小さいので音質的な限界を感じるところもありますが、作りも良くて音のバランスも悪くないです。特に、音の広がり方が良くて、スピーカーの存在を感じにくいです。
サイズ、音のバランスや音の広がり方がカフェやショップのBGM用途に非常にマッチすると考えております。そのあたりを詳しく説明します。
〇EWAさんについて
とあるガジェット系の比較雑誌でベストバイにA106が選ばれるなど評価を受けているBluetoothスピーカー専門のメーカーさんです。以前依頼を受けて上位モデルのA2Proなどのレビュー（記事へ）をしております。
筐体の作りがシッカリとしていて、音のバランスの調整が上手いのが印象的です。
〇EWA 106Proのレビュー
そんなEWAの評価を高めたA106Proです。商品としては（マイナーチェンジが無ければ）2018年発売の製品になるようです。
全体、特に筐体の作りが良くてしっかりとしています。このあたりが、私がEWAさんをオススメしているポイントだったりします。筐体が弱いと変な共振とか出ますからね…。
（画像で光っている）ボタンの後ろ側にUSBの充電ポートがあり、充電しながら使用できます。
接続は簡単ですし安定します。電源を入れればペアリングリストに表示されるので、それを選んでペアリングするだけ。操作はボタン一つだけ(電源オンオフはこれの長押し)で、クリックの仕方で色々と操作できるようなんですが、クリック感が曖昧で、電源スイッチのみと割り切った方が良さそう。操作はスマホ側でできますし。
さて、音の印象。イヤホンなどよりもザックリといきます。
■音の印象
中音域に集まったカマボコ。ただし中低音域に谷があるのか筐体内の反射か共振かでクセを感じる。
小型にしては低音の厚みが最低限出ている。前述のクセで篭っているような印象を受けるかもしれないが、シンバルが鮮やかに出ている等、高音域も再生できている。
やや丸い感じになるがピアノとの相性が良く、アコースティック(もしくはクラシック)ギターも鮮やかさが出ているし、ダークな印象の吹奏楽器系も悪くない。
ジャズなどをBGM的に流すのに適したバランスで、音の広がりが良く、スピーカーの存在を感じさせにくくて良い。試しに自宅の冷蔵庫の上に置いてみたら音が上手く広がってくれて、部屋の反対側の端でも悪くない印象だった。
逆に近くで聴くと、筐体内の反射か共振でクセを強く感じてしまって、バランスを欠いた。少し離れれば気にならなくなるので、やはり離れて聴くのを推奨したい。
〇通信面や遅延とか
テスト中は音切れなどは特に感じなかった。接続も簡単。
ただし遅延はある。一昔前のBluetoothオーディオってぐらいで、動画鑑賞は避けた方が良いレベル。BGM用途なら全く問題にならない。
〇音量
音源や機材にもよるが、例えばiPod touchでyoutubeの音を出力したとして、広めの1LDKなら十分な音量が取れる。音量最大だと歪んでダメ。やや大きめの音量の方が音の厚みやキレが出て良い感じ。
〇カフェやショップでのBGM用途にオススメしたい
近い距離で、音楽を楽しむためのメインのスピーカーにするには能力不足だ。ほとんど同じ価格で大きなサイズの物があるので、そちらのほうが良い結果が得られそう。
音の広がりの良さ、小型で置く場所に困らない点や、BGM系の楽曲とのマッチングが良い点から、カフェやショップのBGMを流す用途に非常にマッチする。というか強く推奨したい。スピーカーの存在を感じさせにくくて良い。
試しにカフェで使われるようなジャズとか、無印良品のBGMなんかを流してみたら、スピーカーとの相性が良く、おすすめできる。特に、目につきにくい高い場所に設置するなどすれば、音の広がり方が更に良くなって、費用対効果も含めて非常に満足感の高い設備投資になるだろう。
〇最後に
なぜ、カフェなどにおすすめするか？っていうと、A2Pro(レビュー)をアパレルショップさんに長期レンタル（というか、ほぼプレゼント）して使ってもらっていて、非常に満足してもらっているからなんです。
2020年1月現在で約1年となりますが、トラブルなく使えているようですし「どこから音が鳴っているの？」とか「良い音ですね！」と言われることが多いようです。A106ProはA2Proよりも安価で音質的には落ちますが、音の広がりの良さは共通していますので、マッチする！と判断したわけです。
音質を求めるなら、EWAでもA2Proが圧倒的に良いです。しかし価格が倍ほどしますから、安価に、そして小さい物を求めるならば、A106Proは良い選択です。2000円なら元が取れますよ。
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