今回は、そのような中で見つけたビンテージ風のデザインが上手くミックスされたカーキフィールドメカH69429931を紹介します。
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〇今回の話の中心は?
HAMILTONという時計ブランドの定番モデルあるカーキに、ビンテージ風デザインを上手くミックスした新型が販売されています、という話です。昨今では珍しい手巻き機械を採用したノンデイトの腕時計ということで『うっ、欲しい…』と思って調べました。というわけで、私の調査結果を紹介してみることにしました。
↓これのことです
〇HAMILTON(ハミルトン)とは?
ハミルトンは腕時計好きなら知名度は非常に高いですが、一般にはそこまで知名度が高くないかも知れません。ルーツはアメリカで、中の機械は主にスイス製の物を採用しています。現在はスウォッチグループですので、オメガやティソともつながりがあります。
時計好きの間では、ハミルトンは価格に対して満足度が高いことが知られています。また、シンプルでクラシカルなデザインの物から、スポーティーなクロノグラフ、ベンチュラのようなデザイン性の優れたものまでラインナップが非常に多彩なのが、私の印象です。ですので、様々な人の好みをカバーしており、一度は購入を検討したことがある人はとても多いと想像しています。
↑これ、1950年代には販売されていたんですよ。っていうことが分かれば、いかにハミルトンがデザイン性に優れた製品をリリースしてきたか良く分かります。
〇カーキフィールドとは
カーキフィールドは軍支給品時計を祖先に持つモデルで、TIMEXキャンパーなどと由来的には近い存在です。そんなTIMEXは、軍支給品の納入実績を活かしてオリジナルキャンパーとして軍支給品を再現したモデルや、それをSSケースに収めた物、はたまたナイジェルケーボンとコラボした商品など多数投入してきました。
↓TIMEX CAMPERのモデルの一例
↓買った物も有るのでレビュー記事を書いております。
【レビュー】TIMEX ORIGINAL CAMPERは素朴でカワイイがこだわりがあり良い
【実物レビュー】NIGEL CABOURN TIMEX NAMウォッチはこだわりが濃縮された一品
以上のような流れが約2年前から最近の様子ですので、ビンテージ風+ナイロンストラップのミリタリー系時計に注目度が高まっているように個人的には感じています。TIMEXも、オリジナルキャンパーが好調なのに気を良くしたのか、ビンテージ復刻デザインをキャンパー以外にもリリースしています。
結構良くて欲しいのですが…
話がそれました。アメリカ軍との関わりの深さや、軍支給品時計というイメージは、長らくHAMILTONが受け持っており、イメージに合った時計を多くラインナップして残してきました。TIMEXも納入実績は知られていましたが、納入品を現代的に大きくアレンジしたものが多かったように思います。そんな中、先ほどから書いているように、ここ数年でビンテージっぽいデザインでTIMEXが上手く販路を広げてきました。これを見て、ならばHAMILTONも!と言わんばかりのモデルを投入してきました。
〇カーキフィールドメカ H69429931
ハミルトンのいくつかある主軸商品のひとつであるカーキフィールドの2017年新作です。
カーキフィールドは、ベースを大きく変えず、派生モデルを生み出しながら長らく販売されてきた商品です。
カーキフィールドはケースサイズ違い、機械違いなどモデルが多岐にわたります。今回の製品の特長をまとめておきましょう。
・手巻きノンデイト
・ケース径38mm
・引き通しのNATOストラップ系
・文字盤はブラック
今回取り上げるカーキフィールドメカは、イメージとしてはこのあたりをベースにしていると思われます。
このほかにもカーキは、自動巻き、クォーツなどの機械違いや、40mm、42mmとより大型の物があります。そういったものの中で、38mmで手巻きノンデイトという渋い選択をしてくれたところは、さすがハミルトン分かっていらっしゃる、と思ったところです。(36mmでも良かったのでは?と思わなくもないですが…)
詳細写真はショップの写真などをご覧ください。
もともと往年のミリタリーウォッチのデザインを踏襲していましたが、より細かくビンテージの雰囲気を盛り込んできました。具体的には、黄変をイメージした夜光色、よりビンテージに近い丸っこいフォントとその配置、三角のインデックスの形状と大きさ、配置などでしょう。さらに、ノンデイトとしたことで文字盤がすっきりとして、ビンテージにより近づきました。
また、ストラップが、従来のカーキフィールドはキャンバス地なのは同じですが、一般的な時計ベルトのようなセパレートのタイプになっています。一方、今回紹介しているH69429931は、NATOタイプなどと呼ばれる1本に繋がった『引き通し』などと呼ばれるタイプで、よりミリタリーテイストが強まっています。
このNATOストラップが独特で、針孔が広がらないように革で補強されていたり、リングが革製であったりと特別仕様になっていて、落ち着いた雰囲気になっています。もしこれが好みに合わなくても、NATOタイプであればすぐに交換ができますので、このあたりを色々と試しやすいのも、この時計の良さです。
ちなみに、このカーキフィールド(上記2種類共通)は、ラグ部分がバネ棒タイプで、しかもケース側に貫通穴が開いているタイプですので、仮にセパレートタイプのベルトを着けていても交換がしやすい点がよいです。
〇最後に
で、お前は買うのか?と聞かれるわけですが、これは保留です。というのも、少し書きましたが36mm径だと買ってしまっていたかもしれません…。38mmでも十分に『ちょうど良いバランス』に収まってくれるのは分かるのですが、個人的には、このタイプのミリタリーウォッチは小さいタイプが好みなのです。
さて、私の好みはさておき、ハミルトンは以前よりビンテージ調のカーキフィールドパイオニア等をリリースしていますので、TIMEXの最近の動きに追従した、というのは語弊があると思いますが、少なくとも最近のTIMEXのラインナップを意識しているのは間違いないと思います。
個人的には、ハミルトンやTIMEXのように、歴史的なバックボーンのあるメーカが魅力的な製品をリリースしてくれるのは非常にうれしく思っています。
このモデルは2017年販売開始で、見た限りでは並行輸入品は見つかりませんでした。(2018年6月現在) ハミルトンは並行輸入品で少し安価に買える可能性がありますので、もう少し経てば少し安く購入することもできるかもしれません。(あ~、そうなったらヤバいな…)
ちなみに、より小さいモデルで34mmのカーキフィールドオフィサーなどもラインナップされており、こちらも非常に魅力的です。小さい時計が好きな私としましては、なかなか悩ましい限りです。
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