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2020/12/13

実検するおじさん

タムロンの名玉「SP AF90mm F/2.8 マクロ」を買いました(272ENⅡ)

支持される名玉とは多数存在しますが、タムロンの90mmマクロ、いわゆるタムキューは良く知られて支持が厚い一本です。
私が購入したのは272型と呼ばれるいわゆる旧型です。新型の方が手ブレ補正の追加や性能も向上しているなど利点が多い中、私がこちらを選んだのは価格でした。
 
私が使っているのはニコンのAPS-CのD7200です。ですので、90mmのレンズは換算135mmとなります。ニコン純正で評価が高く使い勝手も良い純正40mmマクロを愛用している私が、タムキューを買い足した理由などを中心にレビューします。
 
 
 

〇タムキュー:タムロン 90mmマクロ


 タムロンは各社互換のレンズを提供するサードバーティーレンズのラインナップを展開しています。で、このタムロンが出す90mmのマクロの描写が良く、人気を博したため、「名玉のタムキュー」と呼ばれるようになりました。サードパーティーという特性上、このレンズを使える人がマウントに依らないため、色々な人がこのレンズを使っていた(中古も豊富だった)ということがバックボーンにあったのではないか?と私は感じています。
 
 換算で画角60mm、90mm、105mmというのがマクロレンズの定番であり、90mmのマクロレンズは純正レンズでも多くラインナップされています。この中でタムロンの90mmマクロは、結構安くて買いやすく、性能も高い!という立ち位置にありました。
 
 描写性能は高いものの、手ブレ補正や高速なオートフォーカスといった技術の面ではやや遅れていたタムロン。(その分安いと考えられる)
 ここからの脱却を図ろうと、272型からフルモデルチェンジをしたF017あたりでは、手ブレ補正にAF機能の向上を図りつつ、値段もそこそこ上げてきた、というのが最近の情勢です。(ものすごく簡素にお伝えしました)

 

〇272ENⅡについて

 
 272ENⅡは旧世代のモデルになります。手ブレ補正も無ければAF性能もそれなりです。これを選んだのは、3万円程度で買えることと、マクロで寄って撮るならMFで撮ってしまうし、三脚使えば手ブレ補正もそれほど重要ではないと考えたからです。

 ちなみに272ENⅡのⅡは、ニコン向けにAF用モーターを内蔵していることを示します。272ENだとAFモーターが非搭載で、ボディー側にAF用モータの付いたカメラを用意する必要があります。私の使っているD7200はモーター内臓なので272ENでも良かったのですが、中古市場でもそれほど価格差が無く、新品で買える272ENⅡの方が無難だと考えた次第です。
 
 
 APS-CのD7200にタムキューを着けると換算135mmの中望遠~望遠マクロとなります。対して、これまで愛用してきている(今でも併用で出番の多い)ニコン純正40mm(換算60mm)は標準マクロとなります。これは私の着けっぱなしレンズとなっており、ブログの物撮りから近場の散策までこれ一本で済ましてしまうことが多いです。
 

 今回、タムキューの導入を決めたのは、被写体に対してもう少し距離を取りたと感じることが多かったためです。
 
 

〇標準マクロと中望遠マクロの使い勝手の差

 
 中望遠マクロであるニコン40mmマクロも、最大撮影倍率1倍ですので、同じ被写体ならセンサーに写る最大の大きさも同じです。
 
 同じ大きさに写る時に、タムキューの方が被写体から離れて撮影することになります。離れても大きく撮れると考えるのか、離れることができるのか、離れなければならないのか、ユーザーの感じ方が大きく効いてきます。

☆離れても大きく撮れるメリット

 例えば花や虫を撮る場合、自分の立ち位置の問題や、被写体が逃げてしまうことを考えると、離れていても大きく撮れることはメリットとなります。

 
☆離れて撮るメリット
 
 被写体が反射する物ですと、近づきすぎるとカメラやレンズが写り込んでしまいます。これが結構厄介で、物によっては盛大に写り込むので修正は困難となります。ですので、離れて反射しないところから撮ってやる必要が生まれてきます。
 また、(画角の考え方を理解する必要がありますが) 被写体を人の目で見た時のように真っ直ぐが真っ直ぐ写るようにするには、離れて、なるべく狭い画角(焦点距離が長いレンズ)で撮る必要があります。ポートレートに85mmが多用される理由です。その点では、中望遠はメリットとなります。
 
☆離れて撮る必要が出るデメリット
 
 90mmで換算135mmですと、ファインダーをのぞくと驚くほど大きく写ります。腕時計でも全体像を撮ろうとすると、かなり離れてやる必要があります。場所に余裕があれば良いのですが、例えばカフェで料理を写そうとすると、椅子の上に立って撮るような状態になって、出先でやるのは現実的ではなくなってしまいます。
 

〇SP AF90mm F/2.8 マクロのテスト

 
 いくつか作例を
レンズの限界まで寄って「SEIKO」ロゴにピントを合わせようとした作例。f/13まで絞った。Lightroomにおいてレンズの補正は無効としています。有効にしてもほんのわずかに変わるだけで、基本性能の高さが分かります。
f/18まで絞って全体的にピントが合うように撮りました。焦点距離が長いためF値を小さくするとボケボケになっちゃう(それはそれで良い)ので、ここまで絞ってみました。全体的に性能が安定していて、物体を歪みなく、しっかりと撮るという目的にマッチしています。
 
 共に文字盤のマットな風合いや金属的な光沢感が良く出ており、性能の高さを感じます。なお、両方ともPLフィルターを使用しました。フィルター径は55mmです。
 
 ガラスのような反射しやすい物体を撮る場合には、さっさと買った方が良いですよ。自分は買って「さっさと買えば良かった…」と後悔しました。


 さて、Lightroomでレンズに応じた歪み補正を入れなくても、十分な性能が得られています。これには、フルサイズセンサー対応のレンズをAPS-Cで使う=真ん中の美味しい所だけを使うことで、性能が安定していることも要因としてあります。
 ですので、安価に性能の高い描写力を得たいならば、APS-Cでタムキューを使うのは、かなり有効なのではないか?と感じています。



〇ニコン純正AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDと迷った


 ニコン純正の60mmマクロも名品とされているレンズです。こちらであればAF性能も高いです。値段も張りますがその価値があります。今回は、より安価であるタムキューに魅力を感じたことと、画角の大きく違うレンズを買おうと考えた理由がありました。
 
 60mm(換算90mm)は定番の画角で、使いやすいことは間違いありません。ただ、より標準に近くなって、40mm(換算60mm)との差が小さいと考えました。
 極端に言うと、換算60mmの使い勝手なら、換算90mmで出来ることはカバーできるのではないか?と考えた次第です。カメラやレンズの写り込みを回避したいと考えていたので、できるだけ離れて撮ろうと考えると、大きく性格が異なる方が良いと考えました。
 
 

 〇最後に

 
 非常に満足しています。
 焦点距離が長い分、換算60mmのような気軽さは少なくなります。場所を確保して撮る必要がありますし、手振れの危険性も高まります。
 しかし、安定した画質を安価に得られる点は、さすがタムキューと唸りたくなります。たとえば腕時計位のサイズ感の物を、大きくしっかりと撮りたいならば、有力な選択肢となります。