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2019/02/21

実検するおじさん

マンフロット 055(190)プロ三脚でセットの雲台はどっちにしようか?って話

既に記事にしておりますが、マンフロット055プロアルミニウム 3段 自由雲台セットの三脚を購入しました。(レビュー記事)

このマンフロット055プロおよび190プロには、三脚のみと3Way雲台セット、自由雲台(ボールジョイント)セットがラインナップされています。

今回私は自由雲台セットを選びました。なぜこれを選んだか簡単にまとめます。





〇最初に注意


 この記事は、すべての雲台に対して、3Way雲台が良いか、自由雲台が良いかを述べる記事ではありません! あくまでマンフロット055および190の三脚+雲台セットでどれを選ぶか、という内容です。

 というのも、セットを購入する場合は付属する雲台のクオリティーによって選択が変わると考えるからです。マンフロットの055および190の三脚+雲台セット以外で検討する(例えば単品購入する)場合は、私の検討内容を参考にしつつ、その雲台をしっかりチェックすることをお勧めします。




〇3Way雲台と自由雲台の特徴の比較


★3Way雲台


 それぞれの軸(方向)について角度を微調整しやすい。また、固定力が自由雲台に比べて高いとされている。物撮りならこちらを推奨する場合が多い。

★自由雲台(ボール雲台)


 ボールが自由に動くため、好きな方向にセットしやすい。固定力は比較的弱めで、強力な固定力が欲しければ高価な物を選ぶ必要がある。どちらかというと動きがあったり、様々な方向に向ける必要がある用途に向く。一般的には自由雲台と呼ぶようだが、マンフロットはボール雲台と表記している。


 以上を考えると、私の用途である物撮りメインでは3Way雲台の方がマッチしそうです。しかし私は自由雲台を選択しました。それはなぜでしょうか。



〇055付属の3Way雲台はちょっと不満


 055付属の3Way雲台MHXPRO-3W自由雲台MHXPRO-BHQ2の実物を見比べると、単品価格はほぼ同じですが自由雲台MHXPRO-BHQ2の方が作りが良いです。また、より高価な3Way雲台、もしくはギヤ雲台(微妙な角度調整をギヤで設定可能な雲台)と比べると、セットの3Way雲台MHXPRO-3Wは頑丈さや微妙な調整のしやすさの面で見劣りします。

↑単品で買うと結構高いので、セットで買うときは慎重に…


 また私は、まともな雲台を持っておらず、フラッシュライトなどと組み合わせて使うことを考えて自由雲台は1つぐらいは欲しいと考えていました。



〇マンフロット055は自由雲台セットMK055XPRO3-BHQ2を買った


 というわけで、セットの3Way雲台を選んでも不満が出てくるだろうと考えて、自由雲台セットを選びました。少し時間が経って予算に余裕が出れば、マンフロットのギヤ雲台を購入して物撮りに特化させようと考えています。


↑今後導入したいギア雲台。これねぇ、実物触ったんですけど、セットになっている雲台とは比べ物にならないぐらいシッカリしているんですよ…


 今回私は、自由雲台の方が『勝っている』と判断したわけではなく、いろいろ買い足して余ってしまっても使い道がありそう、という観点から自由雲台セットを選びました。ここでの使い道とは、ギヤ雲台を買い足した後で余った自由雲台も、一脚用に使用したり、安い三脚に取り付けて照明を固定したり…という活用法です。そう考えたほど付属の自由雲台は使い勝手が良いです。

 もしも、そういう『後々買い足したりしない』という人で、微妙な調整がしやすい方が良い、という人は3Way雲台を選んだ方が良いかもしれません。(ちなみに、買った自由雲台での物撮りですが、中型一眼レフぐらいなら物撮りにもマッチしていますよ。)






〇ボール雲台MHXPRO-BHQ2のレビュー


 今回の記事の主題は以上になりますが、せっかくなので自由雲台MHXPRO-BHQ2についても少し見ておきましょう。
重量は500gと、初めてこの手の雲台を手にする人には驚きの重さです。単品で買おうとするとそれなりに高価ですし、低価格な自由雲台とは違って耐荷重が10kgと安心できます。
右側の大きなレバーというかツマミでボールの固定をします。ギリギリと締め込む、というよりも、バネのようなものを圧縮していくような感触ですね。左側の小さなツマミでボールを自由状態にした時の動きの渋さ(スルスル動くか動きを重くするか)を調整します。所詮、摩擦を調整しているのでネットリとした感じを期待すると…ですが、いきなり動いてほしくない場合などは重宝します。
で、その裏側にあるこちらのツマミは縦軸回転(雲台本体が回る)を止めるものです。ボール雲台なのでカメラは全ての方向を向くため普段は使用しませんが、ツマミ類を操作しやすい方向に向けたり、カメラを垂直方向に立てたい時は使用します。
このように雲台を突き出して止めようとすると、モーメントの都合で一番苦しい使い方になると予想されますが、D7200に軽量単焦点=1.0kg程度ならば余裕です。不安感はありません。

 俯瞰撮影をする際のポイントは、まっすぐ真上から撮影することです。この時に微妙に斜めからになると結構気になる(それを狙うなら別)ので、ボール雲台で微調整しながらの撮影はなかなか楽で良いです。ギヤ雲台ならもっと精密に狙うことも可能なので、このあたりは手軽さを取るか、精密さを取るか、という選択になります。



〇最後に


 私は今後の機材の購入予定も考えて自由雲台(ボール雲台)セットのMK055XPRO3-BHQ2を購入しました。皆さんにとって必ずしも『自由雲台セットの方が良い!』とは思いませんが、物の作りの面だけで言うと、マンフロットのボール雲台MHXPRO-BHQ2の方がお買い得に感じます。

 これ1セットだけで買い足さない!そんな余裕ない!という方は、それぞれの撮影スタイルに合った物を選ぶことをお勧めします。とはいえ、そのうちに不満点が出て、どうせ買い足すでしょ?って思う人は、後々に活用できそうな自由雲台セットを選んではどうでしょうか?

三脚のレビューはこちらから