海外通販サイトのKeephifiさん(公式サイト Twitter:@KeephifiO)さんより提供いただきました、KBEAR KS2をレビューします。
低価格帯で実力派イヤホンを出しているKBEARの新作となります。
低音域に厚みがあり、低音の再生能力も高くて、中高音のキレも残すあたりが、なかなか上手いチューニングだと思います。詳しく見てゆきましょう。
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レビューに関する決め事はこちら
〇無理矢理一言雑感
厚みのある低音、かなり低いところまで鳴る低音再生能力に、ドラムのアタック、ギターのキレでノリの良さがあって良い。
〇Keephifiさんの紹介
今回、新規海外通販サイトのKeephifiさん(公式サイト Twitter:@KeephifiO)より依頼をいただきました。そちらの紹介を。
元は、イヤホンの他社OEMを手掛けていた会社が、各社の代理店となって販売を開始したとのこと。今回、依頼を受けるにあたって情報交換をしたのですが、イヤホンに対する知識がしっかりしていて、対応も真摯で信頼できるショップだと感じました。
〇KBEAR KS2とは
最近情報を集めていなかったので、詳しい時期は分かりかねますが、KBEARはここ数年(Aliexpressの公式ショップは開設約1年)で登場したブランドです。登場していきなり話題になっていたように思うので、有名どころと何かしら関係があるのかも。
そして今回のKBEAR KS2は、片側1BA+1DDの構成で、このDDが、10mmのPU+生体ダイアフラムのコンポジットタイプ。生体って何だ???と調べてみましたが、追いきれませんでした。また、BAもカスタム品を使用しているとされています。
筐体の作りは綺麗です。この価格帯で、この仕上がりですから、すごい時代になりました…。形状も変なところが無くて、フィット感が良いです。
ノズル部分はアルミ製で、やや太め。一般的な、例えばfinal Eタイプなども装着可能。(すこしキツいですが) ここの形状と素材にこだわってチューニングしたとメーカーは謳っています。
ケーブルは4芯OFC。品質が高い素材を使っている点がアピールされています。プラグ類は安価なタイプで、触り心地も安価な雰囲気があります。本体と組み合わせて使用すると音のバランスが良く、上手くまとめています。
〇KBEAR KS2レビュー
海外通販サイトのKeephifiさん(公式サイト Twitter:@KeephifiO)さんより提供いただきました。
■全体の印象
厚みのある低音と明瞭な中高音域のドンシャリ。かなり低い音まで再生できる低音の再生能力が高く、アピールポイントのひとつ。誤解してほしくないのは、再生能力は高いが低音の量がやたら多いわけではなく、上手くバランスを取っている。ドラムのアタックが明瞭でキレを出しつつ、鮮明さのあるボーカル、ギター、ピアノなどで、ノリとキレが良い。
音量は取りやすく、音量、特に低音を持ち上げても破綻感が無くて優秀。
■各音域の印象
かなり低い低音域が厚く、再生能力が高い。イコライザーでかなり持ち上げても追従して再生できる。この価格で、ここまで低い音が鳴るのはセールスポイントとなる。中低音(少し高めのベースライン)などは少し弱めで、締まりやキレは少なめ。その代り、もう少し高い音のドラムのヘッドを叩くアタック音が明瞭で、楽曲全体にノリの良さが出る。
シンバルは明瞭さがあるが、表現はあまり上手くない。耳障りな鋭さやキツさは無く、必要最低限鳴ってくれる。
ボーカルの表現は明瞭で低音域に埋もれない。表現は、どちらかというと線がハッキリとした鮮明なタイプ。音量と表現が、他の音域と上手くバランスを取っていて高評価。ボーカル域は明るく乾いたような音で、しっとりとした情感豊かなボーカルはやや苦手。女性ボーカルの方が得意。男性ボーカルは、低めの音が出る時にBAの領域から出るのか、ちょっとだけ繋がりが悪いと感じた。女性ボーカルでも低い音が混じる声質の場合は、チグハグ感が少しある。サ行やパ行の刺さりは無く優秀。息の音やリップノイズはそれなりに出る。
エレキギターはキレがあり上手い。アコースティックギターやフラメンコなども、弦のはじける鳴りが上手く出て好印象だった。
ピアノも鮮やかで、楽曲に鮮やかさを上手く載せてくれる。表現力はそれなりなので、ピアノが前面に出てくるような楽曲だと物足りないかも。
大雑把な聴こえ方は普通はボーカルが強いことを念頭に置いてもらって、
ベース≒バスドラ≧ボーカル≒ギター≒ピアノ≧シンバル
シンバルが一番下なのは、音量というより鋭さが控えめな表現によって印象が控えめになっている感じがある。
■その他聴こえ方
サーノイズはあまり目立たない。録音の悪い音源も上手くアラを隠してくれる印象で、古い音源との相性が比較的良い。ホールの残響や反響の表現はそれなり。リバーブの表現はそこそこ上手く、空間系エフェクトとの相性が比較的良い。全体的な定位はそれなりから、あまり良くないといった程度。BAを外せば定位は改善するかも?とも感じる。
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■お勧めできる人
ロック、打ち込み系、エレクトロ、EDM等々、ノリが良い楽曲が好みなら試してみる価値がある。特に、かなり低い音がキーとなるジャンルにはマッチする。この価格帯で、これだけ低い音域まで鳴らせるのは価値がある。
個人的に、フラメンコのギターの鮮やかさが高評価だった。
■お勧めできない人
バランスは良いが表現力がいま一歩か。(価格を考えれば贅沢な悩み) クラシックや、ボーカルの表現力が物を言う楽曲には物足りなさがある。
■雑感
結構好みです。この値段でこの音なら良いです。表現力が(値段の割には良いが)いまひとつ、なので、主力にはなりませんが、楽曲に合わせて使いたくなる楽しさがあります。
慣らし前はボーカル域の輪郭が誇張されたような違和感がありましたが、しばらく鳴らしたことで繋がりが良くなりました。
アホみたいにイコライザーで低音を持ち上げても追従するし、圧迫感が生じるぐらいの鳴り方をするので、かなり低いところまで必要な音源だと威力を発揮しますよ。
〇買い物かごの中身の評価
大雑把なお買い得度を評価する指標です。基準はこちらから。
お買い得度 ☆☆☆☆★
使い勝手 ☆☆☆☆★
お勧め度
一般 ☆☆☆☆★
趣味人 ☆☆☆★★
コメント
お買い得度は約2500円で購入として判定。苦手分野はあるが、割と広い範囲をカバーするバランスに、安価な価格設定、良好な装着感、作りの良さで☆4。付属品も最小限で、ケーブルも普通なので4止まり。
使い勝手も、バランスの良さ、音量の取りやすさ、装着感から☆4。
一般へのお勧め度は、低価格で楽しめるバランスでおすすめできる。低音が強めのバランスが好きならマッチしそう。
趣味人には、これぐらいの価格帯には種々の個性を持ったモデルがあるので、わざわざ買い足す理由は薄いが、安価で気楽なものが欲しければ費用対効果は高いと思う。
海外通販サイトのKeephifiさん(公式サイト Twitter:@KeephifiO)さんより提供いただきました。