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2020/02/08

実検するおじさん

Astrotec GX70は厚みがあって柔らかい表現[レンタル品]

IC-CONNECTさん(Twitter:@icconnect_news)と、先日レビューしたikko zerdaと一緒にお借りするレビュー品を何にしようかと相談している際に、5000円前後のものであれば弊ブログは得意なのでどうでしょう?と相談した際に提案いただきましたAstrotec GX70です。
Astrotec GX70
Astrotecの私のイメージは、チューニングが上手く、低価格に抑えるのが上手い印象です。結構実力派が揃っていると感じています。

さて、今回お借りしたGX70は、使いやすい価格と音のバランスで、一芸に秀でているタイプではありませんが、普段使いに結構良いと感じています。


詳しく見てゆきましょう。

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レビューに関する決め事はこちら


〇無理矢理一言雑感


厚みがあり、暖かみのある柔らかい表現でバランスを上手く取っている。



〇Astrotec GX70とは


 IC-CONNECTさん(Twitter:@icconnect_news)さん取り扱いのイヤホンメーカーです。ざっくりといって、充実した低価格帯カナル型イヤホンと、高価格帯イントラコンカ(LYRAシリーズ)といった感じで、ちょっと独特のラインナップ。

LYRAシリーズは評判が良くてシリーズ展開も豊富です。

 今回お貸しいただいたGX70は、5000円前後のAstrotecで一番層の厚い価格帯に属する耳掛けタイプのカナル型イヤホンです。構成はダイナミックドライバー1機です。
ケーブルはMMCXタイプ。ちょっとクセが付きやすいかな?って感じ。全体的な装着感は悪くないのだけれど、ハウジングが角張っていて、耳の窪みが大きめの私にはスッポリと入り過ぎて角がちょっと当たるかも。試聴の際はこのあたりをチェックいただければ。



〇Astrotec GX70レビュー



紹介する商品はこちら。価格などもこちらへ。
今回は、IC-CONNECTさんよりお借りしてのレビューです。




■全体の印象

 中低音にピークがあるカマボコシンバルがそれなりに出るので、かなり高い所だけ持ち上がったドンシャリとも考えられる。中高音域にかけて柔らかめな表現で十分な量が出ており、明瞭さもある。バスドラのキックやベースラインに厚みがあり、迫力の良さやノリの良さが出ている。ボーカルは前面に出てくるタイプではなく、すこし距離を取っていて、柔らかい表現。
 音量は取りやすく、音量をかなり上げても割れや歪みは気にならず、実用範囲の耐入力が大きいと思われる。

 なお、箱出し状態では以下の評価よりもキレが出ていない印象であった。参考まで。



■各音域の印象

 低音~中低音に厚みがあって、バスドラやベースラインが明瞭でノリが良い。ベースソロなどで聴かれる、ちょっと高めの音程で踊るベースラインなんかが上手い。重低音の量はそれなりで、楽曲全体に厚みを持たせる必要量が出ている。中低音~低音域をイコライザーで持ち上げたところ、圧迫感が出る程に追従してくれたので、再生能力はなかなか高いかもしれない。キレや締まりはそれなり。

 スネアやタムのヘッドを叩くアタック音は柔らかい表現。このあたりの柔らかい表現が全体のバランスやGX70のキャラ付に繋がっており、ここが好きな人は魅力だし、苦手な人は弱点と感じるだろう。
 シンバルは鋭く必要十分に鳴ってくれるため、全体がダレた感じにならないように引き締めているのが効いていると感じた。ジャズなどの落ち着いた雰囲気での、ニュアンスが豊かなシンバルのタッチなどの表現はなかなか上手い。

 ボーカルの表現は全体的に柔らかい。反響とか響きのある感じ。複数人が歌っている時の鳴らし分けや定位はそこそこ上手い。息の音やリップノイズは少なめだし、柔らかい表現。ボーカルと少し距離がある感じで鳴る。サ行やパ行の刺さりはない。

 エレキギターは厚みのあるダークな雰囲気が上手い。ディストーションのエッジ感やキレは少し丸まった表現。軽やかなカッティングの軽快さはスポイルされる印象。

 ピアノも豊かで太い印象。楽器由来の響きもそれなりに出る。バイオリンは、弦をこするザリッとした成分が出ており、楽器由来の響きも出ている。バイオリンよりもビオラやチェロの、もう少し低い音程の方が得意に感じる。

大雑把な聴こえ方は普通はボーカルが強いことを念頭に置いてもらって、

ベース≒バスドラ>シンバル>ギター≒ピアノ≧ボーカル



■その他聴こえ方

 サーノイズは感じない。録音の悪い音源も上手くアラを隠してくれる印象で、古い音源との相性が比較的良い。ホールの残響や反響、リバーブの表現はそれなり。全体的な定位は悪くない。

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■お勧めできる人

 全体的に柔らかい表現が好き(だけどシンバルは丸過ぎないのが好き)な人。ボーカルが前面に出ること(および鋭くクッキリ)を好まない人。ベースラインやバスドラの厚みが欲しい人。ダークなジャズなどは良くマッチするように感じた。


■お勧めできない人

 耳元で囁くようなボーカルを求める人。ボーカルの鮮明な表現を好む人。低音域の締まりやキレを重視する人。ギターのキレのある表現を好む人。


■雑感

 厚みがあって、ギターもしくはピアノが主体となったジャズとの相性が良いと感じました。AstrotecのAM800あたりもインスト曲が上手かった印象があるので、そのあたりを考えつつチューニングしているのかもしれません。
 個人的な好みを言うと、カッティングの軽やかさが出ないなど、もうちょっとキレが欲しいところ。ただしバランスは取れており、モヤモヤとキレがないとは感じないチューニングがされているところはアストロテックの上手さだな、と感じました。




〇買い物かごの中身の評価



大雑把なお買い得度を評価する指標です。基準はこちらから。

お買い得度 ☆☆☆★★
使い勝手  ☆☆☆☆★
お勧め度
  一般  ☆☆☆★★
  趣味人 ☆☆☆★★

コメント

 お買い得度は約5000円で購入として判定。柔らかめの表現が好みであれば、バランスが上手く取れており、音質面は評価できる。使い勝手や付属品はいたって普通の良く出来たイヤホン。しかし、昨今の5000円近辺のライバルが強すぎるので、高評価は付けられないと感じて☆3。音量の取りやすさやフィット感で、便利に感じるであろうという点と、この価格帯では比較的少ない、MMCXコネクタによってケーブル交換が可能な点を加点して、使い勝手を☆4。ケーブル交換不要な人は☆3。
  お勧め度は、一般には、バランスの良さがあって使い勝手も良く、価格も比較的安価であることから☆3。eイヤホン等で買いやすく、正規保証を受けられることも加点対象。同価格帯ライバルが強くなっているので☆4は付かないだろう。趣味人には、一芸を持っていることを基準にすると☆2程度であるが、気軽に使える価格帯で軽量で、バランスも取れているし、MMCX対応で遊べる幅があることを考えて☆3。自分がキレを重視した評価であるのも伸び悩んだ理由かもしれない。


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