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2021/12/04

実検するおじさん

AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D EDはさすがの性能だった[実写レビュー]

ミラーレスカメラが世の主流になるのは明白で、一眼レフカメラは厳しいのは分かりますが、メリットもあります。レンズの資産が世の中にあることです。
ニコンやキヤノンはかなり古いレンズでも、状態の良い物が出回っています。これを活用しない手はありません。

今回、昔の報道機関御用達レンズだったAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D EDを買いました。ズームレンズで切り出す事や、望遠特有のボケを楽しむなどしています。さすがの描写力で気に入っています。

○AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D EDとは


 ニコン純正のこのレンズは、基本設計はフィルムカメラ時代から引き継ぎ、内部モータ非搭載のズームレンズです。よって、ニコンの中級以上の一眼レフ機が搭載するボディ内モータでAFを駆動します。私はD7200を使用しているのでAF使用が可能です。

 70mmや80mmから200mmでF値が2.8のズームレンズは、簡単に言うと小中学校の教室レベルの距離感で人をアップにして撮影するのに絶大な威力を発揮します。
 このようなシチュエーションとはつまり報道です。記者会見会場をイメージしてください。このレンズの存在を知らなくても、30代の人ならこのレンズで撮られた写真は見ている可能性は高いですね。スポーツでも比較的近い距離なら威力を発揮します。
 このような設定のレンズは、各社が総力を挙げて技術を磨いてきた歴史があり、その時代の一級品のレンズが並びます。ここで大幅に負けると報道機関の御用達マウントが勝者に傾くわけで、そりゃ本気になります。

 そんな、ニコンにおける報道機関御用達レンズがAF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D EDおよび、そのシリーズです。
 細かく名前を変えたり変えなかったりしながらマイナーチェンジが繰り返されており、正直に言うと自分のモデルがいつ頃の物かは把握できておりません(汗)
 今回の物の前の直動式ズームレンズから回転式ズームレンズに変わったタイミングと、モータ内臓タイプに変わったあたりで大きな変化点があるようです。その視点から見ますと、私の物は真ん中に位置しています。

 大雑把にこれらのモデルを見渡しますと、描写力や最短撮影距離などを細かく改良しながら、もともとの素性の良さが活きているレンズとして評価の高いものとなっています。

 超定番で、長く生産されており、仕事で使う人の多いレンズでありましたから、中古市場に潤沢に良い個体が転がっているのも、このレンズの特徴です。
 私は今回、状態の良さそうなものをメルカリで購入しました。



○使って分かる明るい望遠レンズの楽しさ[実写レビュー]


 私は基本的にテーブルフォトに分類されるような物撮りがほとんどです。撮影の散歩に出かけても、換算50mm程度の標準レンズだけで楽しむことが多いです。
 望遠レンズは、キットレンズレベルの200mmまでのズームレンズと、TOKINAの古い50-125mmというレンズだけ所有しており、200mmのレンズ、D7200では換算300mmの明るいレンズは未経験でした。
 実際に街でこのレンズで撮影してみますと、写りの良さに驚きます。このような望遠で描写力の高い望遠レンズは、人や車を撮るのにうってつけです。
 ボディラインや反射が有機的な印象をもたらします。多少、ライトルームで調整していますが大幅な修正はしておらず、それでこの抜けの良さやコントラストの高さは、旧世代のレンズとは思えないですね。

 もっとも、最新世代のレンズは未経験なので説得力はありません。




○簡単な実写だけですが最後に感想


 当時のニコンの技術が注がれた「激戦区の」レンズはさすがの描写力だと感じました。
 このようなレンズが5万円以下、上手く買えば3万円程で手に入るのは非常に魅力的です。
 レンズにAF用モータが無い故に安価であるのですが、ボディ内モータを備えた機種であれば、その性能を安価に楽しむことができます。

 重いけどこれを着けて歩いて、注目した部分を大胆に切り取るような「望遠スナップ」を最近は楽しんでいます。人が写っていたりしてブログに出せないのですが、写りが良くて気に入っています。

 機会があれば、一度試して欲しい一本です。