※当サイトはAmazonアフィリエイト、Google Adsense、楽天アフィリエイトによる公告を掲載し、収入を得ています。

2018/06/07

実検するおじさん

[雑談]BMW 320d 220i 118dに試乗してきました

営業さんより熱心なアプローチがありましたので、買いませんよ?と断ったうえで色々と見せていただきました。
私に時間的余裕があったため、ドンドン試乗してください!とのことでしたので、BMWの中軸を為し自動車業界のひとつのベンチマーク(比較基準って意味です)である3シリーズを中心に、320d、220i、118dのそれぞれMスポーツに試乗させていただきました。

だいぶ時間を使ってくれましたので、ちょっと興味がある人に少しでも紹介できればお返しになるかな?と思い記事にしてみました。

どちらかというと、FRセダンって乗ってみて良さがあるの?感じ取れるの?みたいなところを中心に紹介したいと思います。


※ スポンサー



〇BMWディーラーに試乗に行ったきっかけ


 もう3年以上前になるかと思いますが、たしかBMWの車両のロングドライブ試乗イベントに応募して(外れたのですが)、それがきっかけでディーラーからDMや電話連絡が来るようになりました。
 現状、今のスイフトスポーツ(ZC32S)からの乗り換え予定はないのですが、BMWの営業さんから『試乗だけでもいかがですか?』と熱心に電話連絡をいただきまして、とりあえず話だけでも、とディーラーを訪問しました。

 で、今のところ買い替え予定は無いよと伝えたのですが、時間に余裕があるなら全部試乗していってください!とのことだったので乗らせてもらいました。


〇この記事の立ち位置


 さすがに、ブログ記事のために試乗するのは失礼だなと思う私ですが、随分と時間を割いてPRしていただきましたので、気になっている人に試乗だけでも行ってみたらどうよ?というお勧め記事を書いて、わずかながら協力できれば良いかな?と思い記事にしました。

 正直に言って、買い替え予定も無く、BMWのラインナップ(グレード展開)や細かなオプション類を把握していない私ですので『内装がー』とか『オプション価格がー』『収納がー』『ブランド力とか見栄え』等の話は期待しないでください。
 乗り味が好きでスイフトスポーツ(ZC32S)に乗っている私(ZC33Sの新型スイスポの試乗記事とかもあります)ですので、純粋に運転する楽しさには一般の人よりもこだわりを持っていると思っております。そういう人がBMWの3、2、1シリーズを運転してどう感じたか?とか、高いお金を払ってFR車に乗る価値はあるのか?というポイントに絞って書くことにしました。そういう視点で読んでいただけると幸いです。


〇試乗したのは320d 220i 118d Mスポーツ


 すべてMスポーツグレードです。営業さんもずるいですね(笑) 1シリーズはCセグメントセダン、2シリーズは1シリーズのクーペ版(というにはいろいろ変わっているそうですが)、3シリーズはDセグメントセダンとなります。

 320d Mスポーツは2Lディーゼル190ps、220i Mスポーツは2Lガソリン184ps、118d Mスポーツは2Lディーゼル150psとなっています。馬力表示は、絶対値にこだわりは無いですが、320dと118dが排気量だけでは同じエンジンに見えてしまいますので表記しただけです。


※ スポンサー




〇市街地でFRに乗った感想は?


 FFとFRって何?という人は理解できない話が続くと思いますので他の記事をあたっていただいた方が良いと思います(汗)

 試乗する前の先入観では、市街地走行でFRらしさを感じることは稀、もしくは皆無で、FRにこだわるのはもったいないのでは?と思っていました。試乗してみて、結論から言えば『FRの良さを感じるタイミングが想像以上に多かった』ということです。

 FRの良さで取り上げられることが多いのは『回頭性の良さ』ですが、それよりもむしろ『操舵輪である前輪に駆動系が付いていないことによるストレスレス』の良さを感じました。

 FFはノーマルのビスカス式のデフがいかに負荷が軽い(旋回時に邪魔しない)といっても、色々な物がくっついて回っているは確かですし、アクセルを踏めばタイヤが向いている方向に進もうとするし、アクセルを抜けばエンジンブレーキが加わるため、転舵によって車両を旋回させる力以外の力が色々と働いてしまいます。(駆動力が旋回方向にかかるというのは、ここではちょっと無しで)

 一方、FR車両は基本的にはフリーですから、アクセル操作による前輪の変化はFF車両に比べれば格段に小さいです。また、右左折する時も、FRの方が前輪の動きが素直、といいますか、案外FF車って前輪の機構上、左右のタイヤが繋がっているデメリットって大きいのではないか?と感じました。(スイスポと車格もメーカも価格帯も違うので、FFとFRの違いと断定するのは危険だと思いますが)


〇加速時にFRらしさを感じた?


 BMWの担当さんといいますか、ディーラーも売りのポイントを良く分かっている訳で、左折でバイパスに入るという試乗コースになっておりまして『左折しながらアクセル踏み込んで加速しちゃってください』なんてコース設定になっております。

 こういうシチュエーションでは、FFだと前輪の具合を気にしながら踏み込むわけですが、FRですと加速によりリア荷重になっても安定(むしろ駆動可能な余裕が増す)していますし、FFだと駆動力にタイヤの摩擦力を持っていかれるだけ前輪のグリップが曖昧になりますが、FRですと前輪に余裕があるというか不要な心配をしなくてよい安心感があります。

 と書くと『おっさん、どれだけ踏み込んだんだよ!?』と思われるかもしれませんが、高速料金所からの再加速よりもよっぽど穏やかなぐらいですよ。それでも駆動方式の違いとは随分と大きいものだな、と感じさせる違いがありました。

 それ以外にも、FFは前輪が向いている方向(=ハンドルを切った方向)に引っ張られるのでそれに応じた足回りの動き方をすると予想されますし、FRは後輪が向いている方向(=車体が向いている方向)に押し出されるのでそれに応じた足回りの動き方をすると思います。何を言いたいかというと、この違いが駆動力が車体の傾き方に与える影響や方向の違いを生んでいて、一般的に言われる『蹴り出される感じ』に繋がっているのかな?と思いました。


〇Mスポーツの足回りはどうよ?


※3、2、1とそれぞれ異なりますが、まとめて書きます。
 先ほど書いたように、バイパスも少し走りました。そこは80km/h制限なので、それぐらいで流しましても全く不安感が無く、これであれば100km/hなど余裕でこなせそうです。レーンチェンジなどいたしますと、ハンドルを切った分だけ旋回して、バタつくことも無く収束してくれて、これは峠道などに持っていくととても面白そうと期待感が膨らみました。

 やや舗装の悪い市街地でも、硬さからくる不快感はほとんどありませんでした。少なくとも、スイフトスポーツに乗れているなら問題ないでしょう。厳密にはスイフトスポーツよりも少し柔らかいかもしれませんが、車格が違うので何とも言えないといったところです。
 ですので、市街地での突き上げの不快感も少なく、しっかりとした足回りで、高速走行やワインディングがとても楽しめそうだと感じました。

 足回りとは少し違いますが、Mスポーツ専用にトランスミッションの制御が最適化されているようで、変速が素早かったです。普段MTに乗っており、このあたりに厳しいと私の基準でも、『もっさり』した不快感は無かったので合格点だと思います。

※ スポンサー



〇3シリーズ 2シリーズ 1シリーズを比較する


 それぞれに共通していえることは、車両バランスと着座位置からくる『自分中心に旋回する感じ』を感じ取ることができました。また、セダン(クーペ)らしい、低く、自分の足を滑り込ませるような姿勢は『運転を楽しむための車両に乗っている』という主張を感じます。ふた昔前では普通でしたが、アップライトな姿勢が多い現在では貴重な存在です。


 一般的なコンパクトカーから1シリーズに乗れば、上記のシートポジションの良さを評価できるでしょうが、3シリーズや2シリーズと比較すると分が悪いように思います。車両バランスから考えれば悪くないのでしょうが、3シリーズなどと比べると、やや前方に詰まったように感じてしまいがちです。
 1シリーズで試乗した118dのエンジンは2Lディーゼル150psで、トルクも十分で静粛性も悪くありませんが、『趣味性の高い乗り物』と考えてしまうと吹け上がりが重くスムーズさもいまいちといったところです。

 一方、3シリーズは、前後に長い分、シートポジションも良くて、かつ後席も広い、と設計に余裕があるように感じます。前後左右に大きいだけに、路面の悪い市街地で、凹凸によって頭を揺らされる量が、1、2シリーズよりも小さく、Mスポーツと言われて想像する足回りの硬さとは印象が大きく異なりました。
 一応解説しておきますが、例えば、同じ3センチだけ前輪が持ち上がっても、運転席が持ち上がる量は、前後に短い車両よりも前後に長い車両の方が持ち上がる量が小さくなります。これが快適性に繋がります。(なので大きな高級車は乗り心地良く作りやすく有利)
 3シリーズで試乗した320dのエンジンは2Lディーゼル190psです。トルクも太く、出だしもスムーズで申し分ありませんが、この後に乗った220iの2Lガソリンの印象が良すぎて、こちらも『趣味性の高い乗り物』と考えると、もう少しスムーズさが欲しいと思わなくもないです。(贅沢)

 2シリーズは、コンパクトな車両の理想的なポジションに座れているように感じました。先に書いた、自分中心に車両が旋回する感じは2シリーズが強く感じました。続いて3シリーズ、1シリーズという具合です。1シリーズも、FF車のなかでは悪くないバランスのスイフトスポーツに比べて、前後車輪が自分中心に旋回していく感覚は得られますのでご安心ください。(FF車は自分の足元中心に旋回して後輪がつられて回る感じに近い。)
 コンパクトな分、3シリーズよりも路面の凹凸に揺らされる感じはありますが、路面のインフォメーションを感じ取れるぐらい、とも言え、不快感はありませんでした。その分、先述した、加速しながらの旋回やレーンチェンジなどでは非常にキビキビとして軽快で、車両の動きが掴みやすいと感じました。ハンドルが軽めのチューニングでしたので、この辺りのマッチングとも考えられます。

 2シリーズで試乗した220iのエンジンは2Lガソリン184psです。(3シリーズのエンジンと馬力が肉薄するのは、高回転まで回るガソリンエンジンの特徴に依るものだと思います。) これが非常に良い。トルクがあるエンジンがコンパクトな車両に収まっており、吹け上がりが軽く、回っていても非常にスムーズです。これは良いです。私の偏見ですが『私はBMWにはこういうのを求めているんだよ!』という感じがあります。


〇試乗に行ったら絶対に試せ!!


 今回、最も感動した、と言ったら怒られるかもしれませんが、もし試乗に行ったら是非とも触って欲しいポイントがあります。

 それはナビです。

 BMWは独自ナビを採用しており、左手のジョグダイアルで操作するタイプを以前から採用しています。『外国車の純正ナビは出来が悪い』というのがもっぱらの印象ですが、BMWのこれは国産車および国産サードパーティーナビと比較しても高いレベルにあります。(私の少なくともカロッツェリアのナビより良いかも…)

 反応が非常に速く、表示も軽快で、検索も非常に速いです。

 あぁ、これだけでも欲しい…と感じました。『外国車のナビは…』と思っている人ほど触ってみてほしいですね。これを触りに週末にディーラーに行っても良いぐらいですよ。


※ スポンサー



〇買いますか?買いませんか?


 買えません…。

 買わないんじゃないです、買えないです。

 320d Mスポーツは、それなりの装備にしてもらって約600万円との見積もりでした。(220iも近からず遠からず…) ここから現在の車の下取り代やキャンペーン値引きなどが引かれてゆきますが、現在乗っている車が100万円以上で下取られるような場合以外は、500万円を切るのは難しいでしょう。

 昔々聞いたことですが、年収と同額ぐらいの車を買うのは、支払面で現実的にギリギリのラインと考えて良いそうです。とすると、新車でもって『欲しい!→買う!』と言える人は、まぁなかなかの給料を得ている人ということになりますねぇ…。

 ここまででは、BMWというブランドネームや内外装については評価項目に入れてきませんでした。つまり『運転という趣味に使える道具と移動手段』という視点でのみ考えてきたわけです。

 同じ土俵上に立って、走りの楽しさを訴求したライバルを見回すと、86(BRZ)がオプションをだいぶ載せて400万円ぐらいです。このことを考えると『走りの楽しさ』だけを見て、86よりも200万円分の価値があるか?と言われるとなかなか難しいと言えます。(落ち着いた3シリーズと、ややせわしない86で、方向性は違いますが、楽しさは双方にあると思いますよ。確かに86は後席がオマケなので、どちらかというと2シリーズとの比較をすべきかもしれません。)

 3シリーズはFRセダンで全長4645mmで、ほぼ同等なのがIS300(2Lガソリンターボ)の4680mmです。ISの走行性能は別途検討が必要ですが、IS300はおそらくFスポーツグレードで600万円に肉薄すると思われますので、価格的にも同等になります。
 完全に私感ですが、言い換えるとレクサスに近い価値観の車だと思って構わないような気がします。


 というわけで、320dおよび220iは、確かに乗っていて大変楽しい車です。この車のために、BMWという看板代と、新車のプレミアム価格、内装などに100~200万円を支払うことができる懐具合に余裕がある方であれば、買う価値があるように感じます。


 118dは、それなり(といっても86よりも高い)価格で、走る楽しさだけで見れば86に負けてしまうと感じました。(86は何度か試乗したことがある) 走る楽しさだけを考えるならば(ここ重要)、ちょっとコストパフォーマンスが悪いといいますか、頑張って220iの方が良いのでは?と感じてしまいます。(120iってのもありますが…)


〇最後に


 320d Mスポーツ 220i Mスポーツ 118d Mスポーツ、それぞれは、FR特有の良さを痛感できる高いポテンシャルを持っているのは感じ取れました。この点は断言できます。

 しかし、あくまで乗っていて楽しいという基準だけで考えるならば、私には手が出ない価格かな、とも思います。こればっかりは、車に求めるものが多様な現在においては、ある意味仕方がないとも思えます。

 BMWのブランドイメージを高く評価していて、車にステータス性を求めているが、乗っていて楽しいFR車が欲しいという人には非常に魅力的な車両に仕上がっていると思われます。ですので、そのような支出を許容できるという人は是非とも試乗してみることをお勧めします。かなり楽しめると思いますよ。

※ちなみに
 最初に載せましたがカタログがコスト掛かってます。少しでも検討候補に入る人は、カタログをもらって眺めるだけでも楽しめると思いますよ。

※ スポンサー