、つまむタイプだとメリットが薄いように感じます。

これがカメラにより適・不適があるということです。

また、取り付け紐が幅広なものが多く、コンパクトデジカメでは取り付けられないかもしれません。また、底面の固定治具のサイズと、カメラのサイズの関係により、取り付け可否があるので要注意です。



ここからが重要なデメリットです。

レンズは両手で取り換え作業を行います。しかし、グリップストラップ着用時は、カメラと右手が同化した状態となるので、同化を解除し、レンズ交換をする必要があります。
安定したテーブルがある状況なら良いのですが、屋外ですと、片手でレンズを取り出して、リアキャップを外し…となり、結構困ります。
現実的に考えて、レンズ交換不要な撮影スタイル、セットを用意するか、諦めて地面に置くかを選択することになります。

ただ、底面に治具を付けているので座りが悪くなっており、カメラを置くのがためらわれるんですよね…

次のデメリット、肩・首掛けストラップとの共用が難しいことですね。レンズ交換時に手から外す必要があるくせに、ストラップ取り付け部分を占用しているせいで、他のストラップが付けにくくなっています。私が使っているものには、別途、ストラップを付ける部分が用意されていますが、コンパクトさを求めているのに、レンズ交換の時用にストラップを着けておくのは、どうにも矛盾があります。


まぁ、このデメリットを解消し、メリットを相殺しない製品と運用方法を見つけたから、この記事を書こうと思ったのですが、それは、また別のお話…



商品一覧


私が愛用しているのは1番目の物です。

なお、専用品を使わず、細めのストラップを手に巻きつけて同じような効果を得る、という方法もあります。

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