私がSKX013を買う前に、ラインナップ豊富なセイコーダイバーズウォッチについて調べて比較した内容をまとめました。
販売店で現物を腕に載せて確認したこともあわせて紹介します。もうラインナップは知っているよ!という人より、これから調べようとしている人の参考になれば…と思っております。
※更新履歴
2019年8月
SKX013を購入したので内容を見直しました。
・SKX013購入までの検討を記事にまとめました。
・SKX013の詳細レビューを別記事に用意しました。
2020年7月
ラインナップに廃止・ニューモデルがありましたので見直しました。
[雑談]セイコーダイバーズ比較その2[SBDC031とSBDC061]
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〇セイコーダイバーズウォッチについて
セイコーダイバーの歴史は長く、1965年、機械時計の技術革新が進み黄金期ちょっと手前ぐらいの年代に、ファーストダイバーと呼ばれるモデルが登場しています。
ファースト、セカンド、サードと進化してゆく中で『セイコー独自デザイン』が広く認知されるようになってきました。悪く言えばクセの強い、良く言えば『その形が欲しければセイコー』という感じです。
セイコーダイバーはデザインだけではなく、その性能や高耐久性、安価という点が支持されています。海外フォーラムを見ているとセイコーダイバーズの海外人気の高さに驚きます。
〇私が欲しいモデルをざっくりと紹介する
今回はメカニカル(機械式)に絞り、セイコーダイバーズの中核コレクションのダイバースキューバについてまとめています。新しいラインナップは全体的に値段が上がっており、およそ5万円から15万円の価格帯となっています。私の独断と偏見による候補は以下です。
☆ヒストリカルコレクション ファーストダイバー SBDC101 SBDC053
セイコー初のダイバーズウォッチ「ファーストダイバー」のデザインを元にしたSBDC101が、2020年に追加されました。横約40.5mm、縦47.6mm、厚さ13.2mmで、セイコーのダイバーズの中ではコンパクトです。試着してみると、数字以上にコンパクトです。デザインも、引き締まった感じがします。
一世代前のサブマリーナをスーツに合わせるようなスタイルがOKと感じるなら、ビジネスにもマッチするサイズ感と落ち着いたデザインです。私はスーツにはフォーマルっぽいデザインの物を使いたい人ですが、これならばアリだと感じました。
ラバーストラップのモデルだと、もっとスポーティーになり、ヴィンテージっぽさもあって、これはこれで良いです。
スペックも、パワーリザーブ70時間と同価格帯では非常に長く、便利に使うことができますし、価格を考えるとお得感があります。
☆ファーストダイバー現代版 SBDC051 SBDC053
SBDC101登場前に、SBDC051とSBDC053が発売されていました。近いコンセプトを持ち、2020年7月現在では併売されています。今後継続されるか否かは微妙なところ。
価格が、SBDC101等よりも安価な分、仕上がりを見比べると辛いですが、十分に魅力的なレベルにまとめられています。
個人的な感想としては、SBDC101(新作)の出来が良いので、自分はこちらは選択肢から外れますが、SBDC101よりも少し大きく、特徴的な針形状が好みならば、お買い得に楽しめます。
SBDC053(青)はシリコンバンドです。こうなると、スポーツウォッチの雰囲気が強くなります。実物を見ますと青色がなかなか綺麗で魅力的です。
☆ヒストリカルコレクション セカンドダイバー SBDC109
ファーストダイバーの後に発表されたセカンドダイバー、通称:植村ダイバーと呼ばれ鵜モデルをベースにして、2020年に追加されました。ケースサイドが丸みを帯びて、ケースと一体化されたリューズガードが特徴的です。
横42.7mm、縦46.6mm、厚さ13mmと、見た目よりもコンパクトに、特に縦を短く作っている点が特徴で、デザインによるボリューム感と、フィット感の良さを両立していて良いです。
こちらも、パワーリザーブは70時間と魅力的です。
☆サードダイバー復刻版 SBDY017 SRP775等
サードダイバー(愛称はタートル)復刻版はちょっと型番がややこしいです。海外モデルの型番と、日本正規の型番が混在しており、型番違いでも(形状は)同じものを指していたりします。
さて、カラーリングが豊富なタートルの中で、個人的には日本国内流通品ならPADIが良いかな?と思います。海外流通品を考えるなら圧倒的に金黒ですね。
縦47.7mm×横45mm×厚さ13.42mmで、縦は他よりも短いのが特徴です。
ラグが短くて腕に沿うような形状になっているので、しっかりとフィットさせれば実はフィット感や装着感が結構良いという不思議なモデルです。ネットで初めて見た時や、店頭に並んでいるのを見た程度では『変なデザイン…』と思っていたのですが、実際に何度か店頭で見たり試着したりしていると、格好良く魅力的に感じてくるので不思議です…。
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☆サムライダイバー SBDY007
これも復刻デザインになります。このモデルの愛称はサムライ(ダイバー)と呼ばれています。
このモデルの特徴は、かなり大きく、角ばって厚いケースデザイン、特徴的なラグ形状が挙げられます。縦48.4mm×横43.8mm×厚さ13.41mmと正方形に近い形状です。厚さも、ラグ部分が分厚いためサイドから見ると厚みが印象的です。
ラグとケース自体の厚みが相当ありますが、試着してみるとラグが腕にフィットする形状のためフィット感とか収まりが良いのには驚きました。
横幅があり、腕時計というよりも大きなバングルのような印象があります。これは好みですが、この防具のような存在感が好きになればこれしかない、と思える説得力があります。
☆ブラックボーイ ネイビーボーイ SKX007 SKX009
これまで廃番が噂されていましたが、2019年8月にSeiko5の新型が発売されたことで廃番が濃厚となりました。 (が、しぶとく生き残っており、ぶっちゃけ継続か否か判断が付きません…)
もともと超低価格ダイバーズウォッチとして人気で2万円を切った価格帯でしたが、現在は安くても3.5万円まで値上がっていて在庫も僅少となっています。
ボーイと言われるだけあって、サード、サムライや他のモデルに比べてコンパクトになっています。
コンパクトとはいえ縦46mm×横41mm×厚さ13mmありますから大きな部類ですが、ケースサイドやラグ部分が薄めのデザインであるため、数字以上にコンパクトに感じました。
作りの面では、実物を見ると値段の差を感じてしまうところはあります。ここまで書いたダイバーズの系列よりも、セイコー5の上位機種ぐらいに考えておいた方が良いです。
Seiko 5 Sportsの刷新に伴って廃止が濃厚なため、セイコーダイバーズやボーイに思い入れがある人や、いつか買おうと思っている人は、早めに買っておいた方がよいのかもしれません…(煽ったりはしたくないけど…)
☆ブラックボーイ ボーイズサイズ SKX013
通称ブラックボーイのボーイズサイズです。ややこしいですね。サイズが縦44mm×横38mm×厚さ13mmとなり一回り小さくなっており、現在のビジネスウォッチの主流ぐらいのサイズ感になります。(厚みはありますが)
サイズを小さくしただけではなくて、ケースサイドの面の付け方や文字盤色がボーイズと微妙に異なり、所有して色々と分かってくると、完成度の高さがわかります。
デカくて存在感のあるダイバーズを求めると違うかもしれませんが、現実的には使いやすいサイズ感だと思います。こちらも入手難となりました…。
※SKX013の詳しいレビューは以下で↓。
・購入までの検討を記事にまとめました。
・SKX013の詳細写真を載せたレビューを別記事に用意しました。
☆SUMO SBDC083 SBDC081
海外ではSUMOと呼ばれて長年親しまれてきたモデルがモデルチェンジしました。これまで、ほとんどデザインを変えてきませんでしたが、今回、ほんのちょっとだけ変更して、全体の質感を上げて、パワーリザーブ70時間のムーブメントを搭載しました。
旧モデルを見たことがありますし、新型の実物も見ました。新型のケースの仕上げの向上はなかなか良くて、質感が高まりました。トピックスはパワーリザーブ70時間でしょう。ここまでパワリザが長い時計はとても高価なので、旧型に比べてちょっと高価になってしまいましたが説得力はあります。
マッシブなデザインで縦に長い印象を受けます。しかし、さすがセイコーダイバーズという装着感の良さがあります。このあたりは、腕に載せて見て検討してみると良いかと思います。
〇最後に
セイコーダイバーズといってもデザインが多様で、嵌ってしまうと集めたくなるような魅力的なモデルがたくさんあります。昔に比べると高価になりましたが、多様なモデルが選べますし、精度も良く、修理も受けてくれるお店が多いので安心感があります。
SKX013を購入して見慣れてくると、クセが強いと思っていたデザインが急に格好良く見えてきたりして、セイコーダイバーズ沼は深いなぁ…と感じている次第です。
※関連記事
形状が良く似ているモデルである、SBDC031とSBDC061を比較した記事も書きました。
[雑談]セイコーダイバーズ比較その2[SBDC031とSBDC061]
で結局、SKX013を購入しました。
いろいろ悩んでSKX013を買いました[SKX007 SKX009 SKX013比較]
[レビュー]SKX013の詳細写真を載せたレビューを別記事に用意しました