そこで今回は、どのような物を入れたいか、どこに設置するのか、どのサイズがお買い得なのか、という3点をじっくりと検討します。
私はこの検討の結果、ハクバのKED-60が最もお買い得で設置しやすい!と考えました。参考になれば幸いです。
※追記
実際にハクバのKED-60に、どれだけの機材が入るかの検証は以下にまとめています。
→【レビュー】ハクバ Eドライボックス KED-60
〇最初に
今回、ハクバ 電子防湿保管庫「Eドライボックス」KED-60を購入するにあたり、中に入れる物の数や大きさ(容量)と、防湿庫自体の大きさ(設置時の問題)などを色々と検討しました。ネットで色々と調査しましたが『これだ!』という情報が少なく、私の検討内容をまとめることにしました。
〇容量別 入る機材を検討する
お部屋の設置環境にピッタリでも容量が不足すると買い替えや防湿庫外で保管する必要が出てくるなど問題が発生します。色々調べると手持ちの機材+α余裕をもって選びましょう、と書かれていることが多く間違いではありませんが、無駄に大きいのも考えものです。
ここでは、各社のラインナップを大雑把分けて検討します。以下は、メーカ写真や店舗で試してみての私の印象です。各自の機材に合わせて検討してください! また、手持ち機材の一部だけを防湿庫に入れることにして、防湿庫サイズを最低限にするのもアリなので、そのあたりも各自の都合に合わせて検討ください。
★25Lクラスに入るもの
容量は小型ミラーレスなら本体+3~4本のレンズぐらい。ミドルサイズ一眼レフと2本のズームレンズを入れると手狭に感じる。ライカM+レンズと標準単焦点1本というような使い方も素敵。容量の割に割高になってしまうのが悩みの種。
↑このサイズはKED-25の一択です
★40Lクラスに入るもの
一眼レフ+2本のズーム+単焦点を3~4本ぐらいは入りそう。レンズを多数所有する人には手狭になりそうなサイズ感だが、小型ミラーレスカメラ+レンズ4~5本とハンディカムや、一眼レフ+ダブルズームキットとハンディカムぐらいは収納可能。
★60~80Lクラスに入るもの
充実のラインナップ。後に書きますが、売れ筋なのか店頭での割引率が大きいのも特徴。超大型レンズでなければ、ほとんどのレンズを干渉なく保管可能。一眼レフ2台+中~大型ズーム2本+単焦点5~6本ぐらいは余裕で入る(KED-60で確認)。個人的な感想としては、一眼レフとレンズを多めに所有する趣味人にはこれぐらいを推奨したい。
↑各社ラインナップが多く、縦長や奥行きがスリムな物まで色々選べる
★100L以上なら何でも入るよ
沼の住人様御用達。ここまでのサイズの必要性を感じたら、これを買ってねって感じ。超大型レンズを立てて入れるなら、これぐらいのサイズ(高さ)が必要。(棚の構造は要確認)
↑このサイズは縦長の物が基本でワイドなモデルも少々。ドア2枚などの特徴も。
〇設置場所から考える防湿庫の容量
防湿庫を選ぶ際に難しいのは容量と設置場所です。選ぶ際に最も重要な要素は、設置場所との兼ね合いだと考えます。ちなみに、比較対象として中型の電子レンジは幅50×奥40×高30(cm)ほどで、重さは10kgほどです。
★25Lクラスの設置場所
かなり小型なので気軽に棚上やデスク上に設置可能。床置きでも棚下のちょっとしたスペースに置きやすい。背が低くて転倒の心配が少ないのも魅力のひとつ。
★40Lクラスの設置場所
床置きするかデスク上に置くか悩む。大雑把に言って、電子レンジより幅が狭い(40cm弱)ぐらいのサイズ感。重量は中身を入れれば15~20kg程度となり、デスクや棚上に設置するなら安定性の良い場所を選ぶ必要がある。
★60~80Lクラスの設置場所
基本は床置き。モデルにもよるが、多くは電子レンジの幅を10cmほど狭くして2段積みしたぐらい。重量も単体で15kg近くなり、重いレンズを複数入れれば30kg近くなる可能性があるため、棚上に置くならかなり安定したところを用意する必要がある。
★100L以上クラスの設置場所
床置き必須。高さは90cmかそれ以上となる。家具と家具の隙間がすっぽりと空いている人なら空間を有効に使える。重量も単品で20kgを超え、転倒防止策も考えた方が良い。物が目線の高さに近づくので、カメラをインテリアとして飾るなら選択肢としてアリ。
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〇容量 設置場所 コスパでおすすめなサイズは?
以上の中に入れる物と大きさ(設置場所)を検討し、ここまで述べていなかった価格、特に容量1Lあたりの値段(コストパフォーマンス)で考えた際の、私の独断でのおすすめは、60~80Lクラスです。この中で特にコストパフォーマンスが高いのが、私が選んだハクバKED-60です。
実物を見ながら検討した結果、容量40Lクラスですと、所有するレンズが多めで、一眼レフと小型ミラーレスカメラも保管したい人にはギリギリだと判断しました。もう少し余裕が欲しい。
ここで価格を考えます。トーリ・ハン、東洋リビング、ハクバの有名3社を比べると、ハクバが防カビ機能や庫内照明を持たず、その分割安になります。定価だけを見ればどのメーカでも、サイズが大きくなれば容量当たりの値段が安く(コスパが高く)なります。しかし、注目は実勢価格です。
正直に言って、KED-80の高さ80cmや、KED-100の高さ1mは置き場所をしっかりと確保する必要があり、私の住環境では確保が難しいと判断しました。その点、KED-60は家具の隙間に入れやすいです。一般的なデスクの天板高さが70cmなので、このあたりがひとつの基準となりそうです。
↑大きいのは魅力的だが置き場所に困る…
もしも私が60Lで容量不足になった場合には、KED-60をもう一つ買い足すつもりです。容量は合計120LとなってコスパもKED-100と同等です。設置場所の問題を考えると、横並びにしても72cmと置きやすいサイズ感です。
以上から、中に入れる物、容量、設置場所、価格の面でお買い得でバランスが良いのは70L前後、特にKED-60をお勧めいたします。
〇最後に
私はここまで書いたように色々と検討した結果、KED-60がピッタリだと判断しました。しかし、防カビ機能や庫内照明を優先するならば、ハクバ以外の選択肢となります。ただ、防カビ機能は防カビ剤を入れれば対策出来ますし、暗闇で出し入れするわけでもないので、庫内照明は不要と判断しました。この辺りは予算との相談となります。
さらに、ピンポイントに置く場所が決まっている人はそれに合わせて検討が必要です。スリムなタイプが合う人も、背の高いタイプが合う人もいらっしゃるでしょう。
防湿庫はどんなサイズでも居室空間をかなり占有します。ご家族に白い目で見られないようなサイズを選ぶというのも、またひとつの重要なポイントかな、などと思います。(KED-60なら空いたスペースに滑り込ませることもできると思いますよ!)
※追記
実際にハクバのKED-60に、どれだけの機材が入るかの検証は以下にまとめています。
→【レビュー】ハクバ Eドライボックス KED-60