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2016/11/12

実検するおじさん

ヘッドホンのスペックから分かること 1

この記事は、オーディオに関して記述するに当たり、分かっていると理解がスムーズなこと、それぞれの記事で説明するには長くなることを記載しています。

先に結論から申し上げておきます。
注意すべき数点は分かるが、それ以外の『音』までは聴いてみないと分かりません。

この記事を読む必要を感じなくなってしまいそうですが、せっかく高価なヘッドホンの購入を考えるのですから、少し気を付ければ分かる注意すべき点はチェックしておきましょう。

ヘッドホンとイヤホンで共通する部分はありますが、今回はヘッドホンに注目します。
では、スペックを見てみましょう。昔は1万円以下で、とりえずこれといわれた機種(ATH-A500 持ってます)の後継機 audio-technica ATH-A500Z。(有名なメーカーでオーテクと略されます。)


これのスペックはこんな感じ。

プラグ      φ6.3mm標準/φ3.5mmミニ 金メッキステレオ2ウェイ
コード      3.0m(片出し)
型式       密閉ダイナミック型
インピーダンス  40Ω
出力音圧レベル  100dB/mW
質量(コード除く) 300g
ドライバー    φ53mm
最大入力     1,000mW
再生周波数帯域  5~34,000Hz

慣れていない人がチェックした方がよい順番に並べました。

●プラグのサイズ

プラグはiPodなどにつなげる部分です。
これは違いますがL型と書かれているものがコネクタが直角に曲がっているもので、太く大きいヘッドホンの端子は案外かさばるので、L字の方がコンパクトだったりします。ただし、PCなどに挿す場合はL型だと他のものに干渉するかもしれません。


プラグの太さが曲者で、φ3.5mmミニステレオっていうのが、iPod、スマホ類に備えられたものに対応します。これは、φ3.5mmをφ6.3mmに変換するプラグが付属しています。
スマホやiPodのようなポータブル機が普及した今、φ3.5mmに対応していないものはほとんどありませんが、極稀に太い6.3mmしか使えないものがあります。(6.3を3.5に変換するコネクタもありますが、重たくなって使いにくいんですよね。)

↑ちなみに、アーティストが使用する録音スタジオで使われている定番!として知名度が高く、誰もが一度は興味を持って、熱狂的なファンが多いSONY MDR-CD900STは珍しく6.3mmが基本です。(逆に、注意すべきはこいつぐらいなんですが)

●コード

コネクタ部分から本体までの長さです。ATH-A500Zは室内での使用を前提としているので、3mありますが、PCに接続してデスクから離れない人や、スマホなどに繋げる人には正直長いです。ポータブル機向けのものだと1~1.5mというものがあります。気の利いたものだと、1m+延長ケーブルみたいな製品もあります。あと、カールコードや布巻のコードなどがあります。この辺りは好みです。カールコードは自由度が効きますが、単位長さあたりは重いしビヨーンと延びて不便と思ったりしますし、布巻コードは絡みにくいですが太く重くなります。実物を見れるのが良いかもしれません。
最近増えてきましたが、ケーブルの途中にボリュームが付いているものがあります。iOS対応のボタン式リモコン付きなどもあり、便利なものがあります。ただ、厳密なことを言えば、余計なものが付けば付くほど音は悪くなる可能性がある、ということは覚えておいた方が良いかもしれません。(リモコンなしケーブルと比較するレビューなども多いです。でも、便利ですよね)

●型式(形式・構造) 密閉型(クローズド)か開放型(オープンエアー)か

これは音の傾向が変わります。audio-technica の密閉型の定番機がATH-A500Zなら、開放型の定番機はATH-AD500Xとなります。昔からこのシリーズは対比として挙げられてきました。(メーカにより呼び方は色々です)

写真を見てもらえれば分かると思いますが、耳に乗せる部分の外側がメッシュです。これが開放型です。A500Zは完全にケースで覆われていて密閉されているのがわかります。
音の傾向の違いは後で述べるとして、注意すべきは、開放型は外にも内にも音がダダ漏れだということです。『音漏れが迷惑』で済むなら良いですが、アニソン電波曲がガンガン流していたら、テロです

冗談はさておき、開放型は外の音も入ってしまいますので、室内での落ち着いた音楽鑑賞用と考えた方が無難でしょう。

そんな開放型ですが、メリットがあるから開放なのです。開放型は密閉型に比べて高音の表現がうまかったりして、あっさり(さわやか)な印象の機種が多いです。また、自然な鳴りと表現されることが多いですが、密閉型やイヤホンに多い『近くで音が鳴って響く感じ』が弱く、音場が広いモデルが多いようです。(音場の説明は難しいですが、音源から一歩離れたように聴こえる、スピーカーで聴いているような感じをプラスした感じ、と思ってください。)
一方、ATH-A500Zのような密閉型は、遮音性が高いだけでなく、外に音が逃げない分、力強い表現がうまい、低音を強く出しやすい等が特徴と言われます。ただし、ケース内の空気がバネになって邪魔するためか篭ったような音になりがち、密閉されているため音が反射して干渉して歪みやすいとも言われます。


密閉型は開放型に比べて近くで鳴っている感じが強く、開放型のモデルの方が分解能が低く感じられたりする場合もある(そんなことはないのですが…)ようですし、低音好きには開放型のあっさり感が物足りないと言われることもあります。人の好みと感覚とは難しいものです。

以上は、大雑把な傾向を示しただけなので、モデルによって違いますのでご注意ください。

開放型は試聴程度しか経験がないですが、その際に、密閉型と大きく違う装着感と音の雰囲気に驚いた記憶があります。(開放型の良さを生かすためイヤーパッドの構造や素材も違い、装着感も違う)多くの人は密閉型しか知らないかと思いますので、一度試すとはまるかもしれませんよ?

以上は、比較的安価なモデルでも罠に陥る可能性のある項目3つをあげました。買った後に音以外の面で『使えない! 使いにくい!』という悲劇を避けるためにあえて述べました。(構造は音に影響大ですけどね)この辺って、大切なはずなのにレビューで挙げられていることって少ない気がします。音や、そのメーカーのすごさや、特殊技術に注目しがちですからね…

長くなってしまったので、そのほかの項目は次の記事に続きます。